他の旅人の平均の半分以下やと思う。
それでもいらない物は常になにかしらカバンに入ってた。
もっと減らせれた。
たったそれだけの物で十分やった。
不便を感じたこともなかった。
何か新しいものを。と思った事もほぼなかった。
今持ってるものだけで、やっていくってのが当たり前になってた。
なけりゃ買う。ってゆう日本におった時の感覚はなくなっていった。
なくて当たり前。
ないのが日常。
物のない世界が当たり前になっていった。
実は生きていく上で必要な物ってほとんどないって事に気づかされた。
もともと物欲は、ない方やった。
それでも今考えてみると、不必要なものに囲まれて生きてた。
物質的なものだけじゃなくて。
旅に出て、いらないものをどんどん捨てて行った。
だんだん身軽にスリムにシンプルになっていった。
異常なまでの物質社会。
過剰なまでの消費社会。
物がある事が当たり前やった。
平和である事が当たり前やった。
情報飛び交う世界が当たり前やった。
そんな中で当たり前に生きてた。
一歩踏み出して外に出てみたら、それは当たり前の事じゃなかった。
僕の知ってた常識は非常識やった。
色んな物を持ちすぎると、無意識のうちにそれを守ろうとする。
欲が出て、もっともっととなっていく。
逆に不必要なものを捨ててくと、だんだん楽になっていく。
途上国の国の人の方が、よっぽどシンプルに頑張(がんば)って生きていた。
というより顔晴(がんば)って生きていた。
そんな風に生きていきたい。