日日不穏日記・アメブロ版

日日不穏日記・アメブロ版

gooで公開している同名のブログ(主に身辺雑記)とは別にモータースポーツに特化して立ち上げたブログ。現在はNASCAR推し。YouTubeで全36戦を追いかけます。オフシーズンは、他のモータースポーツの記事も書きます。

 NASCAR第24戦:ブルックリンは、ミシガン州ブルックリンのミシガン・インターナショナルスピードウェイでのFireKeepers Casino 400。2マイル(3.2キロ)を200周、400マイル(640キロ)を45+75+80周の3ステージ制で戦う。

 去年を以て、カリフォルニア州フォンタナのオートクラブ・スピードウェイでのNASCAR開催は終了(ハーフマイルのオーバルとして再建される予定)し、現在は2マイルオーバルでのレースはブルックリンでの1つだけになっている。1967年に着工し、翌年にオープン。カップシリーズは、1969年から開催されているので、かなり歴史は古い。

 オープンフォーミュラでは、1968年に、初開催。73~86年まで秋のレースが、70年に夏のレースが開催され、CART時代の1981~2001年まで、500マイルレースが。2002年からIRL主催で400マイルのレースが2007年まで行われ、これが最後になっている。1996年には、IRLがCARTのドライバーをインディ500から排除したため、U.S.500の名称で同日に開催している。従ってこの年は、ブルックリンで5月と7月に2レースが行われている。

 1999年まで、U.S.500の名称は残ったが、7月開催に戻っている。年2回ブルックリンでレースを行うことへの疑問(7月のレースの観客減)や、インディ500と直接対決することへの抵抗があり、年1レースを7月に開催することに落ち着いた(同日には、ゲートウェイインターナショナルレースウェイでレースを行っている)。

 2000年にチップ・ガナッシは、ジミー・バッサーとファン・パブロ・モントーヤがCARTから参戦し、167周をリードしたモントーヤが優勝、2001年にはペンスキー・レーシングが復帰し、エリオ・カストロネベスが初優勝、翌年もエリオが連覇し、なし崩し的にCARTドライバーの参戦が加速。さらに、アンドレッティ・グリーンレーシングもインディ500だけでなく、IRLに移籍。

 2003年後半には、CARTは破産。チャンプカーワールドシリーズとして残ったものの、事実上インディカー・シリーズの分裂は、この時点で終わっている。カップシリーズは、前にも書いたように、1969年から2レースを6月と8月に開催し、2020年を以て、6月のレースは終了し、現在は1レースのみとなっている。



 ディフェンディングチャンピオンは、クリス・ブッシャーで、2レースの最多勝は、9勝のデヴィッド・ピアソン、続いて8勝のケイル・ヤーボロー、7勝のビル・エリオットと往年のレジェンドが続く。2016~17年には、フォンタナを含めて、2マイルでカイル・ラーソンが無双して、ブルックリンでも、3勝を挙げているが、それ以降は勝利がなく、現役ドライバーで飛び抜けて強いドライバーはいない。

 予選は悪天候でキャンセルされ、PPは、デニー・ハムリン、タイラー・レディック、クリストファー・ベル、カイル・ラーソン、バッバ・ウォレスのトップ5。プラクティスは行われ、トップは、ロス・チャステインで、37秒441(192.303マイル/309.482キロ)、マーティン・トゥレックス・ジュニア、ラーソン、ウィリアム・バイロン、バッバ・ウォレスの順となっている。

 レース前のオースティン・ディロンは、リッチモンドでの優勝こそ、取り消されなかったものの、プレーオフ出場資格を剥奪、その他にもペナルティを受けたので、さすがに表情は冴えない。巻き込まれたジョーイ・ロガーノは、いつものように笑みを見せてはいるが、心中は分からない。

