今日、電車で読む本がなくて、手持ち無沙汰でつらつら考えごとをしていたとき、ふと思いました。
2時間ドラマで探偵になっていない職業ってなんだろう?
もちろん警察官はバリバリに推理してるし、弁護士や検事は探偵役の常連。税務官とか、保険調査員とか、職業柄、事件の調査の必然性がある人たちが、2時間ドラマの探偵役としては、まず、基本ですよね。
女優やスチュワーデス、旅行コーディネーター、花屋さん、葬儀屋さんが探偵なんてシリーズもあります。カメラマンとか記者が探偵役のシリーズもけっこう多い。伴侶が警察官、というパターンもあるな。温泉プロデューサーが探偵、というドラマも観たことがあるし、もちろん家政婦といえば見たですし、OLといえば三人旅ですよ。
考えるだに、ありとあらゆる職業の人が2時間ドラマ素人探偵となっています。
どうやら2時間ドラマに登場する素人探偵は、仕事柄か、本人の趣味かで、頻繁に旅行する人が多いことも思い出されてきました。ミス・マープルみたいな人はあんまり2時間ドラマには出てきません。安楽椅子探偵は、小説ではいいけど、映像的には動きが少ないからしかたないかもしれませんね。
2時間ドラマの探偵は、旅に出ることが頻繁であり、かつ、できれば旅先で人との接触が多い職業であることが望ましい。
そういう職業でありつつ、いまだに2時間ドラマの探偵役になっていない職業ってなんだろう?
灰原は考えに考えました。そして、ついに思いついたのです!
2時間ドラマ探偵でありうる要素を持ちつつ、いまだシリーズが実現していない職業の人……それは、お相撲の行司さんです!!!
大相撲は、本場所、名古屋場所、大阪場所、九州場所、以外にも、頻繁に地方巡業を行います。ちびっ子とお相撲とったりして。巡業先では、地元の支援者と会食などもするでしょう。巡業先には、当然、行司さんも随行します。
地方巡業先で事件に巻き込まれた力士を、行司が名推理で助け出す! いいじゃない!
私の脳内には、みるみるテレビ欄のアオリ文句までもが思い浮かびました。
『行司デカ・鴫森銀太夫(仮称)の軍配が冴え渡る!』
さっそく、桃木先生(漫画家でMMO女神幻想ダイナスティアのプロデューサー。灰原の小説仕事の原作をいただいています)にこの思いつきを話してみたところ、桃木先生も『行司デカ』のアイデアを絶賛してくれました。桃木先生いわく「行司デカの助手はチェコからやってきた青い目のイケメン力士がいいんじゃない?」。おお、それもいいかも!
見たいなあ、『行司デカ』!
どっかの局で作ってくれないかなあ。