私は「白樺」と聞くとザ・ピーナッツの「二人の高原」を思い出します


こんにちは。
年齢詐称疑惑がたびたび持ち上がる森田さんです。
好きなタイプは草刈正雄(映画「病院坂」くらい)とジュリー(カサブランカダンディ)です。
でもイチバンはやっぱりサボさんかな。




以下、感想文です。
ネタバレはあんまりしてないと思いますが、これからこの作品を観る方、ちょっとでもネタバレしてほしくない方はここでストップ!
ちびっ子モツ先生とシューベルト君をお楽しみください。
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ネタバレしても大丈夫な方はどうぞ↓










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北海道の恵織(えおり)という架空の村を舞台にした70年史。
村の4人の若者が、おじいさんのために村祭りを復活させるお話です。

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安田さんは今日もええ声



この作品を観て真っ先に思い出したのが「大きな木(The Giving Tree)」という絵本。
大きなリンゴの木と、男の子の話です。

もともとは英文の絵本で、男の子の具体的な名前は出てこず、大人になってもおじいさんになってもずっと「The boy」と呼ばれます。

HONORの物語の鍵となるのは、安田さん演じる五作さんというおじいさん。
安田さん以外の4人はいろんな役を演じますが、安田さんはずっと五作さんです。

五作さんは幼少期も青年期もずっとおじいさんの姿です。

物語の構成上、メイクを直す時間がないとか、まるっと若返ると誰だか分からなくなるとか、
いろんな理由があっての「ずっとおじいさん」演出だと思うのですが、
逆にそれが「演劇の分かりやすさ」だけでなく、
「演劇の演劇たるゆえん」を見せつけられた気がしました。

だって、テレビドラマだと幼少期は子役ちゃんが、おじいさん役は年配の俳優さんが演じるだろうし、
そうしないと不自然ですよね。
でも舞台だとそういうの全然しがらみにならない。ふしぎ。

ずっとおじいさんの五作さんがすべての時間軸にいることで、物語に一本の筋が通っている。


もうひとつ、「大きな木」を思い出したのは
五作さんが花男くんのことをずっと「チビスケ」と呼んでること。

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花男くんは最終的にオカマちゃんになって恵織村に帰ってくるのですけども、
外見からして全く変わってしまった花男くんを見ても、五作さんは「チビスケ」と昔と同じように呼ぶんです。

親からすれば、子供はいつまでたっても子供。
五作さんと花男くんは、親子のような絆で結ばれていたんでしょうね。

花男くんのランドセルが赤いのは4人いるお姉さんのお下がりだからです。
戸次さんの胸筋が胸の谷間に見えるんです、本当に。
めちゃくちゃいい女なんです。
「もっと詰めろ」発言は、副音声から。





今回の好きな森崎さん
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副音声
音尾さん「ゆるいマイムですねぇ…」
大泉さん「まるで布団に入り込むかのような…」


終盤で、秀一と五作さんが白樺の森の中で話してるシーン。
あれ、秀一も観てる私たちも「察してる」んだけど、「そのまま会話してる」のがすごくいい。
最後の種明かし的に「じゃああのときの五作さんは…」じゃないのがすごくいい。


ちえさん!ちえさん!!!!!!
さいごのシーンで号泣。
よかったねえ!!よがっだねぇ!!!!!!!!!(号泣)


とても個人的な感想
戦場のシーンで
五作さんの上官役の戸次さんが
銃のボルトアクションの細かい動きまで演じておられたのはさすがだなと思いました

あれサンパチ歩兵銃かな?
ダバオ~~~好きだ~~~




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ちえさんんんんんん

もうね、ちえさんと五作さんを見てるとね、
『王ドロボウJING「赤い風車と恋愛税」編』のボルス特区長とヴィオレット
『船を建てる』のロバート・B・パーカーとメリーを思い出してねぇ……
つらい……
でも最後よかったねえ!!!よかった!!!よかったよぉ!!!

お花は月下美人。
花言葉は「ただ一度だけ会いたくて」

ちえさんの中の人は、今度18日に放送される「世にも奇妙な物語」で仲村トオル氏と共演なさるので、ぜひ皆様ご覧になって。
みんな「えっ!?この人がちえさん!?!?」ってなって。



HONORは音楽もいいですね~~~
サントラ欲しい…

あと、あのハッピがすごくいい!!!
色もデザインも刺繍もすごく素敵!!!
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モデルはちえさんと五作さん

全体がくすんだ深い藍色。
襟と袖口は金色で、くすんだ赤とグリーンのリボンがあしらわれています。
背中には金と赤で見事な刺繍!!
裾の部分にも、くすんだ緑色で雲みたいな模様が描かれています。

私こういう、全体的にダボっとしていて、ゴツめの生地で、襟と袖口が硬い素材の服が大好きらしく(あまりにもピンポイントな好み)、
このハッピはもう、ド直球で好きです。
襟の造形とか最高。
色合いも全体的にくすんでいて最高。

あっ、もしかして
HONORのロゴにもなってるこの雲模様、
雲じゃなくてアレか!?
劇中でみんなが人力で再現しようとする、緑色のアレか!?!?

衣装を観察するためにDVDを観るんですけど
観るたびにストーリーに集中しちゃって、一時停止とかすればいいのにスッポリ忘れて、最終的に気づいたらDVD終わってて涙流しながらテイッシュで鼻かんでる。

ので、実物とは多少異なる点があるかもしれませんが、何卒ご容赦くださいませ。



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ハイ、最後に今回のタイトル和歌は

諸共に あはれといはずは 人知れぬ
問はず語りを 我のみやせん
(大納言俊賢母)

訳:
お互い同じ想いであると、あなたが打ち明けてくれなければ
私は人知れずひとりごとを言って暮らすところでした


ずっと好きだった人から告白されて、
片想いだと思ってたのに、なあんだ私たち両想いだったのね♡
という恋の歌です。

「問はず語り」は、聞いてもいないのに語る「ひとりごと」のこと。
誰にも理解されなかった五作さんの問はず語り。
五作さんのひとりごと…というか、
五作さんにしか見えない人たちとの会話が印象的だったので、この歌をチョイス。


ちなみにこの歌は西宮前左大臣という人から大納言俊賢母へのプロポーズ

年月は わが身に添へて 過ぎぬれど
思ふ心の ゆかずもあるかな

訳:
あなたへの想いを抱えたまま、長い年月が過ぎてしまい
今まで打ち明けることができなかった

という告白への返歌です。
この歌も、五作さんのちえさんへの想いをそのまま代弁したようなピッタリさ。
最後のシーンで、二人はきっとこの歌みたいな会話をしたんだろう。
大団円。

何度も観て、観るたびに新しい発見があって、そのたびに泣ける作品です。





最近、母も一緒にNACSお兄さんの作品を観るようになりました
母は今まで、安田さんが普通の人だと思っていたらしいです。
母のお気に入りは戸次さんらしいです。

今度はハナタレナックスのDVD買おうかな。