 ディロンはそもそもプレーオフバブルの完全に圏外なので、ポイントはそもそも関係ない。ロガーノからすれば、プレーオフポイントを5ポイント失うのは大きく、怒りが収まらないのは当然だろう。AJ・アルメンディンガーは2025年シーズン、カウリグレーシングから、フル参戦が決定したとのこと。資金難が囁かれ、今シーズンは、フル参戦がかなわなかったアルメンディンガーだが、何が起こったのだろうか?。

 コリー・ラジョイのようにパフォーマンス不足で、チームから切られることもあるから、NASCARは何が起きるか分からない。エクスフィニティ・シリーズでは、ポイントランキング5位とは言え、シーズン未勝利。チームメイトのシェーン・ヴァン・ギスバーゲンは、ポートランド、ソノマ、シカゴで3勝。安定感には欠けるが(ポイント12位)、確実にロード、ストリートで勝利を収め、プレーオフ進出を決めているだけに、ロードコースマイスターの称号は、ギスバーゲンに軍配は上がりそうだ。



 オッズは、+450ラーソン、+550ハムリン、トゥレックス、+900レディック、+1000チェイス・エリオットとなっている。ディフェンディングチャンピオンのブッシャーは、+1400でバイロンと並ぶ9位タイ。ラーソンやハムリンは、どこででも上位に食い込んでくる😲。

 レディックとウォレスは、珍しく共にマクドナルドのペイントスキーム。ラーソンはヘンドリック、ロガーノはペンズオイル、チャステインがブッシュライト、エリオットはNAPA、トゥレックスがオートオーナーズとお馴染みなのに対し、ハムリンはYahoo!となっている。パレードラップを観る限り、曇りで天候不順っぽい。非公式動画を視聴してるんだけど、5時間越え。

 公式のインカーカメラ動画は、トゥレックスなのだけども、3時間40分程度。これはレッドフラッグでの中断があるかもしれない・・・と書いてたら、ウェザーマップが出てきた。これはヤバい😅。路面はドライだが、雲行きは怪しい。パレードラップ中に降雨。雨粒程度だが、ペースカーが再びピットロードに入り、マシンはピットロードにストップ。カバーが掛けられる。

 エリオットのクルーチーフ、アラン・グスタフソンにインタヴュー。2005年にカイル・ブッシュが初勝利した時のクルーチーフでもあるが、さすがに20年近く経つと、いい年をしたおっさん(失礼)である。ヘンドリックでは、クルーチーフとしての勝利は、最多勝が、チャド・カナウスの82勝で、グスタフソンは3位の39勝、ラーソンを担当するクリフ・ダニエルズが、5位で20勝。

 デイル・ジュニアを担当したスティーブ・レターテが15勝でダニエルズに続く。表示は出ていないが、間違いなくレッドフラッグでの中断だ。次第に雨が強くなり、ドライバーもマシンから降りる。中断中は各ドライバーへのインタヴューで繋いでいるようだ。その間は早送り。土砂降りではないが、ジェットドライヤーが稼働している。



 動画が1時間41分経過したところで、コーションラップに(中断は17時間15分18秒)。翌日順延となり、観客席から歓声が飛ぶ。スタンドには観客が戻ってきている。そりゃ、当然か。レース始まってないんだもんなぁ。ハムリンとレディックのフロントローでグリーンフラッグ。ここから公式動画に切り替える。2列目にいたラーソンがインに飛び込み、トップ2をパスし、ラーソンがリード、ハムリン、レディック、エリオット、ベルが追う。特に案内もないから、リッチモンドのように、プライム、オプションの2種類のタイヤを使うことはないのだろう。

 天候も晴れ間が見え、もうレッドでの中断はなさそうだ。さて、ブルックリンより、ミシガンの方が通りは良い。ロードンよりもニューハンプシャーなんだけど、過去の日テレG+が、都市名で表記していたので、それを引き続き使っている。ミシガン・インターナショナルスピードウェイ、ニューハンプシャ―・モータースピードウェイだから、そっちの方が良いんだけども。

