『愛の戦士レインボーマン』『ダイヤモンド・アイ』『正義のシンボル コンドールマン』は「川内ヒーロー3部作」と呼ばれているらしい。
『ダイヤモンド・アイ』はまったくの未見だが、『伊集院光 深夜の馬鹿力』で紹介されていて、その設定の独特さがやっぱり川内康範だなーという印象。
特に魔神が前世の因縁と結びつけられているあたりはいかにもな感じ。
あと、主人公が変身するのではなく、ダイヤモンドアイを召喚出来ると言う設定もいわゆる変身ヒーローものとは趣が異なる。
『正義のシンボル コンドールマン』はその内容自体は記憶がないのだが、このドラマの敵役であるモンスター一族の幹部ゼニクレージーのインパクトが強烈で、そのキャラクターだけ記憶に残っている。
ゼニクレージーが登場する際に、金貨がじゃらじゃらっとなる描写が入るのがなんだか好きで、なんとなくゼニクレージー登場だけを楽しみに観ていたような気がする。
近年ドコモのCMでこのキャラクターが起用されていたがやっぱり当時インパクトを感じた人間が多かったってことか?
後年になって、時々脳裏をよぎるゼニクレージーの姿に、あのキャラクターはいったいなんだったんだろうと調べた結果『正義のシンボル コンドールマン』の悪役だったことがわかったのだが、それにしても肝心のコンドールマンに関してまったく記憶にない! 子供の頃は特撮変身ヒーロー番組をいくつか観ていたが、ヒーローがまったく記憶に残っていないというのも珍しい。そんなに印象薄いヒーローだったのか?
今になってそのビジュアルを観ると、相変わらず月光仮面とレインボーマン的流れのデザインなのだが、目元がだけがくりぬかれたイメージがどうにも変態っぽくてなんだか嫌だ。そして、このビジュアルを観ても、やっぱりまったく思い出せないのだから、どんだけ私にとって印象薄いヒーローだったのだろう。
OPの曲もまったく覚えてないのだが、ゼニクレージーが登場するEDはちゃんと記憶に残っていて、ゼニクレージーが他の怪人と楽しげに地球儀を持って踊ってる様がビジュアルで浮かぶ。うーん、つくづく自分はゼニクレージーだけに注目してたんだな。
ちなみに、『愛の戦士レインボーマン』『ダイヤモンド・アイ』は東宝制作だが、『正義のシンボル コンドールマン』は東映制作。
川内康範氏といえば、『おふくろさん』で森進一ともめたり、グリコ・森永事件では犯人に「私財1億2000万円を提供するから、この事件から手をひけ」と呼びかけるなど、いろいろエピソードのある方なのだが、やっぱりその独特の考えを持っているあたりが面白いなーと思う。
今回、改めて『愛の戦士レインボーマン』を全話観て、川内康範氏と言う方にちょっと興味を覚えた次第。
でもさすがに、『ダイヤモンド・アイ』『正義のシンボル コンドールマン』は観ないかなー。