タイトル:ステップ

作者  :重松清

出版社 :中央公論者出版

 

1歳でお母さんを亡くした、1人の女の子と、その家族の成長記録。

主人公のみきちゃんが小学校を卒業するまでのお話です。

 

お母さんがいない中で成長することの寂しさ、その寂しさや苦しさをどう埋めていくか悩む父親。そんな2人を支えたいと思う周囲の人間模様。

寂しさが痛いほど伝わりますが、とても暖かいお話です。

 

人間、生きているといろんな試練と向き合わなければならないこともあります。

そんな時期を、とても丁寧に切り取っている作品です。

 

主人公のみきちゃんが、ずっと“緑の花”だと思っていた植物が、実は花ではなくて葉っぱだったと知る場面があります。

本人は大人になったと喜びますが、これは知らなかった時期にはもう戻れないということでもあって…

そうやって人は大人になっていくんだなと思うと、少し切なかったり、だからこそ少しづつ人生の荷物が増えていくんだなと感じました。

 

この本はきっと、親になってから読むとまた違って読める作品だと思います。

またその時に手に取ってみたいと思います。