さて、本日は日米対抗戦、エキシビジョンの感想を書かせていただきたいと思います!
エキシビジョンって、本来的には、成績優秀者のお披露目的な意味合いもあると思うんで、今回みたいに全員参加の形式は、ガラじゃない?
と、つまらない言葉尻をあげつらいつつ(ははは)、感想にいってみたいと思います。
ジェレミー・アボット選手とベベ・リャン選手とレイチェル・フラット選手の演技が、放映ではすっ飛ばされたのが(ある意味想定内ではありましたが…)ちょっぴり悲しかったです。



水津瑠美選手
DOIとかでもおなじみのプログラムですよね。「What you waiting for?」。クリーム色にラメのキュートな衣装、瑠美ちゃんによく似合います。
いつも全身を使って楽しく踊ってくれる瑠美ちゃん。来週、ドイツはシェムニッツでJGPSが控えているので、疲労残りが心配ですが、頑張って欲しいです。
競技用プログラムにも、ダンサブルなナンバーを持ってきても映えるんじゃないかな。


ステファン・キャリエール選手
曲は「セクシーバック」。とってもダンサブルなナンバーで、堪能しました。
試合のときよりジャンプに余裕があるようで、きれいな着氷でしたね。やっぱりフツーに跳ぶジャンプのほうが好きだー(まだ言ってる)。
昨日の競技もなかなか良かったキャリエール選手ですが、半ばエキシビジョン的な催しとはいえ、やっぱり点数がつくということは、緊張していたんだなーというのが、このガラナンバーを見てハッキリわかりました。動きが段違いに大きいですもんね。
衣装、デニムに見えたパンツは、本物のデニムなんでしょうか。伸縮性の少ない本物デニムであれだけの動きができるとしたら、たいしたものですよねー。


町田樹選手
「ブギウギ」。今年のSPだそうです。ショーとかで評判のいいプログラムですね。はじめて動いてるところを見ました。
町田選手も、試合では緊張していたんだなあ。段違いの元気のよさで、昨日とは別人のようです。冒頭に3A+3T決めちゃうんだもん! JGPSでは決まんなかったのに!
「こ、こんなとこで!」と、テレビのまえで灰原、思わず叫んでしまいましたよ。
ちょっとセカンドの3Tがチート気味だったかなー……と思わないでもありませんでしたが、満場のお客さまのまえで、あれだけの大技、成功体験を得られたのはとても良かったと思います。ステップでもよく踊れていて、すごく楽しい。素晴らしい演技でした。
しっかし、町田選手は、この先シニアになっても、何度でも「高橋大輔選手に憧れて倉敷翠松高まで1時間かけて新幹線通学していた」エピソードを披露されてしまうんだろうなあ。
このまま、すくすくと成長して欲しいです。


ミライ・ナガス選手
インタビューなどでも引っ張りだこのミライちゃん。日本語は堪能、とはいえ、語彙によってはわかんないのがあるっぽいですね。やっぱ英語が母語ってことなんだろうな。
灰原はバリバリのモノリンガル(自慢できない)なので、よくわかんないのですが、バイリンガルの友人に言わせると、疲れてくると、母語以外の言葉って耳をやっぱり滑ってしまって、聞き取りにくくなるそうです。
インタビューで、いくつか言葉を取りこぼしていた風情だったんで、ああミライちゃん疲れてるなと。そりゃ、JGPSザグレブからほとんど直行だし疲れてないはずないですよね。大好きな味噌野菜ラーメン食べてパワー復活して欲しいです。
で、演技ですが、THE ICE でも披露されたクイーンの「Don't stop me now」。ジュニア女子でクイーンってけっこう渋いと思うんですが(だってクイーン全盛期に生まれてないよね)勢いにのるミライちゃんにピッタリのセレクトです。
やっぱり彼女も、競技より動きも生き生きとして、良かったです。選手はそれだけ競技では緊張してるんだということがホントに今回よくわかりました。
途中で転んじゃって、尻餅ついたまんまお客さんに手を振ったとこ、いっしょにテレビを見ていた灰原母が「可愛い!!!!」と大騒ぎしていました。あの瞬間、日本中のおばちゃんを味方につけたと思うわミライちゃん…。
おばあちゃまがおふたりとも会場にいらっしゃってて、一生懸命コーチにご挨拶なさってる姿を見て、ちょっとジーンときました。いつもはアメリカにいるから、お孫さんの晴れ姿、生で見たくても見られないし、ましてやお孫さんの仲良しのお友だちや先生に挨拶したりも、できないもんね。
これからもっと立派になって、世界的に自慢の孫になるんだろうなあ。
「お母さん、こんな孫が欲しいわ」と、隣で見ていた母に話を振られて「わたしもこんな妹が欲しいわ」と振りかえす灰原家(お互い無茶振り)。


