さーてと、久しぶりにロシア語記事についてのブログを書いちゃおうかな!
近々に開催されるGPFに、ロシア所属のペアチームとして進出した、川口&スミルノフ組のコーチ、ペア界のチャンピオンメーカー、タマラ・モスカヴィナ女史のインタビューを、FSUで発見いたしました。
元記事はこちら→ http://www.velena.ru/skating/comp/2007/GP2007_TM.html
スレッドには『Trinity』さんの、英語への有志翻訳も上がっています。ありがたいー! ロシア語記事ってどうすればいいのかわかんないくらい自動翻訳しても読みづらいんですよねー。
記事タイトルは、『Тамара Москвина: ≪ПРАВ ТОТ ТРЕНЕР, КТО ПОБЕЖДАЕТ≫』。日本語にすると「勝利を約束されたコーチ:タマラ・モスカヴィナ」とかになるでしょうか。
本日は、この記事を、抜粋して日本語に書き取っていこうと思います。
さて、久しぶりの言い訳。灰原は語学力に乏しく、記事の書き取りは、自動翻訳を日本語として読みやすくしたていどのものです。当然、読み取り間違いもありえます。わからないところは想像の翼で補ったりもします。ぜひ、原文もお読みいただけると、うれしいです。
それでは、書き取り文にお進みください。
【勝利を約束されたコーチ:タマラ・モスカヴィナ】
タマラ・モスカヴィナコーチの教え子、川口悠子&アレキサンダー・スミルノフ組は、昨年、アクシデント的にグランプリシリーズに1戦だけ出場権を得て、GPSロシアカップ3位となりました。そして、世界選手権に出場し、9位に終わりました。
今シーズン、彼らはスケートカナダ、ロシアカップでそれぞれブロンズメダルを得て、GPSトップ6に入り、グランプリファイナルに進出します。
私たちは、ロシアカップに帯同中のモスカヴィナコーチに、川口&スミルノフ組のイメージチェンジしてきたことについて質問しました。モスカヴィナコーチはうれしそうに答えてくれました。
「わたしたちの努力に気がついてもらえてうれしいわ。今シーズンから、ユウコとサーシャには、コスチュームデザイナーとスタイリストがつきました。わたしたちが競争で有利になるために、モスクワまで打ち合わせに来てもらったのよ」
-なぜ、ファッションの専門家を招いたのですか?
「1年前から、わたしは、真剣にチームのイメージに取り組まなければならないって知ってました。でも、わたしたちにはそのための時間があんまりなかったの。今シーズン、わたしたちには、こうなりたいっていうイメージが、ちょっとあったのね。有名な舞台衣装のデザイン工房を推薦していただいて、そこでわたしたちは、デザイナーのVelegzhaninaに出会いました。彼女は、コスチューム作成に携わることを了解して、そして、自分のほかにスタイリストもつけるようにと推薦してくれました。
それから、髪形についても、プロにお任せしました。わたし自身は、ずっとショートカットで過ごしていたから、ロングヘアから、ユウコによく似合って、モダンで洒落ていて、コスチュームに似合った髪型を思いつけそうになかったの。だから、プロにお任せして。彼はサーシャのヘアスタイルも担当してくれました」
-今シーズン、昨年よりもはるかに上のゴールを求めておられるようですね?
「去年、わたしたちの目標は、難易度を上げるとかそういうことではなく、とにかく一緒にスケートをすることでした。ユウコは怪我と戦っていたし。今シーズンは、すべてが違いますね。わたしたち、よりたくさんの技術を仕上げたり、挑戦したりすることについて話し合っています」
-川口&スミルノフ組のカナダの試合では、あなたが、プログラムを過度に難しく、急激に詰め込んでいるような印象がありました。
「あなたは覚えているか知らないけど、すべてのソ連ペアチームは、つねにそのやり方で育てられてきたの。わたしを含めてね。ベレズナヤ&シハルリゼもよ。
川口&スミルノフ組には、まだ競争意識が足りません。ワールドで世界9位って満足な成績ではないけど、それも彼らには認識できていないの。彼らには、異なる雰囲気を使いこなして滑る、芸術的技術がまだ足らない。芸術性がない、ただクリーンに演技するのが精一杯の現状で、どうやったらほかのトップチームに勝てるかしら? トップチームはすでにクリーンな演技を実現しているというのに?
