昭和36年代の恐らく大阪の西成区あたりだろうか。

服はきれいに洗濯されているし、つぎはぎもなさそう。

食器もきれいで高級感があるし、むしろ今の紙コップや紙皿の食事会やバーベキューのほうが貧相に見える。

この映像で登場した溶接やプレス機械は今も現役なものが多いと思う。

自分が会社で使ってるのも昭和のアナログ旋盤とフライス盤。

それでじゅうぶんすぎる仕事ができる。

今の時代、鉄筋建てにしたはいいものの、壊すこともできずにスラムではなく廃墟と化すんだろうな。

家が貧相に見えるのは、実は日本の建物は夏を基準にしているから。

日本が常夏だったら、映像の建物でも普通ということになる。

冬があるからバラックは過酷。

外で調理と食事は世界では普通のことだし、アウトドア(つまり冬以外)だと外での調理が楽しみになっている。

冬がある国は勤勉にならざるを得ず、それができない立場の人を貧困層と位置付けてしまう。

 

団地に移った人々が仏壇を持っていたところを見ると、どこかの檀家なのだろう。

この時代、それさえも風化している。

 

日本人の先祖は冬のない場所で、屋外で交流しながら生きていたのだろう。

冬に耐えられる気密・断熱の家やビルに住むと人との付き合いがなくなっていくことで、孤独死が増えていったのではないだろうか。

ピンポンダッシュは、もともと交流を禁じられていた民族間の沈黙貿易が原型だ。

英語のノックの人称形であるノッカーという小人が昔話に登場するが、これも小人と直接会わないための合図だった。

それがインターホンなどでほぼ全国民標準装備になってしまったので、少子化とか孤独死とか社会の問題は仕方がないといえる。

 

販売してないんだけどね。