南里康晴選手
アントニオ猪木「炎のファイター」ピアノバージョン。なんだかメロウな響きのピアノアレンジで、ぱっと聞いた印象は、加古隆さんの曲かなんかかなと思ってしまいました。言われないと、炎のファイターだとわかんない人、けっこういると思います。
途中で猪木さんの詩の朗読が入ってたり、あと、プロレス風の小芝居(ははは)が入ってたり、楽しいプログラムでした。
南里選手も、競技より全然良かったです。スケートもすごい滑ってて、ステップにストーリー性を感じられたし。ぜひ、この伸びやかなスケーティングを競技でも出し切って欲しいですね。スケアメ、頑張って!


キャロライン・ジャン選手
うわー。肩の稼動領域が大きいですねー! あんな、パールスピンとかできるんだから当然かもなんだけども、肩の動きがほんと、素晴らしく大きくて、そのぶん踊りも大きく見栄えして、すごいと思います。灰原の隣で母が「ミシェル・クワンとタラ・リピンスキーを足して割らない感じの子ねえ」と語っていました。二人羽織かいな。
何度見てもびっくりのレイバックキャッチフット→ビールマンスピンが素晴らしいのはもちろんとして、今回のエキシビ、灰原が「キャロライン、好き!」と思ったポイントはスパイラルです。
キャッチフットからY字に支持なしで変化。さすが!
今年からのルール変更で、バックインスパイラルでのレベルアップ狙いが禁じ手となり、新規定に対応するため、女子はみんなキャッチフットもしくはビールマンスパイラル→足変えなしでレギュラーポジションスパイラルに姿勢変化→レギュラーのまんまチェンジエッジ、という構成が、爆発的に多いと思われます。
しかし、キャッチフット→Y字支持なしができるのであれば、キャッチフット→レギュラーよりはるかに得点が狙えるでしょうし、見てても「おっ」と思います。
今回試合で見せてくれた演技では、キャッチフット→Y字スパイラルはなかったと思うんですが、今後ぜひ、試合用プログラムに入れて欲しいです。
スパイラルに強いあたりもミシェル・クワン選手の残照が……。


ジョニー・ウィアー選手
えー、ジョニーワールドでした。
としか言いようがないんですけども(ははは)。なんか膝で滑ってるし。あなたはキャンデロロですかとちょっと言いたくなりましたが。エンターテナーですね。
ジョニーは、競技でも調子が悪いことなかったんですが、やっぱりエキシビのほうが自由に、のびのび滑っているなあというのは、ほんと、見ていてわかります。
解説によると、エキシビジョンの振り付けは自分で手がけたそうですね。
今シーズンの抱負は「BE UNIQUE」ですって。すでにこれ以上ないくらい個性的な選手なのに、これ以上どう個性的になろうというんだ。
ステップのときの身体の使い方、膝の柔らかさ、シットスピンの深さなどは、さすがの一言ですね。言動がいつも突拍子もないんでかなり忘れそうになるんですが、たしかにジョニー・ウィアー選手という人は、バンクーバーメダル候補のひとりだと、ここぞという場面でのエレメンツの冴えに思い知らされました。そんな演技でした。
しかし、今回の髪型はいかがなものか。


ライアン・ブラッドリー選手
経営者氏も、競技会より出来がよくて……って、灰原、こればっかり書いてますけど。エンターテイメント性の高い、いい演技だったと思います。
期待通りにバックフリップも跳んでくれて、サービス精神旺盛。
圧巻だったのは、アンコールのバックフリップですね。どう見てもルッツに入る軌道から、いきなりバックフリップして片足着氷! どういうバネなの! そしてどういう三半規管なの!
驚異の軟体スピナー・キャロラインとふたりで米国氷上雑技団を結成してもこの人ならイケると思いました。そのさいは、ルディ・ガリンドさんとジョニーの男性ペアも、ぜひとも団員に加えて欲しいです。


浅田真央選手
「別れの曲」。しっとりした、いいプログラムですね。素敵でした。
7月あたりかな、はじめてこのプログラムの映像を見たときは、正直、ここまでいいとは思わなかったんですよ。なんかつるっとした、焦点の見えないプログラムだなあーと、ちょっと思ってて。これってステップが見せ場のプログラムだったんですね! 今回はじめてくっきりとそれがわかりました。
いままで、ジャンプ、ジャンプ、で、天使のように、空翔るごとく来た真央ちゃんが、ついに人の地上に足跡を刻んじゃうのか。天使のようだった過去と別れて、人間的な、そしてもっと魅力的な選手に、生まれ変わりのプログラムですね。だから「別れの曲」なのかな?
幻想即興曲もほんとに楽しみです。


