摂食障害 AN

学び⑩ANの細菌感染症

ANの細菌感染症では発熱反応が低下して感染症状も低下して診断しにくい

その為、突然重篤化して発見される

安静時頻脈がある場合は感染症を含めた急性疾患を念頭において精査する必要がある

 

 

学び11  ANの精神療法

ANの精神療法には認知行動療法、対人関係療法、行動分析療法などがある

成人のANには精神療法よりは、非得意的な支持的療法が優れている

非得意的な支持療法とは賛称、保証、助言を言う支持的精神療法で用いられる方法でもって、教育、ケア、支持および治療関係の維持を行う治療

具体的には、「正常な食事」「体重の回復」に治療の焦点があてられる。

そのために必要な情報が口頭または文章で患者に提供される

 

 

余談

ANの患者は治療を受け入れないため、強制的に栄養を摂取してもらうため拘束して経管栄養をしたり、過活動に対して行動制限を儲けたりする。そのため、初めは、抵抗として、腹部症状を呈したり、嘔吐、嘔気を訴え治療を中断しようとする。しかし、体重が増加するにつれて治療を前向きに捉えようとして、目標を見つけ出す。が、体重が増えることへの葛藤は続いており、食事の時間は体重増加への恐怖と治りたい気持ちとの葛藤に苛まれる時間でこれに1人で耐えるこは辛いことである。そのため1人で葛藤と耐える不安や恐怖を少しでも和らげるために、食事(経管栄養)の間は看護師が話をしながら(心理的援助)患者に寄り添う事で患者の治療意欲を高め、食事にまつわる不安を和らげることにつながるのである。

 

 

看護をしてみての感想

ANの患者と関わるとやはり、体重増加までに抵抗があり、患者の意見を取り入れた治療では全く改善が見られず、食事もカロリーのないものばかりを摂取していた。また、運動やストレッチと過活動も続いた。入院のストレスといい体重が減っていく有様であった。BMIが12台になった頃、他の患者の食べ物(カロリーの少ない野菜)を盗むようになる。また、他の患者に対して依存的に付きまとうことも増えてきた。その為、拘束を辞さない構えで経管栄養を実施する。それと同時に行動制限も行い過活動を抑えた。他の患者との距離を置き、自分を見直す空間に置くことで徐々に体重増加することとなった。

そこで、目標をもち体重増加を自ら望むようになり、今まで口にすることもできなかった普通食も食べられるようになる。食事を毎回嘔吐していたが、その量も次第に少なくなってきた。

ここからの葛藤は患者の中で二極化した気持ちである。治りたい、治したい、という前向きに病気と向き合う姿勢と今まで何年も痩せることにこだわり時間をかけてきた自分を否定して太ると言うことへの強い恐怖。この葛藤が患者を苦しめている。

 

その葛藤を、少しでも和らげる看護は、食事の恐怖と向き合う患者に寄り添うことと実感した。