さて。宿題の、International figure Skating キミー・マイズナー選手articleの感想を書こうと思います。
書く、書く、と言ってて、ずいぶん先送りしてきたんですよねー。
記事タイトルは『America’s Newest Golden Girl(http://www.ifsmagazine.com/archive/2008/JANUARY/INDEX.PHP )』、アメリカのいちばん新しいゴールデンガール、とかかな、日本語にすると。IFSのカバーストーリーとしては恒例のことながら、とにかく長い記事なので、全文日本語書き取りというのは、しません。
いやー、いちおう全文にもチャレンジしたんですけど、やっぱり手に余りました。ごめんなさい。
記事のだいたいの内容を書きとめながら、灰原のツボに入ったポイントについて、感想を書いていきますので、ぜひ、元記事もご覧いただけると、うれしいです。




記事の前半は、キミーの生い立ちなどについて語られています。デラウェア州のベルエアという町の生まれであること、ホッケーをやっているお兄さんが3人いること、デラウェア大学に進学したこと。
キミーの大学生活はなかなかのハードスケジュールのようで、勉強のほかフィギュアスケートのトレーニングもこなす彼女と友人たちとのコミュニケーション手段は、ほとんど電子メールや電話、みたいです。もともとデラウェア大学FSCでトレーニングしていたキミーは、大学にも実家から通っていて、家族が彼女の毎日を支えています。
記事の中盤には、15歳のとき、2005年の全米選手権でトリプルアクセルに成功したときの逸話が、書かれています。
キミーは練習のとき遊びでよくトリプルアクセルにチャレンジしていたのだそうで、しかし実際競技にそのエレメンツを組み入れたのは、賭けのようなものであったようです。『I was just doing them really well at that competition in practices, so I kind of threw it in and happened to land it』、たまたま降りることができた、とキミー本人は語っています。
ジュニアからシニアに上がったばかりの舞台で、ベストの演技をしたうえに、トーニャ・ハーディング選手以来となるトリプルアクセルを成功させたキミー・マイズナー選手の成果に世論は騒ぎますが、キミー本人には、偉業を成し遂げた自覚はなく、「あこがれのミシェル・クワン選手やサーシャ・コーエン選手といっしょに滑れたことに興奮していた」そうです。この演技で、全米選手権第3位に食い込んだキミーは、しかし、年齢が若すぎたために、同年度のモスクワワールド代表には選ばれませんでした。世界ジュニア代表に選出され、第4位という結果をおさめます(ちなみに、その前年度には世界ジュニアの銀メダルを獲得しています)。
翌年シニアデビューしたキミーは、出場したGPS大会両方で5位入賞するなど、まずまずの実績を積み重ねます。アリッサ・シズニー選手、エミリー・ヒューズ選手ら、下馬評では有力だったライバルたちを抑えて、銀メダル獲得。トリノに出場し、そこでも6位入賞という結果を出します。
しかしキミーのこのシーズン、ハイライトはこれからです。トリノ五輪後、帰国しようとするとき、キミーは大風邪を引いてしまったのです。両耳に異常が発生し、よく聞こえなくなってしまうほどだったといいますから、かなり大変な状況だったようですね。耳がおかしいとバランス感覚も狂いますから、カルガリーワールド直前の調整は、かなり苦しいものだったようです。
にも関わらず、カルガリーで、キミーは、一世一代のプログラムを演じ、なんと金メダルを獲得します。
キミーのコーチ、パム・グレゴリーさんはこう言います。
『We had one goal that season and that was getting on the Olympic team. Winning Worlds was just the icing on the cake.』
目標としていたオリンピックに出場を果たしていた自分たちに、ワールドの金メダルは、ケーキのアイシングのようなものだった……キミーの才能の豊かさを確信しているグレゴリーコーチにしてからが、予想外の成果だったんですね。
この素晴らしい成果は、当然喜ばしいものでしたが、喜ばしいだけでない別のものもキミーのもとに運んでくることになりました。
16歳の世界女王。アメリカ待望のトリプルアクセラー。輝かしい冠は、同時にプレッシャーとなって、キミーに降りかかってきます。マスメディアは、やはりトリプルアクセルで有名な浅田真央選手との対決を煽ります。キミーはこのように言います。
「メディアがライバル対決を煽るのはおかしなことです。真央とわたしはいい友だちだから。ジュニアでもずっといっしょに試合を回っていたし、いまでも試合で会えば、楽しくいっしょに過ごします。お互いの背を押し合えると思っています。トリプルアクセルについては、真央は安定していて、わたしは、いまのところ、安定して降りることを目指して努力中です」
