母の髪形はショートすぎるショート

頭が寒いでしょ?

と知り合いの方が帽子を編んでくれた 

「頭寒くないんだけど」

そう言わずにかぶってごらんよ

お母さんの事を思って編んでくれたんだよ

ありがたいね 

優しいね

「じゃあデイサービス行くときかぶっていこうか」

うんうんいいと思うよ

皆に見てもらってごらん

きっとみんなも似合ってるって言ってくれるよ 

「じゃあ、帽子にゴムつけて」

ゴム?どこに? 

「帽子が飛んでいかないようにつけて」

「パンツのゴムでいいから」

言い方・・・パンツのゴムって・・・

編んで​​​もらった帽子は母の好きな淡い紫色

裁縫セットに入っているパンツのゴムは白

つけてもきっと白いゴムが目立つ・・・

 

きっとそのままでも飛んでいかないから大丈夫よ 

白が目立つとおかしいよ

「それもそうね」

「50歳の娘ちゃん裁縫苦手だもんね」

そうよ・・・その通りよ・・・

私の裁縫でせっかくの帽子を台無しにしてはいけない・・・