再び急変する 

ICUから戻ってから3日目。深呼吸はできないし、酸素を上げないと息が苦しすぎると訴えていました。苦しくても息を深く吸えないので、これが結構しんどいんです。

 

主治医もおかしいと思い、呼吸器内科に緊急コンサルをしたらしく、そこからはすご

い速さで展開していきました。

私は知らなかったのですが、私の両親と夫に「急変しました。挿管したら話せなくなるので、出来るだけご家族ですぐ来てください」という連絡があったらしいです。

 

ただ、私は割と落ち着いていたので、ICU入ったらまた水しか飲めなくなる〜と、冷蔵庫にあったオレンジジュースを優雅に飲んでました。そこに、大慌てできた夫が(笑)

「え?急変したんじゃないの??」とんでもない温度差でしたw

 

私は急変したなんて聞かされておらず、ICUに移動することだけ聞いてました。そうか急変してるのかと。そこで初めて気付きました。鈍感力・・!

 

 

血中酸素が150/ステロイドパルス 

どれくらい状態がまずかったか、ですが後から聞いたら動脈で測る酸素の値が(健康な人も500くらい)150しかなく、間質性肺炎を示すKL-6の値が3000越え。

呼吸器内科では大慌てで挿管の可能性が高いとして、緊急での処置に入りました。

 

幸い、ICUに移ってから呼吸が落ち着いたのもあり、挿管はせずステロイドパルスという、重めの治療を3日間行うことになりました。とにかく炎症を止めること。燃え上がっている肺の炎症を止めてから原因や対策を決めていくことに。

 

昔からNHKのドクター系の番組や、医療系ドラマが好きなので、ステロイドパルスがいかに強力でそして副作用も大きい治療か知っていました。その治療を自分がやることになると聞いて、初めて深刻さを理解しました。。

 

ストレスも限界へ 

ステロイドパルス3日はよく効いて、呼吸もかなり楽になっていましたが、あまり動きたいとか思わず、刺激のないウトウトした生活を重ねていました。

 

自分の身体に起こっていることなのに、どこか信じられない気持ちもあって、全部夢だったらいいのに、、って現実逃避してたりも。ストレスがたまってたんだと思います。ストレスが限界だったのかもしれないです。

 

ある日ちょっとした娘の習い事の連絡ミスに頭がついていかず、心拍数が急上昇して苦しい思いをしました。なんのことはない、普段なら対処が簡単なことです。それでも今の私にはできない!どうしようっ・・・!と軽くパニックになったのかと。

「挿管したらずっと寝ていられて、楽になりますか・・?」

と対処してくれてた先生に聞いた記憶があります。落ち着いてからはそんな考えなくなりましたが。

 

 

肺を休ませるために 

病状はステロイドパルスで沈静化し、他にもリンパ腫ではお馴染みのリツキサン投与などを経て、だいぶ落ち着いてきました。声を苦なく出せるようになったので、担当医などは「話してる!」と驚いたらしいです。

 

確かに苦しすぎて最近喋ってなかったというか、ジェスチャーやカタコトの会話が精一杯でした。それがリツキサン投与後あたりから声が出せるようになっていました。

 

それでも肺を休ませないといけないと、絶食を言い渡され、水分も氷かちょっとだけの水。肺を乾かせるのと挿管のリスクに対応するためです。

 

とりあえずの危機は脱したものの、重い間質性肺炎になってしまった私です。

また続きを書きますね。