ものすごく心に響き感動した、

 ので、ここで紹介します。久しぶりのよい映画でした。

 The Sessions

 コメディにジャンル分けされていたので、楽しい馬鹿笑い映画かと思ってみたんだけど大違い(あらすじ読んだけど、コメディと思っていたので、ギャグかと思ってた)で、面白おかしく軽いタッチで描かれている社会派映画でした。

 パっと見には、ヘレン・ハンターに、ウィリアム・H・メイシーってとこで、俳優の質は確定されていたし、インディー系のコメディかと思ったらば!!

 小児ポリオに罹って、ひどい後遺症により、ほぼ全身麻痺状態の主人公が、「童貞を捨てる」話なんだけれども、これが本当にピュアで、生への欲望とエネルギーにあふれていて、感動しました。五体満足でも、ここまで一生懸命に生と取り組み、生きている人は少ない昨今、ものすごい重大なハンディキャップを持ちながらも、前向きに生きていく主人公に感動せざるをえない映画。

 しかも、実話です。

 しかし、アメリカってすごいのは、セックス・サロゲート(セックス代理人)というセラピー的な職業があること。あんまりにも前衛的過ぎて、見てるときにもブっとんだわ。行為は売春ぽいですが(お金をもらってセックスする)、売春じゃなくて、まっじめーな職業です。すなわち、主人公のようにハンディがあって、一度もセックスをしたことのない人に、セラピーを通じてセックスを教えていくっという職業なんだけれども。

 主人公は、敬虔なカトリックなので、セラピストとはいえ、結婚が前提でないセックスをしていいものか悩み、終始、所属教会の神父さんに相談するんですが、この神父さん(ウィリアム・H・メイシー)がまたいい味出してる。

 映画は、主人公が49歳で亡くなるところで終わるんだけれども、これだけヘビーなコンテンツを盛り込んでいるのに(身体障がい者の生活&障がい者のセックスと恋愛そして死)、コメディにジャンル分けされただけあって、重くない。まったく重くない。それが何よりすごいと思ったわ。

 重くも暗くもなくて、ただ心の琴線に、じんわり響く感じの映画です。

 ずいぶん前に、日本でもちょっと似たようなドラマを見たことがあって、それは障がい者じゃなくて、寝たきり老人の性だったんだけれども、あれは暗かったww介護の女性(有名女優の名前忘れた)が、死が近いおじいちゃんの最後の願いを聞いて、とうとう、手で手伝ってあげる話で、あれは暗すぎた記憶が・・・。

 でも、この映画は、主人公が38歳だったのと、演ずる俳優さんがJohn Hawksといって、これまで知らなかったけど、そこそこイケメンだったので、救われていたと思います。しかし、この俳優さんすごいと思ったのは、目が異様に清んでて綺麗で、主人公の無垢で穢れのない感じが現れていたこと・・・。役作りのために痛々しいまでにやせ細った体に、一点、きらきらと輝く瞳が澄み切った青空か湖のように美しかったです。

 女性に触ったこともない、麻痺で手が動かせないので自慰行為もしたことのない主人公が、セラピーが始まると、我慢できずにものの何秒で昇天してしまうところには、ついつい笑ってしまいます。でも、一生懸命トレーニングして、最後は、セックス代理人のセラピストと一緒に昇天するところまで行くのですが・・・・・ってなお話です。

 もしも機会があったら、ぜひ見てください。