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王様の耳はカバの耳

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娘は4歳児。

この年頃になると、アニメキャラクターなどに憧れを抱くのは自然の流れ。
娘も例外ではないが、、

他の子の場合は、セーラームーンのような、あくまでも「人」であるキャラクターに憧れると思う。

しかし娘は、「人」のキャラクターには一切興味が無い。

「人では無い」キャラクターばかり憧れる。

ちょっと前は、ジュエルペットというウサギや犬のキャラクター。その中でウザギのルビーというキャラクターに憧れて、(但しルビーとは言わないで、スピードウサギと言っている)そのキャラクターになりきっていた。

そんなジュエルペットも直ぐに忘れ去られて、今の娘の流行は「さるかに合戦」である。

さるかに合戦と言えば、江戸時代からある昔話で、沢山の子を持つ蟹が、意地悪な猿に騙されて、おにぎりと柿の種を交換。その後、蟹が立派に育てた柿を、この猿が独り占めして、持ち主の蟹には渋柿を投げて殺してしまう。残された小蟹は、蜂・ウス・栗と共に猿に復讐をする物語。


ちなみに、この話、、時代と共に変化しているらしい。

元々は、親蟹を殺された小蟹達が、猿を殺す話だそうだが、殺すという行為が排除されている。親蟹も殺されるのではなく、怪我程度で済んでいる。そして猿も殺される事は無く、最後は和解して仲良く、柿を食べるという話に改変されている。

まるで、真珠湾攻撃→太平洋戦争→日米安保条約 といった流れになっている。
そうか、、この改変はGHQの仕業なのか、、と疑ってみる。

また、強烈なキャラクターであるウンコが排除されている。。


とまあ、割と誰もが知っている「さるかに合戦」(又は、さるかにはなし)に娘はドップリ浸かっている。

そして、その中でも蟹に憧れている。

「わたしは蟹なの」

毎日毎日、会う人にそう伝える。事情を知らない人は「???」という反応でもお構いなし。
(アニオタの人だと、「さるかに合戦」では無く、「化物語」を想像するのではないだろうか、、)


そして家族にもそれぞれの配役がされている。
自分は「ウス」、嫁は「蜂」、義母は「猿」、義父は「栗」

最近は、パパと呼ばれるよりも「ウスさん」と呼ばれる事の方が多い。。しかも、語尾に「ドン」を付けないと怒られる事もある。

娘は蟹に為りきっているので、じゃんけんはチョキしか出さなかった。それを利用して、躾をしようと(ジャンケンでパパが勝ったら野菜を食べるなど)常にグーを出していたら、流石に懲りたのかパーを出した。

「蟹さんなのに、パー出せるの?」と問い詰めたら

「わたしは、人間の蟹なの」と訳のわからない言い訳をする。


と言うように、「さるかに合戦」に夢中の娘。「人」のキャラクターに興味を持ってくれるのは、いつの事だろうか。


それにしても、「さるかに合戦」はメチャクチャな話である。猿・蟹・蜂は良いとしても、ウスと栗。
ウスって道具じゃん、、栗って柿と同じ「実」やん。

栗が柿を食うってオカシク無いか?

まあ、そこには「物にも命が宿る」という日本古来の考え方や、八百万の神という、どんな物でも神が宿るという教えが含まれているんだろうね、、