今日、犬を散歩させていたとき、公園で話し込んでいる初老のご婦人たちに遭遇しました。
とりたてて聞くつもりはなかったんですけど、犬が植え込みをかぎまわっているとき、ご婦人たちの話し合いの内容が聞こえてきてしまいました。
どうやら最近、片方のご婦人にお孫さんが生まれた模様です。
それじたいは大変おめでたいのですが、命名について、両親の意見が合わず、家庭が紛糾しているようなのです。
夫婦のあいだでは話がまとまらないため、父親、母親、各人が推す名前を、双方の祖父母が検討して最終的に名前を決定することになったそうなのでした。
ところが、両親が候補として挙げてきた名前が、ことごとく当て字と言うか、突拍子もない名前なので、おばあちゃん、おじいちゃんたちは困惑します。どれも選びたくないというところで意見が一致したらしい。
ついには論争に両親の兄弟まで参入してきてしまい、ひとりの赤ちゃんの名づけのために、一族をひっくり返した大騒動になってしまったのでした。


名づけに迷う気持ち、わかります。
赤ちゃんとは比べ物になりませんが、灰原家に子犬がきたときも、なんと名づけるかで家庭内に議論が巻き起こりました。
灰原と妹は、子犬に「いがらし」と名づけたいと主張したのですが、母が頑強に拒否。結局正式に名づけるまで、子犬は仮に「太郎」と呼ばれていたのですが、1か月ほども仮の名前で呼ばれていたために、なかなか本名に馴染まず、呼んでも来ませんでした。
人間の赤ちゃんだったら、仮の名前ってわけにもいきませんよね。
私だったら子どもには、読みやすい名前をつけたいなあ。難しい読み方の名前をつけて、「なんて読むの?」って言われ続けるのって、煩わしいように思います。初対面の人に、いちいち名前の説明をしなくちゃいけないし、だいたい、就職活動をするのに履歴書を出すとき、派手な珍名って恥ずかしいよ。
と、いうような話を、妹相手にしていたら、「でも、珍しい名前だと印象的だから、初対面で覚えてもらいやすいよね。就職活動でも有利じゃない?」と妹が申しまして。ふーむ、それもそうか。
まあ、最近の子どもは珍しい読み方をする名前をつけられることが多いみたいだから、むかしほどは派手な名前でも目立たないのかもしれないな。
お悩み中だったご婦人のお孫さんに、いいお名前がつきますように。
ちなみに、いまは、うちの犬は呼べばちゃんと来ます(気が向けばね…)。