 逆にイリノイ州マディソンでも、ワールドワイドテクノロジー・レースウェイが、旧ゲートウェイ・モータースポーツパークなので、ゲートウェイを使っているし、有名レースの場合、サザン500、コカ・コーラ600、ブリックヤード400、GEICO 500を使っているので、都市名で一貫しているわけでもない。その辺は矛盾しているんだけど。

 25LAP、ラーソン、ハムリンの2台が最下位のジョシュ・ベリーを抜き、ラップダウンに。30LAP、ウォレスがレディックを捉え、3位に浮上。ラーソンが依然リード、ハムリン、ウォレス、レディック、ベルが追う。ウォレス、レディックの23Ⅺの2台が共にマクドナルドのペイントスキームだけややこしい。

 35LAP、完全に並んだラーソンとハムリンをインからウォレスが一気にパスし、リードチェンジ。ウォレスのオーナーである、マイケル・ジョーダンが観戦に来ていて、満足げに笑顔を見せる。38LAP、ラーソンを引き離したハムリンが、ウォレスに迫る。その直後、ピットロード入り口近くでハムリンがウォールにヒットし、スピン!初のコーションとなる。



 グラスをスピンし続け、トラックに再び出てストップ。歓声が起きる。2台は接近はしていたが、接触はしていない。文字通りの高速芝刈り機。コースアウトした時のマシンのダメージが気になる。初のコーション発生で、リードラップカーが一斉にピットイン。エリオット(+5/4)、ウォレス(ー1/4)、レディック(0/4)、ラーソン(ー2/4)、チャステイン(+4/4)のトップ5。

 6位以下はカイルが+10、ロガーノ、アレックス・ボウマンが共に+7ポジションアップで、トップ10は全て4タイヤチェンジだが、大幅にポジションを上げたドライバーが多い。ピットでのスピードオーバーがなければ良いが。逆にベルが6ポジションダウンで、10位に下がったのも目立つ。コーションラップ中に再びウェザーマップが出る。また、雲が目立ってきている。

 ライアン・ブレイニー、バイロン、ブッシャー、ダニエル・スアレス、ブラッド・ケセロウスキー、タイ・ギブス、ハリソン・バートンの7台がステイアウト。残り3周の43LAP、ブレイニーとバイロンのフロントローでリスタート。ブレイニーがリード、ブッシャー、バイロン、エリオット、ケセロウスキーが続く。

 そのままブレイニーがステージ1を制し、エリオット、バイロン、ウォレス、ブッシャー、カイル、ケセロウスキー、トゥレックス、ボウマン、チャステインのトップ10。ピット勢も、ステージウィンは無理だったが、結構ポジションを上げてきている。ステイアウト勢はここでピットイン。エリオットら、ピット勢は当然ステイアウト。

 雨こそ降っていないが、空は真っ黒に近い。バートンの紹介の際に、所属するウッドブラザース・レーシングのレジェンドを紹介している。ケイル・ヤーボロー(1939~2022、1976~78、ウィンストンカップシリーズチャンピオン、通算83勝/13勝)、AJ・フォイト(1935~、1972年デイトナ500ウィナー、カップ戦通算7勝)、デヴィッド・ピアソン(1934~2018、カップ戦105勝/43勝)、デイル・ジャレッド(1956~、1999年ウィンストンカップシリーズチャンピオン、通算32勝/1991年にミシガンでキャリア初勝利)など、過去のレジェンドが紹介される。



 ウッドブラザースは、チームで通算99勝で100勝に大手を掛けているが、現在のドライバー、チーム力では難しい。フォイトはレジェンドではあるが、インディカー・シリーズでのレジェンドの印象が強い。コーションラップで、ペースカーが、ピットロードに入ったが、その直後には、コーションラップの映像に戻っている。ただ、レッドフラッグにはなっていない。

 久しぶりにハムリンが映るが、マシンのリペアをしていたらしい。11(56)LAP、エリオットとカイルのフロントローでリスタート。エリオットがリード、カイル、ウォレス、トゥレックス、チェイス・ブリスコーが続く。13(58)LAP、一度下がったカイルが、エリオットを抜き、リードチェンジ。

