さて、遅くなりましたが、イエテボリワールド、男子SP感想です。
なんか、もう大会終わっちゃってるしなんなんですけど(ははは)、まあね、もう試合残ってないし。ゆっくり、しみじみ、反芻しながら、記事を書いていこうと思います。



☆南里康晴選手(日本)
「月光」
けれんのない曲、けれんのない衣装。以前、村主章枝選手も使っていた曲ですけど、スケーティングの美しさの試される曲だと思います。
冒頭の3Aが失敗しましたけど、変な話、軸はまっすぐだったですよね。跳ぶタイミングを逸してしまったというか、エッジが滑ったのかな? という印象で。あ、調子は悪くないな、と、逆にあそこで思いました。
続く3F+3Tは綺麗!
3Lzはちょっとお手つきありましたけど、ほかのエレメンツはすべて丁寧に行われていて、とくにステップは両方ともすごく素敵だなーと思って、プロトコル見たらレベル3でした! スピンもレベル揃えててすごい!
シーズン序盤には、ジャンプひとつ崩れると全部崩れてしまったり、が多かったように思うんですけども、緊張して当然の世界戦デビューで、3Aのあとのエレメンツを綺麗に演じられたのは素晴らしい成長だと思いました。来季に向けて、価値のある演技だと思いました。良かったです。


☆トマシュ・ベルネル選手(チェコ)
「ジプシー・スウィング」
じつにベルネル君の個性にあった、やんちゃなプログラム。冒頭の3F+4Tはほんとうに綺麗! 灰原は、ベルネル君はSPでクワドにチャレンジするかな、と思っていたのですが、今回クワドは自重して、全体の完成度にかける作戦だったんですね。余裕のある構成で、実施されたほとんどすべてのエレメンツにGOE加点がついています。素晴らしいです。
ただ、フリップがロングエッジだったのですね。女子に比べると男子は、エッジに問題を抱える選手が少ないので、放置すると、ぎりぎりの戦いで弱みになってしまうとは思う。これからのオフシーズンに、修整できるといいなあと思います。
ヨーロッパ王者ボーナスというか、PCSがほんとに、上がってきましたねー! 去年までの無名のベルネル君だったら、同じ演技をしても、点数3点くらい違ったと思うんだけど。ジャッジに印象づけることの大切さを感じます。
フィニッシュのあと、観客に拍手をねだるしぐさがいかにもで、そこも楽しかったです。こういうコミカルな味わいのプログラムはほんとうにハマると思うので、来季、もし、プログラムを新しくするんだとしても、SPはコミカル系でいって欲しいですね。
ただ、衣装がちょっと地味なんだなー。さんざんあげつらいましたが、去年のピンクの衣装、やっぱり印象強くてよかったと思う。SPの衣装、来季ははっちゃけてくれるといいなあーと思います。FSは勝負があるので、正統派じゃないとまずいかもしんないけどもね……って書いて思い出した。この人の今年のFS衣装は、勇名トラだった……。


☆ステファン・ランビエール選手(スイス)
「カルネ・クーダ」
相変わらず素晴らしいリズム感、それから、肩から背中の使い方が美しいですねー。3Aがつっかかっちゃいましたけど、まあこれは予想の範囲内というか、それより4Tでバランスを崩しながらセカンドをつけてきたのに驚きました。すごいバネ! ただプロトコルを見てびっくりしたんだけど、3Tがちょっと、回転不足をとられて、けっこう減点幅が大きいんですよね。ランビエール選手は、今回ヨーロッパ開催だし有利だと思ったんですが、意外にジャッジが厳しかったみたい。
夏から滑り込んでいるプログラムらしく、ステップもスピンもじつに素晴らしい出来栄え。ただ、これも、ランビエール選手にしては加点ついてないんですよね。たしかにちょっと元気がなかったかなーとは思いましたけど…。ファイブコンポーネンツも伸びません。
なんかね、もうちょっと伸びるかなと思ったんですけど。それでももうじき80点という高得点です。衣装はちょっとアレかなと思いましたけど、ランビエール選手、やっぱりすごいです…。


☆ジョニー・ウィアー選手(アメリカ)
「ユノナ&アヴォス」
ジョニーの今年のプログラムは、SPもFSも、一般的にメジャーでない楽曲からとられていて、勇気がある決断だと思います。やっぱり曲の耳なじみがいいと、観客が演技に入りやすいし、助けてもらえる部分があると思うんですけど、そういう有利さよりも自分が表現したい方向に近しい曲を探して、結果、ジョニーの演技を通して「素晴らしい曲だなあ」と思わせてしまうのはすごいと思う。
3Lz+3Tも3Aもとてもきれい。フリップはちょっとアウトエッジでしたね。逆周りだから、どうもジョニーのエッジって判別が難しいんだけど(ははは)。すべてのジャンプの着氷が流れるようで、綺麗です。
サーキュラーステップと、ストレートラインステップで、レベル3に加点も出たのには、正直驚きました。たしかに素晴らしくよく滑っていたけども、ジョニーの今年のステップって、レベル3の構成なんですよね。ほかのトップ選手に比べると簡単な構成で、それもまた、無理をしないで実力を発揮する、という選択のためなんだと思うんですけど、ちょっとミスっただけでレベルがすごく下がる危険性はあった。でも、滑りきって、表現しきって、きちんと得点をとっていて、素晴らしいと思います。勝負強くなりましたね。とてもいい演技でした。
ジョニーの今年のキスクラは非常にゴージャス。ペトレンコさんがカッコイイのもさるとながら、ズミエフスカヤコーチの迫力のある髪型は、毎度、ジョニーの存在感すら脅かします(ははは)。世界選手権を目前にして、美容院にいかれたものでしょうか、いつも以上にパンチの効いた髪形には脱帽でした。


☆ジェフリー・バトル選手(カナダ)
「アディオス・ノニーノ」
このプログラム、ほんとうに好き。演技が始まるまえにちょっと微笑んだところで、いきなりひきつけられました。
バトル選手の笑顔はズルいですよ! ものすごい魔力的。
ジャンプが高くて、軸も細くて、ほんとうに素晴らしかった。スピンもポジションがほんとうに綺麗。ステップも伸びがいい!
もうね、ステップがいいとか、スピンがいいとか、そういうこと言うのがだんだんバカバカしくなってくるんですよね、ジェフ・バトル選手の演技を見てると。どこがどういいとか説明が非常に難しい、「口で説明できないから、とにかく見て!」ってタイプの魅力なの。ふつうに、ストロークで滑ってるところでも、すべての体の動きが美しくて、表現になってる。ちょっと太田由希奈選手の演技を思い出してしまった。
シーズン冒頭SP「道化師」で苦闘していたのは、なんか、悪い夢だったんじゃないかと思える。あの曲ではジャンプのタイミングが合わなかったそうだけど、ストロークの伸びとか、自由自在なターンとか、ジェフ・バトル選手の良さが、丸ごと封印されちゃってた感じでしたもんね…。いま調子がいい、ということは、たしかにあると思うんですが、プログラムと選手の相性ってあるなと思った。戻して大正解でした。
キスクラでの笑顔も素晴らしい。プルシェンコ選手と同世代なのに、いまだにジュニアから上がりたてくらいに見える愛らしさです。なんか、この人は30過ぎてもこの調子な気がします…。



長くなってきたので、そろそろ分割します。
続きは「イエテボリワールド 男子SP その2」でどうぞ!



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