11月15日午後11時40分。
帰宅。
先に帰ってもらった義母と子供達が起きて待っていました。
息子の泣き腫らした顔を見て、胸が痛くて痛くて。。

もう遅かったので、まずは子供達を寝かしつけることに。


寝かしつけて戻ってくると、少しお腹が減ったと言ってお菓子を食べている夫。

ちょっとラクになったのかな・・・と少し安心。


その後、横になったものの眠れずに落ち着かない様子。


午前1時15分頃。
「なんかまた起きそうな感じがする」
と言って起き上がり、座って様子をみていましたが発作は起きず。


その後、足がつる感じがすると言ってストレッチをしている夫。


ストレッチをしながら
「右の手足が動かしにくい気がする」
と言って、右足をあげて片脚立ちしようとすると出来ない。


痙攣発作、片脚立ちが出来ない・・・。
やっぱり脳に原因がある気がする!!


こうなったらかかりつけの病院ではなく、5月にガンマナイフで治療してくれた病院に電話をしてみることに。
この時、午前2時ちょっと前。
症状を伝えると
「救急車に乗って病院まで来て下さい」
これで2度目の救急車確定。


寝ている子供達は義母にお願いし、夫と救急車で病院へ。


午前3時頃。
到着。夫は救急処置室へ。
症状の聞き取り後、MRIを撮ることに。


午前4時頃。
MRI後に病室へ移動。
横になっていると程なくして救急当番の先生が面談室へ呼んで下さいました。


夫の車椅子を押して面談室に入ると画像が映し出されていて、素人でも異常がある事がすぐ分かりました。


「多発性脳転移でほぼ間違いない。恐らく痙攣発作もこれが原因かと思います。」


あー、やっぱりそうだったんだ。。


「今のMRIで確認出来るのは6つかな。日が明けたら造影剤入れてMRIやるから、それで見たらまだ増えるかも。治療方針はそれからだけど、恐らくまたガンマナイフかな。」


夫はいつも通り冷静に聞いていた。

私は治療が出来そうな事にホッとした。


そんな夫が病室に戻ると涙を流した。


実は倒れる前日に日帰りの出張をした夫。
それが原因で夫婦喧嘩になり、痙攣発作までは険悪ムードだったのです。


「すまなかった。ありがとう。こんな時に言うのはずるいけど、これからは身体第一にするからずっと側にいて欲しい。」


「ほんとずるいなー。」
と言いながらも涙は止まらず、ただただ夫の手を握り続けていました。


大丈夫。絶対乗り越えてやるんだ。