私は薄切りが好きである。
ステーキより焼肉。
バウムクーヘンも、本場ドイツ流に紙のようにぺらぺらに薄く切って食べるのが好きなのだ。

「厚切り」という宣伝文句にはまったく惹かれない。

だから、コメダ珈琲店のモーニングで出される山食パンのトーストも、厚切り残念…と思っていた。

4枚切りの厚みで、縦に半分サイズに切られたものが出てくるけど、8枚切りの厚みで1枚サイズにしてくれた方が良いのになあ…と。

私はこんがりと焼かれてバターが塗られた表面のさくさく感を、それだけで楽しみたいのだ。
厚切りだと、密接しているさくさく層とふわふわ層が潰し合いになってしまう。

そこではっと気付いたのです。
自分でこのトーストを薄く裂いてしまえばよいのだと!

そしてその方法を試すと、このトーストは三つの層で構成されている事が分かりました。

バターの染み込んだ表面の層(バタサクジュワ層)

その下のふわふわもちっとした、縦に裂ける層(ふわもち裂け層)

一番下のあまり焦げていないけど、乾いてかりかりしている層(乾きかりかり層)

それぞれの層の良さを、別々に分けて楽しめば良いのだと気付きました。

まず、バタサクジュワ層を剥がします。

そして「ふわもち裂け層」から食べていきます。
味が淡白→濃い、の順で食べるのが好きなので。

さけるチーズみたいに裂けるので、裂いては食べ裂いては食べます。
この食べ方だと裂いた事によりパンのキメが潰れていないので、もちっと感が保たれています。
このもちっと感は星乃珈琲のモーニングトーストにはないもので、美味しい。

裂いては食べるを続け、固い層に突き当たったら、それが「乾きかりかり層」です。
そこにたまごペーストを、カナッペのようにのせます。
パンはかりっと、たまごのペーストはふわっと、食感が良いです。

そして最後に、剥がしておいたバタサクジュワ層を食べます。
厚みが薄くなった分、バターがジュワっと滲み出すのが美味しい!

以上、自分の「おこだわり」を記しました。
かくしてまたひとつ、世界と仲良くするためのアルゴリズムを発見。

~今回の記事を読んでいただき、ありがとうございました!~