さて、現在、ポーランドはグダンスクで行われている、ジュニアグランプリシリーズ。
ノービスからデビュー年に、いきなりファイナル進出を果たしたロシアの天才少年、アルトゥール・ガチンスキー選手のインタビューについて、本日は日本語書き取り、やっていこうかなっと思います。
このインタビューについても、FSUに「Little Princess」さんの有志英語翻訳が上がっていまして……→こちらhttp://www.fsuniverse.net/forum/showthread.php?t=54644  なんですけど。ほんといつもFSUにはお世話になります。スケートニュースをできるだけたくさんキャッチしたい! という方には、FSUとGolden Skate Forumには登録をお勧めしますねー。登録だけなら無料ですし(一部、会費が必要なコンテンツもあります)。日本人選手の情報も、なぜか海外経由のほうが早い場合もあるんで(なんでだろ)。
というわけで、ガチ君インタビュー。ロシア語の元記事はこちらです→ http://gachinsky.spb.ru/press/article005.htm
いつもの言い訳。灰原は語学力に乏しく、日本語書き取りは機械翻訳を日本語らしく整えただけのものです。読み間違いもありえますし、わからないところは想像の翼で補っていたり、もっとわからないところは飛ばしちゃうこともありえます。ぜひ、原文もお読みいただけるとうれしいです。
それでは、本文にお進みください。




【Ves Sport:アルトゥール・ガチンスキー選手インタビュー】



「カナダのケヴィン・レイノルズ選手は、15歳でクワドを降りたといいます。
僕はいま14歳ですけど、彼の実績を上回るべく、努力しています」


先日、モスクワの『Megasport』アイスアリーナで開催された、カップ・オブ・ロシア。
エキシビジョンに登場したひとりは、高名なコーチ、アレクセイ・ミーシン氏の秘蔵っ子、数年前にすでに「第2のプルシェンコ」と呼ばれていた、14歳のアルトゥール・ガチンスキー選手でした。
ガチンスキー選手は、ジュニアにしてトリプルアクセルを獲得している選手のひとりです。今年、彼はジュニア国際試合にデビューし、JGPFに進出することができました。
アルトゥール・ガチンスキー選手は、今シーズンの彼の目標や、準備について、Ves Sportのリポーターに話をしました。


Ves Sport:
カップ・オブ・ロシアのエキシビジョンで、メダリストたちが滑る第2部のオープナーを、あなたはつとめましたね。
スタースケーターたちについて、どんな印象を持ちましたか?


ガチンスキー選手:
僕、スタースケーターの方々とエキシビジョンで滑らせていただくのは、初めてじゃありません。
だけど、それでも、今回みたいな機会を与えていただけたことは、すごくありがたいことだったなあって思っています。
カップ・オブ・ロシアには、世界有数のスケーターが集まっていて、僕が滑ったのとおんなじ氷で、チャンピオンたちも滑りました。
チャンピオンの人たちの、バックグラウンドを見られたのも、とても勉強になったと思います。
ただ、僕、ちょっとループジャンプで失敗しちゃったんです。
ライトがすごくまぶしくて、目に入って……いままで出たアイスショーでは、こんなことはなかったんだけど。
ライトの位置が低すぎたんじゃないかなあと思います。みんな、目がくらくらしたみたいです。


Ves Sport:
JGPSにデビュー年の今年、いきなりファイナルに進出しましたね。


ガチンスキー選手:
GPS2戦めを終えてから数週間後に、ファイナル進出が決定したんです(ガチンスキー選手は、勝ち点22という成績だったため、最終戦イギリス大会が終わるまでファイナル進出が確定しませんでした)。びっくりしました。
どうして自分はファイナルに出られたんだろう? って思ったんです。
JGPSで、僕はあんまりいい成績がおさめられませんでした。
正直、ショックでした。いままでの選手生活で、こういう挫折とか、味わったことがなかったもんだから。
つまり、やっぱり、デビュー年なんだよなって、自分じゃそう思ってたんです。


Ves Sport:
JGPFに出場する男子シングルのロシア人選手が、あなたひとりかもしれないという可能性はご存知ですか?
ロシアのチームリーダーのArtem Borodulinは故障中、Ivan BARIEV選手も、出場は微妙です。
(灰原注:Artem Borodulin選手はJGPF欠場。アメリカのダグラス・ラッザーノ選手が補欠出場しています。日本の無良崇人選手は、ガチンスキー選手やラッザーノ選手と勝ち点は22で同じ、あとちょっとの得点差でファイナル進出ならなかったんですよね~。惜しい! Ivan BARIEV選手は出場しています)


ガチンスキー選手:
ひとりしか出場できない場合、僕ひとりでロシア代表としての責任を背負うつもりはあります。
ジュニアグランプリファイナルはお遊びじゃありません。僕は全力を尽くします。
コーチに言われてるんですけど、大会に出場すればそれだけ、自分の演技についてのジャッジの判断も試すことができるし、国際的に自分の位置をマークしておくことができます。
僕はSPから3Aを跳ぶつもりだし、FSでは3Aを2本予定しています。


Ves Sport:
新採点法では、必ずしもクワドや3Aを跳ぶスケーターに報酬を与えません。これらのジャンプは、ほかの要素よりもリスクが高いにかかわらず、得点はさほどでもない。