 ハムリンは30位以下で苦戦しているが、レースはハーフウェイも過ぎていないから、まだまだ分からない。21(66)LAP、トゥレックスがターン2でエリオットを捉え、2位に浮上。さらにカイルをパスし、再びリードチェンジ。周回数を考えれば、ピット、ステイアウトに関係なく、もう1ストップは必要だ。まだまだ一波乱ある。

 34(79)LAP、ラーソンがカイルを捉え、4位となる。トゥレックスのトップは変わらないが、ステージのハーフウェイは過ぎている。そろそろステージ間コーションをステイアウトしたドライバ―が入ってくる頃じゃないだろうか。41(86)LAP、ウォレスがピットに向かう。チームメイトのレディックはピット作業中。

 チームメイト2台がマクドナルドのペイントスキームだが、ウォレスはマシン全体がマックのカラーリング、レディックは、側面はホワイトで、フロントグリルの下のカラーリングも若干違う。ラーソン、エリオットなど、続々と追随。ステージ間コーションで入ったブッシャーの姿もある。



 47(92)LAP、カイル、バイロンがピットイン。トゥレックス、ベル、ブレイニーのトップ3。ステージ間コーションで入ったブレイニーはともかく、トゥレックスとベルは粘り過ぎじゃないか。次の周にトゥレックスとベルがピットイン。51(96)LAP、ロガーノがピットイン。ステージ間コーションで入ったブレイニーがトップに繰り上がっているが、ステージ1組のピットは最後に近いだろう。

 これで上位にいるのはステージ間コーションのピット組だけになった。ブレイニー、ギブス、ケセロウスキー、ディロン、ホセバー、スアレス、ハムリンのトップ7。ホセバーとハムリンは後方にいたのだろうか。ステージ1のステイアウト時点では、トップ10にも姿は観なかった。が、どちらにせよ、もう1ピットは必要だ。

 ピット組では8位のラーソンがトップ、ウォレス、トゥレックスまでがトップ10に入っている。56(101)LAP、トップのブレイニーがピットイン。これでギブスがトップになるが、長くは続かないだろう。58(103)LAP、ギブスが入る。直後に繰り上がったケセロウスキーが続き、ラーソンが繰り上がってリードチェンジ。

 これでラーソン、トゥレックスのトップ争いに戻る。少し離されてウォレスが。トップ争いでは、ドライバータイムで0.9秒、ピットタイムで2.8秒、ラーソンが上回り、3.7秒ラーソンがトゥレックスを上回っている。63(108)LAP、トッド・ギリランドが右リアタイアから白煙、翌周にはロガーノが同じく右リアタイヤをバースとさせ、ピットロードへ。

 が、ロガーノの場合はデブリを撒き散らしていた上、タイヤまで外れていたので、3回目のコーションとなる。空気圧の問題なのか、アルメンディンガーもスピン、こちらは左リアタイやの問題っぽい。アルメンディンガーのマシンはレッカーで牽引されていく。本人が乗っているかは分からない。リードラップカーが一斉にピットイン。



 バイロン(+5/2)、トゥレックス(0/2)、ブレイニー(+10/2)、エリック・ジョーンズ(+11/2)、ラーソン(ー4/4)のトップ5。エリオット、ウォレス、ベル、ブッシャー、ボウマンは4タイヤチェンジ。トラックポジション重視のメンバーは2タイヤ、ステージ間コーションをステイアウトするメンバーは、4タイヤをチョイス。

 ハムリンはピットでリペア。見るにオプションタイヤ?を装着しているのか。さらに6台がステイアウト。チャステイン、カイル、ギブス、ケセロウスキー、ディロン、コディ・ウェアーだ。ショートスティントだけに、更にレースは混迷。71(116)LAPにチャステインとカイルのフロントローでリスタート。

 まずはカイルがリード、チャステインが追う展開になるが、ルースとなったラーソンをトリガーとして、後方でマルチクラッシュが発生。ラーソンは単独スピン、ウォレス、ベル、ロガーノ、ブッシャー、ギリランド、チェイス・ブリスコーほか、多数のドライバーが巻き込まれる。数からすれば、ビッグワンに近いかもしれない。

