今日こそパトリック・チャン選手の記事を日本語書き取りしようかしら、それとも、1年前(1年前!)のホフノビのインタビューに挑戦しちゃおうかしら……とつらつら思いながら、日課のフィギュアスケートポータル廻りをしていた灰原。
……あら。
またうっかり見つけちゃったよ別の記事。
Golden Skate Forumに、ステファン・ランビエール選手のコーチ、ピーター・グルッター氏の、GPF後に採られたインタビュー記事が、英語翻訳されて上がっているのを見つけてしまいました。翻訳してくださってるのはkrensebyさんという方。
グルッターコーチといえば、あれですよ。中国杯でたれぱんだに埋まりながらニコニコしてた人!
どんな内容なんだろー、と読み始めたら、これがけっこうまた面白かったんです。
ごめん、パト君。
また後回しだわ。
GPFまでに書き取り間に合わなかったのがそもそもアレなんですけどー……。
というわけで、本日はピーター・グルッターコーチインタビュー、日本語書き取りいってみたいと思います。
原文(フランス語)こちらです→ http://www.romandie.com/infos/ats/di...000_brg503.xml  
Golden Skate Forum有志英語翻訳版こちらです→ http://www.goldenskate.com/forum/showthread.php?t=18566
さて、それでは、いつものがらの言い訳。灰原の英語力は無きに等しく、これからお目にかける文章は、機械翻訳を日本語として整えたていどのものです。
読み取り間違いもありえますし、わからないところは想像の翼で補ったりもしてますし、もっとわからないと、飛ばしていたりもします。よろしければ、原文もお読みいただけるとうれしいです。
それでは、本文にお進みください。




ピーター・グルッターコーチインタビュー:
『ランビエールはとるに足らない理由で動揺し、また、奮い立つ』



絶不調から一転、トリノグランプリファイナルで優勝を飾ったステファン・ランビエール選手は、この水曜日にアイスショーに参加すべくサンクトペテルブルクに渡り、そして、伝説的名コーチ、アレクセイ・ミーシン氏の特別レッスンを受けます。
ランビエール選手の短期間での驚くばかりの変化について、メインコーチであるピーター・グルッター氏にお話をうかがいました。


インタビュアー:
グルッターさん、ステファン・ランビエール選手は、ときどき我々を狼狽させます。シーズン序盤は絶不調でファンを失望させ、トリノのファイナルでは突如よみがえった。彼はなぜ、ああ極端に不規則なのでしょうか?


グルッターコーチ:
ステファンが最高の演技をするか、あるいは最低の演技しかできないかは、そのときの彼の精神状態で決まります。その日の環境、よくない天気予報や……彼は、きわめてとるに足らないことで動揺したり、あるいは奮い立つこともある、とても繊細な部分を多く持つ人物なんです。
トレーニングのはじめに、彼が、よくない気分に引っかかってしまっているようなら、その日のうちに挽回するのは非常に困難です。
トリノ入りしてすぐ、彼は、とても心地よい思いに包まれたようです。リンクの氷は非常に良質で信頼が置け、ジュネーブの練習拠点でよりも高くジャンプすることができましたしね。
それから、ステファンはいつもビッグチャレンジを必要としていますね。


インタビュアー:
ランビエール選手は、競争以外のものにたいして、どうやら、とても敏感なようですね。


グルッターコーチ:
そのとおり。だからこそ、彼のチームは穏やかでなければなりません。
よくステファンを知らない人は、簡単に地雷を踏んでしまいます。
ちょっとしたコメントが、彼を絶望に突き落とすかもしれないのですよ。彼に関わる人間は、いつ、なにを言うべきか、どんな瞬間でもわかっていなければならないのです。


インタビュアー:
とても精神力が必要とされるお立場のように思えます。くじけそうになるときはないのですか?


グルッターコーチ:
とても面白くやってますよ。ある教授が言うことには、ステファンは非常に知的であると。なおかつ、自分が達成すべき技術についても、理解していると。
ただし、彼自身の心から起こったのでない動きについて、彼の身体はいっさい応じないのです。ほんとうに全然動かなくなってしまうんですよ。
ステファンは、同じことを何度も繰り返しさせられることが、好きではありません。
彼は、私のアドバイスにこたえて、即時に動いてみせることができます。その飲み込みの速さ、反応の良さに、私はいつも感嘆しています。


インタビュアー:
3Aを修正するために、ランビエール選手はほかのトレーナーの助けを得ているそうですね。うまくいきそうですか?


