宿河原 おくやま歯科です。

本日は開業する前の、歯科大を卒業した後所属した研究室での話。

当時、その研究室では「痛み」の研究を行っていた。

教授が仰るには

1「痛みというのは特に不快なものである。」

2「連関痛というものがあって歯とは関係ない病気が原因で口腔領域に痛みを生じさせることがある。」

というものであった。

1の痛みが不快、ということは特に異論はない。

2の話を聞いていても当時の臨床経験が乏しい僕は「本当にそんなことがあるのかなあ」と半信半疑であった。

その後研究室を辞め、某開業医に勤めた。

その時、珍しい病気に遭遇したことはなかった。

なので、大学病院に患者さんを送ったこともなかった。

そして平成7年におくやま歯科を開業した。

せっかく自分で始めるのだからあの時教授が仰られた、

1不快な「痛み」をどう失くすか

2「口腔領域に原因が無い病気が引き起こす口腔領域の痛み」

に取り組んでみようか、と思った。

1については普通の歯の治療だから取り組むのは当たり前だけれども

2については注意して診療に取り組んだ。

頻度としてはそうあるわけではありませんが

教授が仰られたようにそういう患者さんが目の前に現れましたね。

すぐさま大学病院に送って、口腔領域が痛いのだけれども原因となっている口腔領域外の部位の手術や治療を行ってもらい

「激烈な痛み」が「消失」、または「軽減」して大層喜ばれたこともありました。

開業医に勤めていた時は珍しい病気に遭遇したことはなく、開業してからは遭遇しましたが

開業してからそういう患者さんが多く来られたなどということはなかろうから

開業医に勤めていたころはただ単にそういう病気を「見逃して」いたのだろう、と今になっては思う。

川崎市多摩区長尾5-22-17
おくやま歯科
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