母親がガンになった。

フリーターのしょうと言います。

まだどうなるか分からない日記ですが自分の中で消化しきれないので

ここに書いて消化記録していこうとおもいます。

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とっ とっ とっ


しばらくすると階段を上る音が聞こえる。

俺はPCに座ってる事が億劫になり居間の横に

布団を敷いてるので横になる。


母と隣の住人『ひろ』がきた。

俺の家は2世帯住宅であり隣の住人とは

小さい頃から一緒に過ごす事が多かった仲だ。


ちなみにそこの家族構成は


●母

●姉(ひろ)

●弟


で出来ている。

帰宅

帰った。


親子2人でもう疲れきったのかだらけている。


俺はぼーっとしながらPCのまえに

母もぼーっと今日ポストに投函されていた通販の雑誌や広告をみたりしている。


母 あー痛い

俺 ん?

母 切ったとこが痛いわあ

俺 そうやろうなあ


ピンポーン


ドアチャイムが鳴りおもむろに下に向かう母

俺の家は1Fは風呂やクローゼット

2Fが居間や台所になっている。


なかなか戻ってこないのでトイレに行くと

下で話し声が、すこし違った感じで聞こえたが

すぐに察する事ができた。

宣告

母が戻ってきた。


なにやらバインダーにはさんだ紙も持っている。


母 なあしょうちゃん・・。私血液のガンかもしれんって

俺 はぁ!?


頭が真っ白になる。

すこし動悸も早くなる。


俺 マジで?

母 うん、涙がでそう~ドキドキがとまらない

俺 ど、どうなるん?今何待ちなん?

母 これから切るみたいよー


おもむろに署名してるのを見る。

何かの同意書のようだ。


母 しょうちゃんもみといて

俺 うん。    ・・・ってマジでか~


同意書に目を通す。

サンプルで切る事の意味とその後の連絡。

切ったあとのケアの方法など。


母 今から切るよー痛いかな~

俺 ・・・。(紙を見ながら)運動ダメって書いてるよ、プールいけんやん

母 うん、でも腹筋ぐらいはいいって言ってたよ

俺 へぇ~


そして母が呼ばれしばらく戻ってこなかった。


その間俺の頭は


(やばいやばいやばいやばい・・・

  何でガンとかなるんやろ・・俺の家系いないんに・・・

    やっぱプールが原因なんかな・・

      ガンってなんでなるん・・・・??


もう考え出したらきりが無い

 ガン保険入ったほうがいいんやろか・・・

 

これをパニックって言うんだろう。

書いてる今でも動悸がおそらくすこし早い。

しゃべるのは普通にしてるが・・・。


あんまり遅いのでさすがに俺も居ても立ってもいられなくなり

おそらくここでやってるだろうと思われるドアの前にベンチがあるので座って待つ。


しばらく携帯触って落ち着かせる。


帰ってきた。


母 看護婦さんが麻酔打つときチョット痛いですからを何回も言うから

         痛いと思って何度もききかえしたよー


俺 うん


そんな医者のやり取りを聞き


若い医者がドアを開けて紙をもってきにコッチに来る。


医者 この処方箋が・・・


立ち去り


母 あの人が縫ったのよ

俺 へぇ~

母 4針ぬったよーキレイに縫ったらしいけど抜糸するときもまた痛いんだッてー

俺 うん、とりあえず1週間で結果でるんやね

母 どっちにしても通わないといけないし

俺 うん

母 ガンになってたら放射線治療するしなって無くても

   なる確立高いからならないように薬いれるみたい

俺 うん、まぁ俺送れるし(病院に

母 そうだけど、無理な時もあるし、しょうちゃん堅いとこに就職せんとー

俺 まぁそうやけど


診断受ける前にカフェゼリーを食べた以来何も食べてないが


母 もうこんな時間

俺 やっぱ結構かかるな

母 そうね~まだドキドキする

俺 全然腹へらねー

母 食欲旺盛のわたしも全然減ってない

俺 うん

母 病は気からっていうしがんばらないと

俺 そうやな

母 でも胸いっぱいー

俺 だなー


いま書いてるのがその日の4時過ぎ。

まだ減ってない。


すこし買い物して帰る。

色々頭でめぐっているが全然理解まで達してない。

数ヶ月して後悔と言う言葉で考え直せるんだろうか。

久しぶりの県病

朝早く起きて県病まで行く。


前日にスーパーで色々買ってきたのでそれで時間を潰そうと思ってるらしい。

もちろん俺もそれに便乗して


●ジュース・お茶・水

●お菓子、イカ、駄菓子、ゼリー4種


着いて暑い暑い言いながら県病に行く。


母 しょうちゃん久しぶりやろ~

俺 そうやなー

母 扁桃腺以来じゃない?

俺 うん、来たくて来るとこじゃないけどなー


以前ココの病院には子供の頃凄く通った。

18の時に扁桃腺の切除の手術でも行ったので

ある意味おなじみの病院。


待合室で待ってると


母 イカいる?

俺 いらないよー水とって

母 皮膚科の横小児科だから懐かしいでしょー


部屋を割らずに待合室のベンチが

皮膚科と小児科が合体している。


俺 別に懐かしくはないけどな~


皮膚科に座って順番待ち。


母 コレよんでな~


週間雑誌をもってくる


俺 ありがとー


そして母が呼ばれたようだ。



しばらく戻ってこなかった。









脈アリ。

アレルギー専門の医者に行く事になった。


母曰く、カビと判断したのはテキトーじゃないかと医者は言ってたとの事。


色素もサンプルも取らず判断したのはおかしいらしい。

今時、そんなとこがあるんだとすこしブルっとした。


やすりのようなもので皮膚のサンプルをとったらしい。

後日行くと医大か県病でしっかり調べてもらったほうがいいと

紹介状を書いてもらったらしい。


医大は遠いので県病に行く事にした。

今度は皮膚を削るんじゃなく切って調べるらしい。


母 ここら辺をきるんだってー

俺 うわー

母 痛くない?って聞いたら麻酔するから大丈夫だって~

ココ、ココ (つんつん

俺のわき腹をつんつんする。

俺 わかったわかったよー

母 いたそうよね~


すこし大事になってきたが、まだそれほどヒシヒシと感じなかった。

たらいまわし

さすがに変と思ったのだろう。

俺にも何回も聞いてきてる。


母 ねぇ変じゃない、コレ。

俺 だからやばいって思うなら保険はいらんと

母 そうよねぇ


めでたく保険に後日入り病院に行く。


医者A あーこれはカビじゃない?

医者B ちょっとわからないけど心配する事ないですよー

医者C 内臓から来てはないですねー塗り薬だしときます


医療費だけガンガン取られる。

カビ診断した医者の薬を塗ると凄くかゆみがでるらしい。


医者Cから

コレはアレルギーかもしれないですねー

病院紹介します。


アレルギー専門のとこに行く事に。

これまで色んなとこにたらいまわしにされている。

タクシー代わりの俺もきつくなってるので本人はもっとしんどいと思う。


初期症状

オレは親子2人と親父ではないが代わりみたいな3人で暮らしている。



ある日突然


母 ちょっとみてみて

俺 どしたん?

母 なんかはんてんみたいななんかできてるのよ

俺 ほんとやな、病院行ったほうがいいよ

母 でも保険ないじゃない。しょうが就職したらいくわ

俺 うん、でもなぁ・・。


確かに、沸きのあばらのとこに蚊に刺されたようなふくらみが

大きいかんじで両方に2.3個できてる。

ちょっと異質にみえた。


こうして2ヶ月ほど過ぎた。