2つの大学で非常勤講師を務めているが、女子大の方から授業の評価結果が封筒で届いた。

 

 

総合満足度は100だったので、全員が5段階評価の5の“非常に満足”をつけてくれたということだった。

これは非常にありがたいし、ここでは詳細は書けないが、定性的なコメントも非常に嬉しいものだった。

 

「水曜日のこの授業が毎週の楽しみでした」

「レポートのフィードバックが丁寧でとてもうれしかった」

 

などなど、「え?あの子たちこういう風に思ってくれていたの?」と驚いてしまった。

また、「名前をしっかり覚えてくれていたのがうれしかった」とのコメントもあった。

 

“名前を覚える”というのは、自分が気を付けようと思っていたことだ。

おそらく、ゼミ生とかでない限り、名前を覚えてもらう授業はあまりないだろう。

しかし、先生から名前を覚えてもらえるというのは、結構うれしいし、記憶に残るものだ。

「自分を認識してくれている」という承認欲求にもつながるからだ。

自分が教えた女子大生たちが自分のキャリアに希望をもって、今後も活躍してくれることを祈りたい。

 

そして、この授業評価については、自分がとてつもないクオリティの高い授業をした結果というわけではないと思う。

ここらへんは、社会で働く兼業非常勤講師だから学生が興味を持ってくれた結果だと思っている。

大学の講師は今でも、8割くらいがアカデミックの世界で生きてきて、社会を経験していない方が多い。

そうなると、どうしてもニッチな研究内容メインの指導になることが多く、大半の学生はそこまで感情移入できないのだ。

 

しかし、会社に勤めている講師は、リアルなビジネスや商品の説明ができたり、社会での動きを伝えることができる。

ここらへんは大きな強みになると思う。

 

また、今では普通の社会の動きであれば、youtubeなどで多くの情報を取り入れることができるが、インプットはできても、アウトプットの機会はあまり多くない。

 

そこで、授業の工夫としては、グループワークやレポートの紹介、ディスカッションなどを多く取り入れた。(まあこういう時間を増やす方が講師としても楽というのもあるが・・・)

 

今の若い人たちは、インプットがとても多くスピード感もすごいものがある。その分、アウトプットは相対的に非常に少ない。本来、人間はインプットとアウトプットの比率が同じくらいが健全な気がする。大学というのは、そういった場にすることで、自分の成長を促すことができるといった意味では存在意義があるような気がするのである。

 

とにもかくにも、複数回授業評価を受け取ったが、中身自体はそこまで変えなくてよさそうで、ほっとした。

 

メインの仕事である会社での評価が凡人レベルなので、こういった違うコミュニティでの評価はうれしい。これは謙虚に受け止めていきたい。自分のアイデンティティーも分散が必要だ。

 

ただ、最後に、評価が高かったら、もう少し授業単価が上がらないかは来年くらいに交渉したいと思う・・・。