「医療」って何でしょう?
地域医療を学んで行こうってなりましたが、まず最初に、私たちの考える「地域医療」って何なの? ってことについて書いておきたいと思います。
「地域医療」 はたまた 「医療」 って言葉で調べてみると、実に色々な説明が出てきます。
そんな中で、私たちにしっくり来るものを取り上げてみました。
ちょっと意識したいなって思ったのは、「医療」という行為は、私たち自身も普段行っている身近なものだということ。
「医」はお医者さんをイメージしやすいですし、「療」は画数が多くてなんだか難しそうです。
なので、「医療」って見ると、ちょっと敷居の高そうなものに感じてしまいがちですが(私だけかも?)、もっともっと身近に感じる・意識することが大切なのかなって。
法律の面から見てみると、「医療圏」っていう括りで、医療の種類(?)が分けられているようです。
(「一次医療圏」「二次医療圏」「三次医療圏」)
そこに、私たちの考える「『身近な』医療」も付け加えると、下図のような感じかなと。
0次医療って用語は勝手に作っちゃった言葉です。
私が子供の頃を思い出してみても、
風邪をひいたら、お母さんが看病してくれたり、
ケガをして帰ったらおばあちゃんが薬を塗ってくれたりしました。
そもそも風邪をひかない元気な子にってことで、寒い冬でも元気に遊んで来いっておじいちゃんに促されたり、帰った後の手洗いうがいを厳しく言われたこともありました。
こういった日常の行動の一つ一つも、「医療」って考える。
そんなスタンスで、私たちは地域医療を学んでいきたいと思います。
(ちなみに、本当に病気がひどくなっちゃったら、もちろん病院にいきましたよ。)
地域医療を学ぶ会
『地域医療について考えて活動をする会を、一緒に立ち上げない?』
最初は、そんなお誘いだったと思います。
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私の住む静岡県榛原郡吉田町は、お隣りの牧之原市と共同で、榛原総合病院という公設の病院を有しています。(既に、「有していました」になりそうなのですが)
近年リニューアルされたばかりで、最新医療機器を備え、500床のベッドを有する、この地域の基幹病院です。
その病院が、今、なくなろうとしています。
正確に言うと、榛原病院が担っていた、この地域に必要な「医療機能」がなくなろうとしています。
地域の一部では、こんな状況に危機感を覚え、病院を守る活動がしばらく前から複数なされていたそうです。
(この事も、学ぶ会の活動を始めるまでは知りませんでした)
私たちも、遅れながらも情報収集を進めていくにつれ、榛原病院だけでなく、全国で同様に公設病院が廃院の危機に有り、地域医療の存続自体が危ぶまれている ということを知りました。
『医療・病院・医者・病気 知らないことが多すぎるよね』
『こんな私たちが、住民の立場でできることは何だろう?』
そんな想いから、 「地域医療を学ぶ会」 が生まれました。
私たちの活動について、これから少しずつ綴っていきたいと思います。
また、学んだことも記録として残していきたいと思います。
これを読んでいただいた皆さんが、関心を持ち、知識を深め、私たち自身が必要とする 「医療」 をより良いものにする活動につなげていく・・・
そんな広がりの一助となれれば良いなと思います。