 4回目のコーションとなり、そのままコーションチェッカー。カイルは初のステージウィン。チャステイン、ギブス、バイロン、ディロン、ケセロウスキー、トゥレックス、ジョーンズ、ブレイニー、ウェアーのトップ10。チャステインは4タイヤチェンジ。他の殆どのドライバーがステイアウト。

 ステイアウト勢が何処まで引っ張るかは分からないが、残り80周。コーションが2回あったとは言え、残り1ストップは厳しいところ。3回目のコーションで4タイヤチェンジした中でも、4回目のコーションに巻き込まれたドライバーもいるから、先行きは混沌としている。ラーソンはレッカーで運ばれ、リペア中。これで優勝の目はなくなった😢。

 ってか、ラーソンがインタヴューを受けているじゃないか。リタイア確定。126LAP、カイルとバイロンのフロントローでリスタート。カイルは3回目、バイロンは3回目、4回目のコーションでピットに入り、2タイヤチェンジ。タイヤでも燃料でも、カイルより有利な立場にいる。



 バイロンがリード、カイル、ギブス、ケセロウスキー、ブレイニーが追う。136LAP、ラジョイがノア・グラグソンにコンタクト、マシンが浮き上がり、マシンが裏返しになって、そのまま走行。スピンしてグラスに突っ込み、一回転半してマシンはストップ。5回目のコーションとなる。ラジョイはウィンドウネットを自力で明け、マシンを降り、観客から拍手が送られる👏。

 無事で済んだのは良かったが、軽くコンタクトし、スピンしただけで、マシンが浮き上がるのは問題だろう。NASCARとしても安全性対策での課題が生じたのは間違いない🤔。カイルには、絶妙のタイミングでのコーションだったようで、他にも多くのマシンがピットイン。ラジョイはレッカーで牽引されていく。

 リスタートから、フィニッシュまでは、60周を切るのは確実だが、2マイルなので走り切れるかは微妙で、もう1ストップ必要かもしれない。まぁ、まだコーションが出る可能性は十分ある。141LAP、バイロンとギブスのフロントローでリスタート。直後にギブスの後ろにいたエリオットが、フロントロー2台をインからぶち抜いてリードチェンジ。

 この間にラジョイがインタヴューを受けている。アクシデントが派手だったにしては、元気にインタヴューを受けている。勿論、表に出さないのかもしれないけど。149LAP、ハムリンは17位までポジションを落としている。どのマシンも、もう1ストップは必須とは思うけども。

 150LAP、エリオットがリード、ケセロウスキー、ギブス、レディック、バイロンが追う。153LAP、ギブス、レディックがケセロウスキーをパスし、2-3位に。ストップを済ませているカイルは8位にいる。トップグループは、そろそろピットだろう。フューエルウィンドウは分からないが、2マイルであれば、40周強あれば、走り切れる筈だ。

 154LAP、5位のバイロンがピットイン、4タイヤチェンジ。157LAP、トゥレックス(4タイヤ)、161LAP、レディックがエリオットをパスし、リードチェンジ。162LAP、ギブスとケセロウスキーがピットイン。163LAP、レディックとエリオットがピットイン。カイルがトップに繰り上がる。 



 168LAP、トップのカイルがピットイン。2タイヤチェンジ、当然だが給油缶は1本、燃料は残っているとは思うが、残り周回を走り切って、ギリギリだろう。ダニエル・スアレス、ホセバー、リッキー・ステンハウス・ジュニア、バートン、ジョーンズのトップ5。カイルは15位にいる。

 185LAP、バートンがピットイン。これでジョシュ・ベリーがトップとなるが、ピットを済ませているレディックが事実上のトップにいる。189LAPにベリーがピットイン。これでレディックが繰り上がり、リードチェンジ。ただ、残り時間が25分、1周が40秒強だと考えると、このままではレースが終わらない気はする。