グルッターコーチ:
我々は、ジャンプの助走からテイクオフにかけての動きを修正したいと考えています。
ステファンのいまのフォームは、完全なエッジ使いでテイクオフする3Aではなく、成功率が低いのですよ。ステファンは正しいエッジ使いを学ぶ必要があります。
ただし、ステファンが3Aをマスターしていない、という意見には異論があります。ソルトレイク五輪以前に、彼はあらゆるエレメンツを習得していました。


インタビュアー:
ステファン・ランビエール選手は、今後、どのような成長を見せてくれるのでしょうか。


グルッターコーチ:
彼は、単純なエレメンツですらも非常に人の心に訴えるものに変えることができる、素晴らしい才能の持ち主です。毎年、彼の芸術的手腕は向上しています。
それは、つねにクワドを跳べる才能よりも、貴重で素晴らしいと私は考えます。たとえステファンが、ときとしてクワドを失敗し、トリプルになってしまうのだとしてもね。
観客のみなさんにとって、クワドとトリプルを見分けるのは、難しいことですし。


インタビュアー:
イエテボリワールド、また、ザグレブのヨーロッパ選手権に向けて、抱負をお聞かせください。


グルッターコーチ:
私は、ステファンが、彼自身の水準にまで調子を戻してくると予測しています。失望の予測は、裏切られることでしょう。いま、彼は春先よりも調子がいいです。
もしステファンの3Aとクワドが安定するのなら、私は、彼にたいしてなんの不安も抱きません。ジャッジも、観客も、彼のプログラムが大好きなんですから。




はい、書き取り終了です。お疲れさまでした。
なんかインタビューのタイトル読んだ瞬間、お茶吹きそうになったんですけど、「とるに足らないことで動揺し、奮い立つ」って。あまりに歯に衣着せぬ物言い。インタビュー中にも「天気が悪いだけで調子を崩すことがある」とか「朝、気分が悪いと、もう1日じゅうダメ」とか、ものすごいことをいろいろおっしゃるんですが、それでも結局グルッターコーチは、ランビエール選手の才能に惚れこんでらっしゃるんですね。
「精神的にキツそう。くじけませんか?」という、インタビュアーのあんまりな問いかけに「面白くやってますよ!」と明るく答えていらっしゃるのに、ホッとしました。
グルッターコーチのコメントは、選手を訓練するコーチのそれ、というよりも、芸術家を研究する学者のそれのようにも思えます。芸術作品を愛でるようにランビエール選手を愛でていらっしゃるというか。
ようするに、天才だってことですよね。ランビエール選手も。ある意味、グルッターコーチも。
ランビエール選手は、ミーシンコーチのもとに3Aの練習に行ってたみたいで、たしかにヨーロッパでいちばん3Aを跳ばすのが上手いコーチは、おそらくミーシンさんだから。正しい選択だと思うけど、もしプルシェンコ選手が本気で復帰してきてたら、たぶん、ミーシンコーチがランビエール選手に教えることはなかったと思うんで。帝王不在がこんなところにも影響を及ぼしてるんだなと思ったり…。
しかし、3Aとクワドが安定していれば、教え子に不安は感じていないって、グルッターコーチのコメント…おそらく、モロゾフコーチも大ちゃんについてそう思ってると思うし、シモンズコーチもジュベール選手についてそう思ってると思いますよ…。バトル選手にたいして、バーケルコーチやアルトゥニアンコーチも…それが安定しないから難しいんであって。
ま、KVDPみたいに、ジャンプサイコーでも、スピンはレベル1とかいう猛者も世の中にはいますけどね!(←今年はレベル4も取れてるよ! と一応フォロー)
ああー、それにしても、男子トップ選手は、全員、どこか突き抜けているというか、フツーじゃありませんね。ジュベール選手は5回転跳びたいとか言ってるしさ。エヴァン君の男らしさへの追及も行き過ぎてるし、ジョニーのロシア好きもやり過ぎ感たっぷりだし、高橋大輔選手は異様なまでに自分に厳しいし、KVDPはスピン5分しか練習しないしベルネル君は勇名トラだし。
みんな面白すぎる。
女子は、もうちょっと、人間らしい感じがするんですが。彼女たち、まだ若いからなあ。キャリアを重ねると、どんどん濃くなってくるものなんですかね…。
ジュベール選手も復調しているみたいですし、ヨーロッパ選手権、ほんとに楽しみです。
グルッターコーチ、サロメ先生ともども、頑張って欲しいです。
今日はこれで終わります。





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