わたしたちは、負けたくないの。そして、競技会で、わたしたちは自分の目論見があたっていたかどうか審査される。チームを勝ちに導くコーチは正しいってことなんです。いつでも」
-ほかのコーチの動向は気になりますか?
「もちろん。ただ、中国チームのパリでの結果については、リアルタイムでチェックしておけなかったのよ。わたしのパソコンがウィルスでやられちゃっていてね。そのせいで、細心の情報を受け取れなくなってしまったの」
-中国チームが、大幅加点を得られたというパリのニュースは、あなたを悩ませますか?
「前シーズンにトップグループにいた人たちは、いい得点を得るものよ。それについてはどうにもならない」
-今シーズンのジャッジの、川口&スミルノフ組にたいする評価は満足できるものでしょうか?
「ええ、ほとんど。唯一わからないのは、デススパイラルの評価かしらねえ。ほかの点で鬱憤はありませんね」
-ムホルトワ&トランコフ組たちが、手元を去ったことは残念でしょうか?
「うちの門下の選手同士でいさかいがあったってことは、どうせ知ってるでしょ。
オベルタス&スラフノフ組とムホルトワ&トランコフ組は、ちょっとぶつかり合うことがあったのね。やりあうことが不快になってきたといって、オベルタスとスラフノフは、元のコーチのもとに戻りました。
ムホルトワとトランコフは、わたしの教えるフィーリングが合わなかったのね。明らかに教えられない子たちを教えつづけるのは誰にとっても拷問だし、これ以上みんなが苦しむのは正しくないと思ったの。
オレグ・ワシリエフが、ムホルトワ&トランコフをうまくする方法を見つけてくれたことがうれしいわ。オレグはわたしの教え子ですしね。彼は素晴らしく博識だし、あの子たちの才能をもっと開発してくれると思います」
-あなたを助けてくれるスタッフについて教えてください。
「イゴール・モククビン(タマラさんの夫君です)は、絶えず味方になってくれます。Druchininaはわたしたちの振り付けをしてくれます。
それから、オレグ・ワシリエフや、デニス・ペトロフ、カザコーワたち、ほかのコーチたちともよく話をしていて、お互いに抱えている問題を共有することにしています。ここからここまでは休暇を取りたい、なんてことも話し合ったりしてね」
-最近、ロシアのスケーターが多くテレビアイスショーに携わっていることについて、どう思われますか?
「テレビには、いい面もありますね。子どもたちが、両親といっしょに手軽にテレビでフィギュアスケートの最高の面をに触れられるってことは、悪くありません。最近、リンクにやってくる子どもがとっても増えたんですよ。影響力を感じるわ」
-あなたは、これらのショーを見ますか?
「ええ。素人さんが含まれている各々のチームの、いかに弱点をカバーするのか、興味深いわ。
振付やコスチューム、それにメイクが選手の魅力を増強しているところを見るのは、プロのコーチぶあるわたしにも、とても参考になります。いろんなアイデアが盗めると思うの。
音楽の選び方も素晴らしいと思うわね。ときどき、テレビスタッフに嫉妬も覚えるわ。
わたしはプロのコーチで、優秀な選手たちを1日じゅう教えているのに、1シーズンかけても芸術的な雰囲気を選手から取り出すことができないこともあるのに、テレビ出演しているチームは、1週足らずのレッスンで新しいプログラムを演技しこなすんですもの。
どうしてそんなことができるのか、理由が知りたいとも思います。
ソ連がバラバラになってから、わたしたちはずっと長いこと、スケートを扱ってくれるテレビ番組とか、本とか、専用のリンクとかを持ちませんでした。
でも、いままさに、それらは取り戻されつつあります。
ナショナルスケート学校は着工して、多くの関心が集まっています。いろいろな会社が、スケーターにスポンサードを与えることも始まりました。おかげで、わたしたちは欲しかった新しいコスチュームを作ることもできたの。わたしたちは、ほかに5種類のコスチュームを作るつもりです」
-今シーズンの川口&スミルノフ組のために、いくつ振り付けをしましたか?
