母が亡くなりました。享年73才。
抗がん剤治療をやめてから、あっという間の出来事でした。こんなに早かったのは最後にやった治療がダメ押しになったのかもしれないと思ったりもしますが、そこに後悔はありません。
看護師にも良くしていただき、最期は痛みもないまま眠るように旅立ちました。
時間制限のある面会で、最後に立ち会えたのは僥倖でした。面会に行ったとき母はたしかに目を開きまだ意識があったように思います。
病院から連絡を受けて一時間、母は待っていてくれました。
短い面会時間を終えて病室をあとにしようとしたところで、心電図が鳴り響き、私が手を握る中、母は静かに旅立ちました。