ついに今年のGPSの最後を飾るNHK杯男子シングル。
ばっちり、がっちり、たくさんの男子選手が見られてうれしいなあ~っと、うきうきしながらビデオを再生したところ、ぎゃー! ビデオタイマー狂ってたみたい! 南里選手のはじめのほうの演技が切れてるー!!!
ショック……。
というわけで、全部は見られませんでしたが、南里選手の演技の感想から…。


【男子シングルSP】


SP4位/南里康晴選手
『月光』。日米対抗とスケアメと、このプログラムを見るのはこれで3度目ですが、見るたび良くなっていくような。今日はジャンプも決まってましたし、ほんとに素晴らしかったと思います。
3Aがちょっとひやっとしましたけど、うまくしのぎましたね。
後半のステップはスピードがあってとても素敵です。南里選手は、以前「表現となると照れてしまうときがあって…」とインタビューでコメントしていたことがありますが、もしかして超イロモノエキシビのおかげで、照れがずいぶんなくなってきたかもしれない。ストレートに「青年ベートーベンの恋」的な切なさが迫ってきた、素敵な演技でした。
PBは10点近い更新だそうです。これはうれしいですね~。おめでとう!
FSも、この、いい雰囲気のまんまで踊れるといいですね! 期待してます。頑張って!


SP8位/チェンジェン・リー選手
『黄河』。厚みのある曲に合わせて、冒頭のクワドコンボ、決まった! セカンドが2Tになりましたけど、あれはほんとは3T狙いでしたよね……。しかし、4Tは高くて姿勢もきれいで、とっても良かったです。
3Aもほんと綺麗だった!
チェンジェン選手は、ジャンプはいつもほんとに素晴らしいんだけど、ちょっと柔軟性には欠けるところがあり、スピンで点を取りこぼす印象だったのですが、今日のシットスピンはほんとうに良かった。ポジションがしっかり深く改善されていました。惜しむらくは全体のスピードがちょっと遅めだったこと。規定回数回りきらないときがあったんじゃないかなー。思ったより点数が伸びなかったのは、そのせいじゃないかと思います。
去年のNHK杯でも、SPでただひとり4回転決めてくれたんですよね。ジャンパー・チェンジェンここにあり。灰原は大好きな演技でした。FSも頑張って欲しいです!


SP6位/セルゲイ・ドブリン選手
冒頭のコンボは4T+3T! うっわあー、かっこいい!
じつは180cmもあるそうで、たいへん長身の選手なんですが、長身を感じさせないのはあどけない面差しのせいか。165cmくらいしかないとはじめ思ってました。しかしスピンとかすると、さすがに長い手足が映えますね。とても見栄えのする、有利な容姿の選手だと思います。
3Aのステップアウトは惜しかったなあ。もしかして回転不足取られたかもしれないですね。
「火の鳥」の雄大な音楽に乗せたキャメルスピンは、まるで翼を広げた鳥みたい。超絶難度のコンビネーションとかではなく、基本のポジションできっちり回るっていうのが、逆にすっきりしてて綺麗。規定回数回れていたと思います。ただ、ステップにしろ、もうちょっとスピードが欲しいかなー。
本人的には、PBも出て、満足な結果っぽかったんですけど、キスクラのミーシンコーチは、渋~い顔をしていましたね。もっとできる、と期待されているからこそでしょう。
元スルツカヤ選手の弟弟子で、現在はプルシェンコ選手の弟弟子。素晴らしい先輩がたの演技を盗んで、成長して欲しいです。


SP7位/中庭健介選手
『サラバンド』。SPではクワドには挑戦せず。3Lz+3Tコンボを狙いましたが、惜しくもセカンドがダブルに。そのあとの3Aも体勢を崩しましたが、根性で踏みとどまりました。3A、スローで見たところ、回りすぎたんじゃないのかと。
コンビネーションのシットスピンは、姿勢変化しても早さがあるし、ポジションも低くてとっても素敵。最後のジャンプ3Fは、ランディングもOK。南里選手に引き続き、PB更新されました。おめでとうございます!
クワドの申し子中庭選手。FSでは4回転にチャレンジしてくると思います。ぜひともクワドを降りて、ついでにFSもPB更新しちゃいましょう。南里選手もそうでしたが中庭選手も、試合を見るたび調子が上がっていてほんとにうれしいです。
明日も頑張って!


SP5位/セルゲイ・ダビドフ選手
やだーショックー。ダビドフさんのお顔に、なんだかちょびちょびっと髭が!
滑らかなスケーティングとともに、少年のようなルックスも魅力のダビドフ選手。ぜひとも髭はやめていただきたいなあと思うものであります。うむ。
『シンドラーのリスト』。冒頭の3Aはお手本のような素晴らしさ。おつぎのコンボ、3Lz+3Tは、ルッツは良かったんだけど、3Tの着氷がツーフットになってしまいました。惜しい! でも演技全体の流れからみたら、些細なミスです。気にせず、つぎ、つぎ。
単発ジャンプは3F。あれ、もしかしてロングエッジじゃないか? 灰原の見間違いかもしれませんが……。
ストレートラインステップは、丁寧な出来栄え。エッジの動きもなめらかで、クラシックで素敵なかんじです。
真剣な顔で得点を待つ、ダビドフ選手とコーチ。張り詰めたキスクラに、飾られたドーモくんが、たまらない平和な雰囲気をかもしだします。
3位のキャリエールくんまでには点差がなく、充分射程内。逆転もありえます。
明日も丁寧な滑りに期待します。頑張れ!


