ヨーロッパ選手権、カロリーナ・コストネル選手連覇おめでとう! と喜んでいたら、全米選手権女子シングルの結果に、仰天してしまいました。
ミライ・ナガス選手、全米選手権初優勝おめでとう!
まさか逃げ切るとは。シニアのプログラムは長いし、後続につかまるんじゃないかと思っていましたが、うーむ、すごい。スパイラルとスピンの美しさには驚嘆します。
2A転倒、3Lz+3Tのセカンドのダウングレード、3Lzのエッジ不正などがあり、FSは3位なるも、総合では190点越えの超高得点! 国内選手権の得点は、どこの国でも特盛りぎみが普通なので、この得点を鵜呑みにはできませんが、いやしかし、空恐ろしい得点です。スケーティングがとても美しいミライちゃん、PCSが高い! PCSだけならFSトップです。
同い年キャロライン・ジャン選手と比較して、ミライちゃんのほうがPCSが4点も上なんですけど、転倒しているのにこれはすごいなと、ちょっと驚いてしまいました。基本のスケーティングが上手いというのは、恐ろしいことですね。
総合2位には、FS1位のレイチェル・フラット選手が飛び込んできました。3位はアシュリー・ワグナー選手、4位はキャロライン・ジャン選手、5位がべべ・リャン選手。そして6位に、17歳の新星カトリーナ・ハッカー選手! この選手は名門ボストンFSC所属で、コーチは名伯楽マーク・ミッチェル氏&ピーター・ヨハンセン氏のコンビ。ステファン・キャリエール選手の同門になります。シード選手ではなく、地方大会からの勝ち上がり組で完全なダークホース。昨年9月からは、同じコーチのもとに、ハーバード大学に進学したエミリー・ヒューズ選手が移籍してきて話題になりました。
ディフェンディングチャンピオン、キミー・マイズナー選手は、3度の転倒があり、7位……。厳しい結果となってしまいました。
スケアメとエリック杯のときは、悪いながらも踏ん張ってFSをまとめた印象のキミーですが、GPFの敗戦から、調子を取り戻すことができなかったのかな、と思います。まだ正式決定はされていませんが、もしかしたら、今年の世界選手権派遣は厳しいかもしれません。四大陸の派遣も、ちょっと微妙かも。GPF進出の実績を、全米スケ連がどこまで汲むか、ですね…。
キミーは、エッジ矯正のために陥った不調から、立て直すのが難しい年だったと思います。でも、競技生活をできるだけ長く続けたいと言っているキミー、まだ18歳のいま苦しい想いができたことは、けして無駄にはならないはず。マリア・シャラポワだって、絶不調だった昨季を超えて、世界女王のエナンをストレートで撃破するほど調子を戻してきたんですから(エナンファンとして灰原は悔しいですけど)。
灰原はキミーの、浮ついたところがなく、倦まず弛まず、着実に練習を積み重ねていくところが大好きです。絶対に結果は出ると思うので、来季、リベンジ頑張って欲しいです!
表彰台に乗ったうち、世界選手権進出できる年齢に達しているのはアシュリー・ワグナー選手のみ。優勝のミライ・ナガス選手、銀メダルのレイチェル・フラット選手、そして、4位のキャロライン・ジャン選手にも、世界選手権出場資格がありません。この3人は世界ジュニアに派遣ほぼ決定じゃないでしょうか。
世界選手権は、順位上位者から派遣されるとすると、アシュリー・ワグナー選手、べべ・リャン選手、カトリーナ・ハッカー選手の3人が代表になりますね…。3人とも世界選手権は初出場。四大陸には昨季は出場しなかった、キム・ヨナ選手と浅田真央選手、安藤美姫選手も出場しますし、カナダもエース選手たちを送り込んでくるので、アメリカも上位選手を送り込んでくる可能性は高いです。そうなると、キミー・マイズナー選手は、四大陸でも補欠かもですね…うーん、せめて四大陸は、キミーに代表になって欲しいんだけど!
icenetwork.comのニュース記事に、ミライちゃんのコメントなども入ったニュース記事がありました。こちら→ http://web.icenetwork.com/news/article.jsp?ymd=20080127&content_id=42967&vkey=ice_news
ミライ・ナガス選手のコメント部分など抜粋して、ちょっと日本語にしてみます。
《原文》
"I was really nervous going in to the program, because I heard the crowd going wild for Rachael and Ashley.When I fell, I said, 'What am I doing? I have to get it back under control and then attack."
The endearing teen had to be told by her coach, Charlene Wong, that she had won the title.
"I didn't have my glasses on, and she said, 'Oh my God, you won!' I just said, 'What?"
《灰原不正確訳》
「演技をはじめるときは、とても緊張しました。レイチェルとアシュリーの演技を見終わって、お客さんたちがものすごく興奮していたので(ミライちゃんは最終滑走でした)。転んだとき、わたし、自分に言いました。『なにしてるの? 演技のコントロールを取り戻して、そんで、攻めていかなきゃ』」
このかわいらしい10代の少女は、コーチであるシャーリーン・ウォン氏から、自身のタイトル獲得を教えられました。
「わたし、キスクラで眼鏡をかけてなかったんです。コーチが『なんてことなの、あなたの勝ちよ!』と叫びました。わたしはこう言いました。『なんですって?』」
ミライちゃん、目が悪いのか。たしかに、眼鏡かけてる映像は見たことがあります。
自分が優勝したの、はじめ、わかってなかったんですよね。一瞬呆然としたことが、短いコメントからも伝わってきます。
アシュリー・ワグナー選手は「There are so many young competitors coming up who are 14 and 15. It's just insane」、14歳や15歳くらいの、若い有力選手がたくさん台頭してきているいまの状況は、正気の沙汰ではない、とコメントしています。バンクーバー代表決定までのあと2年は、たいへんな状況になるであろうと。灰原もそう思う。
これからもっと国内選手権は熾烈になっていくと思いますが、頑張って欲しいです。
未曾有の状況にあるアメリカ女子を、わずか14歳にして制したミライ・ナガス選手。これからアメリカの女王として、プレッシャーもかかるでしょうけど、ミライちゃんらしく楽しく、演技に磨きをかけていって欲しいなあと思います。
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