村主章枝選手
「シカゴ」
すでに数回目にしたことがあるプログラムなのですが、見るたびに表現が深まっていって、楽しい演技になっていっていますね。
裏表ありあり、物騒さとコケティッシュさを合わせ持つ女性を、村主選手が楽しげに演じていて、見ているほうまで楽しくなってきます。
すごく変な話なんだけど、村主選手の演技を見ると、灰原、遊園地を思い出しちゃうんですよね。そこでは毎日お祭りのようにきらきらした空間が続いていて、キラキラしていて、優しく、なつかしい……ような。うまく言えないんですが。
ピストルを「ばんっ」てした振り付けのあと、硝煙を吹き消す仕草をしてくれたのがうれしかったです。この演技を、ぜひ中国杯でも! 頑張ってください!


高橋大輔選手
出たあああああ。大ちゃん。「白鳥の湖/ヒップホップ」。信じられないプログラムの登場です!
これってSPなの? ほんとに? どう見てもショーナンバーでしょこれ。しかし難易度は並みでない。……こないだ披露されたランビエール選手の「タンゴ」といい、ついに男子のプログラムはここまで来たのか!
競技では不調だった3Aを、軽々着氷したあと、サーキュラーステップシークエンス、なんなんだこの動き。なんかもう人間じゃないですよ。肩と腰と足が連動してないんだもん! アリなんですかこういうの!
足元ではレベル確保のためのステップとターンを刻みつつ、上半身はまったく違う振り付け、ヒップホップの……って、もうこれどうなってんの!
そのあとのシットスピンのポジションも異常。異常とか言っちゃって申し訳ないんですけど、だってもう深すぎなんですもん。膝抱えてなくて腹筋だけで姿勢保持してるところあったと思いますし。高橋大輔選手の筋肉と関節になにが起きているのでしょうか。
ストレートラインステップも、もうノリノリで、踊りまくりですね。このストレートラインは、ヘタすると「滑ってない」と言われる可能性のある振り付けではある。危険性はあると思います。それを押してこれを出してきて、FSではしゃーしゃーとクラシック、クワド2本跳ばせて得点は保持だなんて、もー、ニコライ・モロゾフ氏っていう人は、つくづく勝負師ですね!
それもただ勝てばいい勝負師ではなくて、芸術面でも、勝たないと意味がないと思っているんだろうなあ。
こんな振り付け、付けられたところで踊り手に力がなければ実現できないので、モロゾフコーチの期待にこたえた高橋大輔選手の才能と努力にも感服します。
GPSではどういう反応になるか……。ISUジャッジの反応が楽しみです。


安藤美姫選手
クリスティーナ・アギレラの「ハート」、これもすでにおなじみのナンバーですね。
競技で肩を痛めてしまったので、エキシビジョンは参加しないんじゃないかな……と思っていたのですが、ちゃんと参加してくれて、責任感が強いなと思いました。
やっぱり肩はあんまり本調子じゃないのかなあ。今回上体の動きは、さほど激しくついてはいなかったと思うけれども、ステップは去年より難しさを増していましたし、ジャンプも綺麗に降りていて、ひと安心しました。
ビールマンスピンをするとき、上へ足を持ち上げる瞬間に肩の関節をひっくり返すような動作が入るので、フィギュアスケート選手にとって肩は怪我しやすい箇所なんだろうなと思います。
肩の脱臼癖って、いっぺんついてしまうとそうそう直らないんですよね……。
でも、肩の痛みを言い訳にせず、競技でもさいごまで滑りきり、エキシビジョンにも出てきた美姫ちゃん、精神的にもすごい貫禄ついたっていうか、やっぱ世界女王だなあ。立派です。
GPSが初戦スケアメからってことで、ちょっと故障の予後が心配ですね。早く治りますように。スケートの神さまにお祈りします。



そんなわけで、長々書きましたが、これで日米対抗エキシビジョンの感想はおしまいです。
今回は、ふだんは見るのが難しい、ジュニアのエキシビジョンをたくさん見ることができたのが楽しかったです。
やっぱりフィギュアスケートは大好きなんで、まだちゃんとは見れてないないからもっと勉強したいなあ。もっと選手の細かい努力のひとつひとつに感動したい。はい。欲張りファンなのです。
ISU、灰原の学習が終わるまでもう規定変えないで欲しい(わがまま言うな!)。しかし、あーきっと勉強が追いつかないほど今後もガンガンにかわっていくんだろーなー(遠い目)。これに対応してるなんてほんと競技ジャッジのみなさまってすごすぎます。
さて、もうすぐ始まるシニアGPS、戦況はどんな感じになりますかね。





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