「いまのところ3つです。ショート、フリー、エキシビジョン。彼らがもっと芸術的に向上するような、もうひとつのプログラムを作りたいと思っていて、構想もあります。でも、新しいプログラムに挑戦できるかどうかは、スケジュールしだいですね」
-サンクトペテルブルクのアレクセイ・ミーシンは、川口&スミルノフは、すべてのコーチにとっての夢のチームである、自分も心から妬ましいとコメントしていました。
「わたしの弟子たちが、実際にはまったく手がかからないってことはありません。でも、彼らはとにかく一生懸命練習するし、精神的に安定しています。練習中、余計な会話や、ポリシーのぶつかり合いや、スキャンダルに注目したりすることで無駄な時間も過ごしません。これは、たしかに、どんなコーチでも夢見る資質。彼らは非常なスピードで上達すると思いますよ」
-テレビショーでミーシンコーチと演技を披露するとき、練習しましたか?
「ええ。数分のスケートをすることについてはそんなに難しくないと思ったけど、プログラムについてはすり合わせが必要だったし、サンクトペテルブルクまで出向いて、少し練習をしました。
プログラムの練習をはじめたら、いくつか、必要な動きができなくなってたのがわかったし(デススパイラルとかね!)、パートナーのミーシンも首とか背中とか痛いって。わたしも腕が痛かったわ。若い頃のプログラムを少しでも再現しようと思ってたけど、なーんのエレメンツもちゃんとはできなかったの。姿勢低く座ることもできなかったし、それほど高くも飛べなかったわ」
はい、書き取り終了です。お疲れさまでした!
ああー、ロシア語・英語・日本語の三角読みはやっぱりキッツイわー。いやしかしロシア語記事はネタの宝庫なんで頑張りたいんですけど…。
しかし、読むまえはわりとナメてたんですけど、面白いインタビューでした。とくに衣装のくだり(わはは)。
あの、衝撃的衣装は、戦略的にデザイナーに発注されたものらしいですよ。髪型も!
ほかにも5つ衣装をあつらえるって、どんな衣装なんだろう。
悠子ちゃんのいまの髪型ですが、そういえばエレナ・ベレズナヤ選手も現役時代あの髪型だったと思う。モスカヴィナコーチの弟子の定番というか、「これぞ!」と思った選手にはこの髪型にさせてしまうのかもしれないです。川口選手もベレズナヤ選手のファンだし、彼女と同じ髪型といえば抵抗もないであろう。
ミーシンコーチが、川口&スミルノフ組にたいして高い評価を与えている、というのも、興味深かったです。なにしろミーシンコーチは、自分自身がペア出身ですしね。とにかく練習熱心である、という彼らの資質が、厳しいロシア人コーチの目から見てもぬきんでている、と知ることができて、うれしいです。
インタビューの最後のくだり、ミーシンコーチとテレビショーに出た、というお話のあたり、少し解説しますと、先日、モスカヴィナ&ミーシン、往年のペアが再結成して、テレビアイスショーで演技を披露する、という企画があったんですね。
モスカヴィナコーチは、恐ろしいことに、若いころのプログラムの再現を目指したらしいんだけど、デススパイラルもできないし(えええ。やるつもりだったのか)、屈めないし、ジャンプもできないし、満足がいかなかったらしいですね……。しかし、年を経てスケート界に貢献しているふたりが、そうやって演技を披露してくれて、番組には言い知れぬ感動があった、と、ほかの記事で読んだことありますし。いやしかし、どうしよう、リベンジ目指してデススパイラルの練習とか始められたら。
モスカヴィナコーチ、無理しないでくださいね!
現在、テレビアイスショー花盛りのロシア。子どもたちがたくさんリンクにやってくるようになった、というくだりは、ちょっと恐ろしいですね。それら子どもたちの中から、ソチ五輪の星が出てくるかもしれない。そもそも練習環境はあるんですし。ロシアスケート界の夜明けはこれからかもしれません。
GPF、ロシア選手権と、川口&スミルノフ組を導くモスカヴィナコーチ。頑張って欲しいです!
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