SP3位/ステファン・キャリエール選手
会場アナウンスでは「スティーブン」でしたね。しかし灰原は、ランビエール選手と名前が似ているという面白さが捨てがたいので、今後も「ステファン」表記で参りたいと思います。
シーズン序盤の日米対抗やスケアメでは、かなり仕上げてきた印象のキャリエール選手ですが、あれれ、ちょっと調子が崩れてるみたい? 少なくとも絶頂時の動きではないですね。
キャリエール選手の代名詞というべき、例の、片手を挙げたジャンプは、今日はお休み。基本に忠実に体を締めたジャンプで、3A、3F+2Tと跳んでいきます。キャリエール選手は、フリップもルッツもすごい助走少なくて跳びますよね。ぴゅって感じで。かっこいいと思います。スピンは軸が流れなくてきれい。
片手上げがなくなって、キャリエール選手独自路線の演技ってものが見えなくなっちゃったなあと思いきや、今回キャリエールチームは、チェンジフットのとき、高くジャンプするという、新技を繰り出してきました。とくに演技ラスト、シットスピンから飛び上がって足変えてそのまんまA字スピン、という入り方は、かなり意表をつかれました。
キスクラで倒れかけたぬいぐるみの「ナナミ」ちゃんを、きちんと座りなおさせてくれた、やさしいキャリエール君。FSでもいい演技ができるといいですね。頑張って!


SP1位/トマシュ・ベルネル選手
『たそがれの踊り』。なんだか酔っ払いの千鳥足みたいな、おもしろい振り付けから始まるプログラムです。
今日のベルネル君は絶好調。3F+3Tを綺麗に決めてきたのを皮切りに、3Aも3Lzも完璧!
シットスピンはとても上手になりましたね。昨季のヨロ戦のときは、まだ、「スピンにもステップにも全体にスピードがないな」とか思ったものなのに、まったくそんなことはなくなった。ポジションもきれいです。
ストレートラインステップはたっぷり踊って楽しく。フライングシットはとっても高い位置からの入り。最後はいい顔でフィニッシュ! 解説の本田武史さんも絶賛です。
TESは驚きの40点台。78点というハイスコアをたたき出しました。素晴らしい!
それにしても、ベルネル選手のこのSP衣装、紙ふぶきが張り付いた応援団の学ランに見えるのは灰原だけでしょうか…。肩口のアップリケがあまりに微妙。とはいえ、今年のベルネル君の場合、FS衣装の微妙さ、不条理さのまえには、SP衣装の多少の微妙さなど吹っ飛んでしまうのであった。
明日の衣装が楽しみです(演技は!?)。


SP2位/高橋大輔選手
「白鳥の湖」。冒頭の動きは、もはや身ごなしが上手いとかそういうレベルの動きではありませんね。アスリートというよりダンサーの動き。これからどんなものを見せてくれるのか、期待が高まります。
3F+3T。軽い! 高橋大輔選手のジャンプのフィーリングの軽さにはいつも驚く。トリプルジャンプのたいがいが、すごく簡単そうに見えるのです。苦手と言われるループさえも。高さと幅があるからだと思います。
つづく3Aはちょっとふらつきましたが、転ばずよく耐えた。さらに3Lz。うわっ、まーた簡単そうに跳んじゃって~。うっかり簡単なワザかと思って、エレメンツの得点を間違えそうですよ(そんなそそっかしいコーラーはいません)。
サーキュラーステップはほんとうに素晴らしい! 会場から「きゃー!」という歓声が沸きあがる。うおお、もはやコンサートかなんかのようだ。ジャッジまでもうれしそうに笑っています。会場のすべてが高橋大輔選手の掌の上ってかんじ。
このまんま最後までぶっちぎれ! と思いきや、うーむ、最後ちょっと疲れましたかね。コンボスピンからストレートラインステップ、またスピン。ストレートのステップは、サーキュラーに比べると、上下の動きが小さかったかなあ~。最後のスピンも一瞬バランスを崩しましたね。惜しい!
演技終わって、本人反省の表情。まあ、ちょっとしたミスはありましたけど、悪くない出来栄えだったと灰原は思ったんですけど。高橋選手の目指すところはもっと上だということでしょう。いつもながら、自分に厳しいなあ~。
キスクラではようやく笑顔を見せてくれた高橋選手。FSでも思いっきり踊ってくれるとうれしいです。頑張れ!


アイスダンスでは、デロベル&ショーンフェルダー組が、2位ヴァーチュー&モイア組の猛追を僅差でかわして総合優勝です。おめでとうございます!
いやしかし、CD時点では4点もあった点差が、FD終了後は1点以下に。ODもFDもヴァーチュー&モイアが1位。この年齢で出す点数だろうかこれが。「おそろしい子……!」
熟練したCDで今回は逃げ切りましたが、NHK杯のCDが若手有利と言われるヤンポルとかだったら、わかんなかったと思います。
ベテランたち、追い込まれてます。テッサちゃんたちの存在が、アイスダンスを爆発的に面白くするかもしれません。干支ひとまわりも違うような若い選手に簡単に負けるのは、どこのカップルもみんな嫌でしょうしね(西洋の方に干支はあんまし…)。とくにアイスダンスなんて、ベテラン有利だって言われているのに。
GPFでも戦いは続く。
ところで、ショーンフェルダー選手はNHK杯会期中にお誕生日を迎えられたそうで。会場に「祝・三十路」と書かれたバナーが下がっていたのを見て、笑ってしまいました。
お誕生日と優勝、ほんとうにおめでとうございました。





ダイナバナ
女神幻想ダイナスティア は乙女のためのコミュニケーション重視のMMOオンラインゲーム。

争いのない世界にあなたも遊びに来てね。
今なら無料で遊べます!


お買い物バナ

※乙女なショッピングモール「乙女のおかいもの」でもうきうき情報紹介中!


ダイナ情報バナ

※メルマガ「ダイナスティア情報局」登録はこちらから!