中国杯に出場した、ステファン・ランビエール選手は、こちら(http://www.20min.ch/tools/suchen/story/21157880
)のニュースによると、どうも試合直前に体調を崩していたみたいですね…。
親知らずの抜歯後、風邪に似た症状が出た、とのことですが、歯にはうるさい桃木先生によると(ほんとにうるさいんです)「親知らずに関しては、風邪に感染したことで、慢性的に炎症を起こしてた親知らずの炎症が急性化したんじゃないかと思われるわね」とのこと。そういうことがあるそうです。なるへそ。
そもそもジャンプなんて、歯を食いしばらないとタイミングが狂いそうなのに、シーズン中に抜歯ってけっこう賭けなんじゃないかと思ったのですが「斜めに生えたとか、虫歯になったとかで、どうしても抜かなきゃいけない状況だったんじゃないかなあ」というのが、桃木先生の見解でした。そうかー。灰原なんか、上下の親知らず、全部まっすぐ生えてて、抜いてませんけどね(抜かなくていい、と歯医者さんに言われたのです)。親知らずの症状は、ほんと、人によるからなあー。
いまは心身ともにスタミナ切れかもしれませんが、ロシア杯までには回復してくれるとうれしいなあーと思います。
そんなわけで、歯痛のランビエール選手も含めた、男子SPトップ3の感想を、今日は書いていきますね(FSはまだ未見です)。
中国杯 男子SP
3位 ステファン・ランビエール選手
「Carne Cruda」。冒頭のポーズからして「芸術性で勝負しますよ」と宣言しているような、けれん味たっぷりの入り。悪くない。おっとアクセル高い! と思ったらダブル!
えええ男子で3A回避戦略ってアリなのか、と、最初に見たときは、ランビエール選手抜歯情報を知らなかったのでそう思いました。たしかに調子悪いんだったらここは着実に降りるほうが大事ですよね。
つぎのクワド、テイクオフは良かった…っ、けど、空中で姿勢が反っちゃったというか、バランス崩しましたね。転倒、コンボ失敗。ランビエール選手のみならずSPにクワド入れるという決断をする選手は、失敗の確率が高いのは織り込み済みのはず。気にせずどんどんGOですよ!
つぎの3Lzは綺麗。渾身のサーキュラーステップはレベル3です。続けてストレートラインステップは、ちょっと息切れしたかなあ……レベル1。しかしここは、体調万全ならレベルを伸ばしてこれるところだと思うので、伸びしろとして、ライバル選手たちは計算に入れといたほうがいいと思います。ランビエール選手は、今季からレベル取りに必須の両回りのターンを、右でも左でも苦もなくこなすのが強みですよね。どっち回りが得意とか、あると思うんですが、全然わからない。
ラストは独創的なスピンでフィニッシュ!
プロトコル見たとき想像したより全然出来がいいように思うんですが、やはりジャンプがいまいちだったからかな、キスクラではしょんぼりしていたランビエール選手。しかし、そんなキスクラを見ながら、灰原は爆笑してしまいました。背負い籠娘ちゃんたちが! しょんぼりしているランビエール選手や、コーチたちの膝の上に、遠慮なくガンガンとぬいぐるみを積み上げていく!!
たれぱんだに埋まっているコーチ。そしてへこむランビエール選手。シュールな風景でした。立ち上がるときどうしたんだろうか。そこまで見たかった。
2位 ジョニー・ウィアー選手
「ユノナ&アヴォス」。この曲いいですね。ドラマティックで、どこかエキゾチックで、ジョニーの雰囲気と合います。
3Lz+3Tは、高いし、余裕もあってよかった。もっと素晴らしかったのは3Aですね。いかにも男子らしい勢いと幅があり、これは加点あったはず、とプロトコル確認したら、1.8の大量加点でした。素晴らしいー。基礎点7.5の3Aで、4Tの基礎点9をも越える、高得点9.3をたたき出しましたよ!
スピンはどれもポジション変化がはっきり素早くてお見事。ステップも、サーキュラーがレベル3でストレートラインがレベル2。ジョニーの実力が遺憾なく発揮された演技だったと思います。
危うげなところが消えて、大人っぽい演技になったかな? とちょっと思いました。一方で、ジョニーの持ち味である、氷の上でかもし出される、お伽の国の王子さまオーラも、いままで以上にガンガンに発揮されてて、素敵です。
仲良しのメリッサ・グレゴリー選手の事故が、演技に影響するんじゃないかとちょっと心配だったのですが、まったくそんなことはなく。むしろ、友だちを思う心が、頑張る力になったのかもしれませんね。ほんとに良い演技でした。
1位 エヴァン・ライサチェック選手
「マスク・オブ・ゾロ」。
あれ? エヴァン君、衣装が違くない? と一瞬思った。スケアメのときには、かなりベルトがキラキラしてたと思うんですが、中国杯の映像では、そんなにベルトがキラキラしてないんですよね…。
会場の照明でそう見えただけかな。
キラキラ嫌いのエヴァン君のことだから、有名デザイナーの作といえどもどうしてもキラキラベルトが嫌で、ロストバゲッジを装って飛行機に忘れてきたのかしら、とか、一瞬考えてしまいました(わはははは)。
このプログラムは、エヴァン君の雰囲気によく合いますよね。とてもカッコいいです。冒頭の4T+3Tを成功させて波に乗ったかんじ。3A、3Lzと加点をもらって、あとはステップはふたつともレベル3、スピンもふたつレベル4、ひとつレベル3でほぼ死角なし。滑り込みもしっかりされてて、頼りにできる勝負プログラムだなあと思いました。
エヴァン君は、けっこう、プログラムを次シーズンにも持ち越すんですけども、来年もこのSPは続行な気がするなあ。
黒一色の衣装って、下手すりゃ練習着に見えちゃう、地味になると思うんですけど、ライサチェック選手の場合、並外れて長い手足を、銀盤の上でくっきり見せつけてくれる、派手に着こなせていると思います。キャメルスピンとか、ほんとに見栄えしますし。
でもたまには、派手派手マタドール衣装も、また着て欲しい……。
同国のライバル、ジョニー・ウィアー選手と同時大会アサインって、全米スケ連、なに考えてるんだと、最初は思ったんですけど、ふたりのライバル関係が、いい緊張感をもたらして、ふたりともいい結果が出せた気がします。
ところでエヴァン君もキスクラが爆笑ものでした。くまが! 着ぐるみ並みに大きなくまのぬいぐるみが! エヴァン君とフランク・キャロルコーチを圧迫している!
あのくま、なかに、キャロルコーチなら入れると思うなあ……。
精悍な面差しのエヴァン君と、ほにゃほにゃした、くま……。シュールな光景でした。
スケアメ、スケカナ、ときて、正直この中国杯が、男女シングルとアイスダンスについては、いちばん見ごたえがあったんじゃないかと思うんですが、地上波にほとんど放映がなかったのは、ちょっと残念ですね。フィギュアスケートをあんまり知らない方にも、見ていただきたいような素敵な演技がたくさんあったのになあ。
男子FSの感想は、映像を見次第、またこんどにしますね。
それにしても、中国杯って、やたら巨大ぬいぐるみがプレゼントに投げ込まれていたように思うのですが、あんな大きいの、会場に持ち込むのも投げ込むのも大変でしょうに。中国では巨大ぬいぐるみが流行っているんでしょうか???
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