15歳のとき降りたトリプルアクセルは、無欲の産物だったとキミーはいいます。たまたま、成功しただけだ、と。だけど、それ以来、キミーはトリプルアクセルにまつわる質問を受け続けることになりました。『いつ跳ぶのですか』『また跳ぶ予定はありますか』。それにたいして『わかりません』とふつうは答えるらしいキミーですが、IFSのインタビューについては、やっぱり、フィギュアスケートの専門記者が相手だからかな、こんなコメントをしています。
『And under the new system, it is kind of hard to throw in a jump. If you are going to take that risk, you have to know that you are going to do it. It was different under the old system. Now you have to be pretty sure of yourself』
新採点法で大技にチャレンジするにはリスクがともなう。自信がなければ、試合でトリプルアクセルにはチャレンジできない。
たしかに、旧採点法では、大技にチャレンジして失敗しても、新採点法みたいにダイレクトに失敗と判断されず、演技全体の流れの中で、得点が判断されたという部分はあったと思います。まあ、難易度の低いエレメンツでクリーンに演じきるほうが、難しいことに挑戦して失敗するよりも評価されやすい側面も旧採点法にはあったと思うんですけどね。
そうして、トリプルアクセルを封印して、東京ワールドを4位で終えたキミー。今年のスケートアメリカで、安藤美姫選手との戦いを制して金メダルを獲得できたことは「特別なこと」だったと振り返ります。キミーは、このスケートアメリカでは「1位にならなければならない」と考えていたようです。全米女王としての、重圧でしょうかね……。
この試合から、キミーには新たな課題が提示されます。つまり、ジャンプのエッジ不正、回転不足問題へ、取り組みを余儀なくされるのです。しかし、シニアGPSでは初獲得となる金メダルは、スケートへのキミーのモチベーションをあげる役に立ったようです。
バンクーバー五輪を目指してスケートに注力中のキミーですが、ご両親から、大学での勉強にも手を抜かないように、厳しく言われているそう。選考は、英語、心理学、哲学。文型なんですね。スポーツ科学も専攻して、理学療法士の勉強も計画されているとか。
猛勉強は、スケートのキャリアが終わったあとのためです。キミー本人は、ショースケーターとなって、できるだけ長くスケートを滑りたい、と考えているようですが、ご両親は「スケートが一生できるわけじゃないんだから、手に職つけて欲しい」と考えているみたい。キミーなら、たしかにアスリート専門の心理カウンセラーとかになっても、優秀そうですけどね。息の長い選手を目指したい、という希望も、いかにもキミーらしくて、ほんと、応援したく思います。
さて、同じころに発表されたキミーのarticleには、もうひとつ『Meissner needs motivation to stop skid(http://chicagosports.chicagotribune.com/sports/columnists/cs-071217hersh,1,3548342.column )』というのがあって、こちらはトリノの6位という結果を踏まえた、ちょっと厳しい内容になっています。キミーは練習不足だったのではないか、など、かなり厳しい意見も披露されます。金メダルを獲得したのでなければ、充分な成果とは認定してはもらえないのは、トップ選手の宿命なのかな。
記事中で、振付師のローリー・ニコル氏のコメント『My alarm bells are not high, because I believe in Kimmie』というのがあって、私はキミーを信じているから、いまの状態がものすごく警戒が必要なものだとは思っていない、というような意味だと思うんですが、なんかホッとしました。
安藤美姫選手の4回転もそうなんですが、一般マスコミは、ついつい、派手なジャンプとかの大技に注目してしまいがちです。そのこと自体はしかたないと思うんですけども、美姫ちゃんにしてもキミーにしても、4回転、クワドがなくても、以前よりずっと上達しているところを、もっと記者さんにも汲んでもらえるといいのになあ、と思った記事でした。
トリノ五輪シーズンとか、体の使い方、もっと直線的で硬かったですもんね、キミー。いまはすごく踊りも大きく、華やかになっていると思います。
全米選手権でもいい演技をして欲しいです。頑張れ!




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