 トゥレックスがカイルを抜これでnascarき、4位に。上位陣は、ほぼ4タイヤチェンジと思われ、カイルの勝機は薄くなった。195LAP、トゥレックスがターン4で、マシンがルースになり、ウォールにヒット。6回目のコーションとなる。トゥレックスはポイント枠でのプレーオフ進出の可能性が高かったが、ここに来て結果が残らず、余裕がなくなってきている。

 上位陣はステイアウト。下位グループがピットイン。レディック、バイロン、ギブス、ケセロウスキー、カイルのトップ5。これでNASCARオーバータイムに。レディックとバイロンのフロントローでリスタート。アレックス・ボウマンがウォールにヒットし、その混乱で、集団から弾き出されたチャステインがスピン、7回目のコーションで、仕切り直しに。

 プレーオフバブルの渦中にいるチャステインは、ステアリングを叩いて悔しがる。ピットに入ったチャステインは、オプションタイヤで4タイヤチェンジ。マシンにダメージもあることから、雀の涙のようなものだが、使うに越したことはないだろう。ピット作業で時間が掛かっているようだけども。



 ボウマンもピットイン。ポジションでは、バイロンが逆転し、レディックが2位。2度目のオーバータイムは、バイロンとレディックのフロントローでリスタート。最初はケセロウスキーがバイロンをプッシュしたが、今度はギブスがレディックを猛プッシュ。同じトヨタ陣営であることは、この際関係ないだろう。

 レディックがリード、バイロン、ギブス、ケセロウスキー、カイル、エリオットが追う。そのままレディックが逃げ切り、バイロン、ギブス、カイル、ケセロウスキー、ブッシャー、ゼイン・スミス、スアレス、ハムリン、ホセバーのトップ10。レディックは、今シーズン2勝目、通算7勝目となった🏆。

 レディックは、レギュラーシーズンのポイントランキングでも、エリオットに10ポイント差をつけて、トップに立っている。3ぽいんとしか獲得出来なかったラーソンは、30ポイント差の3位に後退している。バーンアウトをし、マシンに登ったレディックが、指を突き出すと、歓声が飛ぶ。レディックはバイロン、ブレイニーと共にクリーンなドライバーであり、人気も高い。

 タラデガで今シーズン初優勝した時にも、共同オーナーのジョーダンが来ていて、熱い祝福を受けていたが、今回も来ている。ジョーダン持ってるんじゃないのか。優勝回数こそ、多くはないが、安定感は高い。ラーソンが、コカ・コーラ600に出場出来ず、1レース欠場となっていることを差し引いても、NASCARのトップドライバーとして認知されるぞんざいになったのは間違いない。

 レディックの身長は、157センチとかなり小柄だが、1960年のチャンピオン、レックス・ホワイト(1929~)が、5フィート4インチ(1.6m)で最も小柄なチャンピオンとされていて、レディックが戴冠すれば、その記録を更新することになる。ホワイトの体重は、135ポンドで、レディックは125ポンド(57キロ)だそうだから、珍記録になるのは間違いない。

 11位ライアン・プリース、12位グラグソン、15位エリオット、17位ディロン、18位ブレイニー、22位ベリー、24位トゥレックス、25位チャステイン、26位ウォレス、27位ボウマン、28位オースティン・シンドリック、31位チェイス・ブリスコー、33位ロガーノ、34位ラーソン、35位ベルと言うところ。

 次戦は、去年までレギュラーシーズン最終戦だった、デイトナ。これまでプレーオフバブルの圏外だったドライバーが、いきなり優勝する可能性のある、カオスなスーパースピードウェイだ。今回のカイルは、アトランタの3位、ドーバーと並ぶ4位で、今シーズン3度目のトップ5。ラーソン、ベル、ハムリン、ロガーノなどトップ勢が軒並み脱落したブルックリンは、優勝の格好のチャンスだったが、初のステージウィンを獲得。良いところを見せていた。デイトナに最後の希望を託そう。