浅原ナオト/彼女が好きなものはホモであって僕ではない
同性愛者であることを隠して日々を過ごす高校生、安藤純は身体を許す同性のパートナーがいるにも関わらず、
BL好きの同級生、三浦紗枝の告白を受け入れ付き合い始める。
親友、何かとつっかかる級友、ネット上の青年、そしてパートナー。
同性愛者であることを隠して、異性愛者のふりをして彼女を愛そうと努力する。
すれ違い、周囲と自分自身の葛藤に悩み苦しみながら、二人が出した答え、そして純自身の結論とは。
大好きなロックバンド、QUEEN。
彼らの楽曲、フレディ・マーキュリーの込められた想いと共に風向きが変わりだす。
パッと目について買いました。
「ひあっ!」とウルトラマンみたいな声を発した。ウルトラウーマン。
BLとはベーコンレタスのことではない
とか。面白い表現もあって楽しい作品でした。
顔も年齢も知らないネット上の青年、ミスター・ファーレンハイトとのやりとりが切なかった。
純の周囲の人達にも悩みがあって、でも純が感じとった物だから、実際の悩み苦しみは当人にしかわからない。
だから同情もしない。
嫉妬。
同性愛者を受け入れられない反応。
周りを試す
そんな人間くささみたいなのがよかった。
QUEENの楽曲に興味がわきます。
好きな人が、たまたまホモだったという紗枝目線でも読める深い作品です。
https://www.kadokawa.co.jp/product/321910000642/