今回は、前回の感想でも述べましたように
清盛の弟である家盛くんが天へ召されてしまった後のお話でございました。
亡骸となって帰ってきた家盛くん。
清盛は、義理の母・宗子さんからは「家盛に触るな!」と恫喝され、
義理の叔父からは「お前が神輿を射たせいで家盛に神罰が下った!お前が家盛の代わりに死ねばよかったのだ!!」と言われてしまいます。
大切な家族を失い、それでもなお強い信念に支えられ前へ向かって進もうとする忠盛パパ。
そこへ、あいつがやってきましたよ。あの性悪が。
今まで内大臣って言ってましたけどいつのまにか左大臣になってましたね。
ああ、だから通称「悪左府」なのか。
あの家盛くんを貶めた左大臣・藤原頼長が、忠盛パパに話しかけます。
「さすが武士の子。見事な犬死にじゃ」
その一言で、家盛の今までの我慢が無駄骨だったことを悟った忠盛パパ。
あの、強くてかっこよかった忠盛パパの「心の軸」がブレてしまいました。
そのころ清盛は、高野山の壊れた伽藍を再建に携わっていました。
大きな曼荼羅を作成しているところへ、筆を入れさせてもらうことに。
「弟さんへのいちばんの供養になる」と、絵仏師の計らいです。
清盛が筆を入れようとしたとき、忠盛パパがやってきて、清盛を止めます。
絶望に打ちひしがれ、自暴自棄になっているパパ。
自分が今まで一族に無理を強いてきたことを嘆き、家盛の我慢が報われないことを嘆きます。
あのカッコよかった父の弱った姿を見ても、冷静な清盛。
「お話はそれだけにございますか」
私は忙しいので帰ってください、と父をあしらい、絵に向かいます。
曼荼羅から引き剥がされても、投げ飛ばされても、清盛は曼荼羅に色を入れようとします。
「父上がどうお考えだろうと、私は家盛の兄だから」
投げ飛ばされたときに切れた額から流れる血を、仏様の唇に差します。
それを見た母・宗子は、本当の母親のように清盛に笑いかけます。
「家盛が、兄上によろしゅう、と言うておる…」
平家一門は、嵐のただ中から抜け出しつつあるようです…
今まで平氏一門は、すべて忠盛パパの手のひらの上にあったと思います。
今回の話で、それがパパの手のひらから、ぽろり、とこぼれだした…という印象を受けました。
世代の交代が近付いておりますね…
さてみなさま、
本日はお足元のお悪い中お集まりいただきまして、まことにありがとうございます。
本日の議題は「彼ってもしかして、いや、もしかしなくても」です。
あの、忠盛パパと、悪左府が家盛くんについて話してるとき
悪左府の後ろにいた彼。
あれやこれやと家盛くんの話をする悪左府さまをね、彼は不機嫌そうに見てるわけですよ。
その視線に気付いた悪左府さま
彼の手をとって
「○○(←彼の名前。忘れた)、安心しろ。死んだ者の話じゃ…」
と笑いかけるわけですよ彼に。
すると彼はうっとりして……
……彼ってもしかして、いや、もしかしなくても……
悪左府さまのお気に入り…ですか?
※表現をまろやかにしてあります
「悪左府さまのお気に入り」ってそんなタイトルのベーコンレタス小説ありそうだよね。
じゃあこの小説のオビ文を考えるのを宿題にしようか。深夜テンションなら秀逸なの思いつきそう。
あと、前回の放送で押し倒し→フェードアウトでうやむやにされてたけど
今日の悪左府さまの口ぶりからすると、
ああ、こいつぁクロだ。真っ黒だ。
悪左府さまの腹の中のようだ。
家盛くん…
【そのほか】
・崇徳帝と雅仁親王が一緒に暮らしてるの!?
どんなホーンテッドハウスですかそれ!
性格が真逆だからこそ、仲良くできそうな気もしますが…
「真逆のキャラでも相通じてる♪」ってプ●キュアも言ってたし。
まあ…相入れなかったんでしょうね、この兄弟の場合は。
・つるつる西行!
佐藤義清が出家して頭を丸めて西行を名乗っております。
出家しても女性にモテモテ。フェロモン発生装置。
ヘコんだ清盛を優しく諭します。
「嵐の中の一門のために、よそ者のお前だからこそできることがある」
これは大切な一言だ。
・常盤ちゃんが出てきてたよ!
実は前回から出てたよ!公式で絶世の美少女設定。
肉食玉木義朝が目をつけました。由良ちゃんがどんな反応するのか怖い…
常盤ちゃんは、あの有名な人物のお母さんになる女性です。
↑ときわ、と読みます。
15話まで来ましたけど、まだ全然、これからですね。
これからがオモシロいところ。
これからが、清盛大暴れ。
しかし、神罰を恐れない清盛が仏教に帰依するってのはおもしろいですね。