ガチンスキー選手:
そのとおりです。ちょっとおかしいですよね。
3Lz+3Tは、1本のクワド、または3Aよりずっと得点がつきます。3Aやクワドは3+3を降りるよりずっと難度が高いせいで、むしろたいがいの選手はプログラムに組み込みません。
僕がはじめてFSに3Aを取り入れた年、2本の3Aを入れてプログラムを滑りこなすのはとても難しいことでした。でも、やってるうちに、だんだんと簡単になってきました。
練習するほど、僕は、3Aが簡単になってくるのを感じます。練習での感覚は、試合に挑むとき自分への信頼を裏打ちしてくれます。


Ves Sport:
3Aやクワドなしで勝つのが可能なら、むしろそれらにチャレンジしないという主義の選手もいると聞いています


ガチンスキー選手:
そういう考え方もあるだろうって思います。いまの採点法は、クワドや3Aに挑戦しない風潮の原因になってるんじゃないでしょうか。
僕自身、3+3を充分に飛べますし、それで得点を稼ぐこともできます。クワドや3Aはほとんど意味ないかも。
でも、今回カップ・オブ・ロシアで、僕は、カナダのケヴィン・レイノルズの身体能力をみました。彼はいま17歳ですけど、きれいな4Tと、4Sを降りていました。
「クリーンな」スケートって、つまりトリプルジャンプのまあまあのコンビネーションと、まあまあのほかのエレメンツと……それで全部ですよね。
そんな演技が大半の中で、レイノルズ選手のジャンプは僕を驚かせてくれたんです。
彼は、15歳でクワドジャンプを降りたんだそうです。
僕は、彼の記録を超えるために練習に励むつもりです。僕はいま、14歳なんですからね!


Ves Sport:
あなたのニュースが、よくインターネットサイトで取り上げられていることは知っていますか?


ガチンスキー選手:
僕のお父さんは、インターネットをやっていて、僕のことが書かれてるって、教えてくれました。
はじめは信じられなかったんです。なんで僕? どこのサイト? みたいな感じで。
それで、僕は父にサイトを見せてもらいました。よくできたサイトがあって、僕はすごくうれしかったです。
僕のいままでのプログラムとか、とったメダルの数とかが、全部リストアップされてたんですよ。それを読むのも楽しかったです。
僕は、サイトを作ってくれた人たちが誰だか知りません。
ある日、僕が親(原文保護者。コーチかもしれません)といっしょに大会を観戦してたら、女の人たちが僕に駆け寄ってきたんです。そして、僕の写真をとってもいいか、サイトのためになにか書けないかって聞かれました。
自分がアイスリンクでそんなに有名になってるってことに、すっごい驚きました。
僕、有名人になるのに、慣れてません!




はい、書き取り終了です。お疲れさまでした!
「第2のプルシェンコ」と呼ばれ、期待され、ロシア国内では、しだいにアイドル的存在になってきてるらしいガチ君。スケートについては落ち着いた口ぶりの彼が、「大会観戦してたらファンがいきなり押し寄せた」ことを語る段には、まるで目をぐるぐるさせてるみたいな、年齢相応の驚きっぷりを見せているあたり、ギャップがありますねー。彼の年齢からして、実力からして、今後もっと有名になっていくのであろうわけで、来年には自分の人気にも慣れてきて、スマートにファンに切り返すガチ君になっているのかも……いやいやしかしもうちょっと、ファンに慣れない可愛いところも見せて欲しいような。
おばちゃん灰原の心は千地に乱れるのでございます(乱れさせときなよ)。
ガチ君、ロシア杯での、ケヴィン・レイノルズ選手の演技に、いたく刺激をうけたようなのですが、たしかにロシア杯でのレイノルズ君の演技ってちょっとすごかったんですよね。
FSでは、4S+3T+2Lo、4T、そのうえ3Lz+3Tという高難度ジャンプをつぎつぎ決めてて、FSでも、4S+3Tを、クリーンではなさそうなんですが降りています。
レイノルズ君のすごいところは、ここまでのジャンプを跳んでいるのに、なぜかステップもスピンも豪快にレベル1とかで、PCSもかなり低く、総合8位にとどまっていることです…(あああ)。同国の1歳下、パトリック・チャン選手が、クワドはないものの素晴らしいスケーティングスキルで高得点を叩き出し、16歳にしてGPF進出を決めたのとは対照的です。……どーでもいいけど、どーしてカナダの選手ってこー、みんな極端なんですかねー……。
高難度ジャンプを習得していても勝てない。レイノルズ君の現状は、新採点法におけるジャンパーの悩みを、ちょっと体現しているところがあります。
しかし、そんな状況でも、果敢にクワドに挑むレイノルズ君の姿に、ガチ君は相当感じ入るところがあったそうです。「レイノルズ選手は15歳でクワドを跳んだって言う。僕は負けません!」と宣言してくれています。
たいがいのエレメンツをきれいにこなすガチ君ですけど、彼の本質はジャンパーだってことなんでしょう。ミーシン門下のエース候補生だしなー。
JGPF、SPまで終わって現在5位のガチ君ですが、2本の3Aを跳んで、会心の演技をして欲しいですね! 頑張って!




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