〜あらすじ〜

一.

2人の門弟が向かい合い、また2人がそれを見ているところから始まる。

取組を見ている1人は 二人の門弟の道場主である雨貝、もう一人は次席家老の会沢。

道場に通う門弟二人は1人が道場の中で一位の中根・もう一方が道場で二位の弓削であった。

取組は四半刻にらみ合った後、道場内の順位通り中根が勝利した。

ただ道場主である雨貝は技量では弓削の方が上であると会沢に話す。

絶体絶命の際の戦いでは弓削が上回ると・・・

その証拠に流派の秘剣である石割りという技を体得できたのは弓削のみである。

一方で弓削が中根に負ける理由がある、それは弓削が飲んだくれであること、

酒が入ると人に乱暴を働くほど荒れる酒毒に侵されていることが要因であると道場主は考えている。

会沢はそれを聞いて呆れかえってしまう。

 

今回会沢が二人の立ち合いを見に来たのには理由があった。

それは松宮の倅を討つ者を探していたため、

道場主に弓削を勧められた会沢は不安ながらも決心してその場を去る。

 

二.

仕合の帰り、弓削は中根を酒の席に誘う。

弓削は裕福ではなく自身の金では十分酒を飲めないことを理解しており

中根に媚び依頼をする。しかし、中根に一蹴されその日はそのまま帰ることとなる。

 

三.

弓削は妻ある身であり、妹とも同居している。

妹(喜乃)は稲垣の屋敷に女中として働きに出ているうちに稲垣家の総領と恋仲になり

子を宿した、そのため家に戻されたがが流産。

一方で稲垣家の総領(松之丞)とはまだ恋仲である。本日は弓削が帰宅した際には不在であった。

弓削は喜乃と松之丞の関係を良く思っていないが意見もできず傍観しているだけであった。

そこに会沢からの一人の使者が訪れる。

翌日 登城する前に会沢屋敷に来い という知らせであった。

 

四.

会沢の屋敷で弓削が伝えられたことは松宮を討てということであった。

松宮は藩主に不正に取り入り 私腹を肥やし酒池肉林の醜事をしているとのこと。

会沢は弓削に討伐をかけた、一方で一つ約束させた、

討つまで禁酒をしろと。弓削は絶句しながら任を受けた。

 

五.

任務を控える中 弓削に連絡が入る。

稲垣松之丞が弓削の妹を複数人で凌辱しようとしていると。

松之丞は喜乃に飽き 捨てるために凌辱しようとしているらしかった。

弓削はすぐに教えられた部屋に飛び込み喜乃を救おうとするも返り討ちに合う、

その部屋には松之丞はもちろん、任を受けている松宮の姿もあった。

弓削は返り討ちにされた体で妹を抱えて帰るとともに、討伐への気持ちが強くなった。

 

六.

討伐当日。

弓削は緊張していた。

松宮を待ち構える廊下で緊張しいてもたってもいられなくなり

禁じられていた酒を飲む。すると体が一気に楽になり迎え撃つ準備ができた。

いざ対面、弓削が圧倒すし止めをさす。

 

一方で寄った弓削はそれでは止まらない。

危険なものが弓削に独り言を言わす、

”かくゆうそれがしは、弓削甚六。あなどることは許さん”

そう言って弓削は稲垣家を目指す。

 

 

〜私感、学んだこと〜

順位としては中根・弓削の順、また酒癖が悪く 中根に奢りをせびっていることからも

人間・人格として中根の方が上であることは間違いないと感じた。

ただし任務に選ばれたのは弓削であり、その差は絶体絶命の時にいかに強いかであった、

つまりはいかに実戦向きであるかが問われているのかなと感じる。

難があったとしても使いよう、今回は禁酒した上で松宮に立ち向かおうとしているが

本当に素面のまま立ち向かっていたら圧倒はできていなかったかもしれない、

むしろ敗れていたかもしれない。

飲酒をすることが戦う上では弓削のベストコンディションだったのかもしれない。

もちろんTPOや限度が大切で、事実弓削は飲酒により乱暴を働いたりと負の面が多いのは事実だと思うが

あくまでも戦いにおいてはメリットとして働くのだと思う。

一方で、単純に道場二位まで上り詰められている弓削の実力は素直にすごいんだと思います。

 

 

【今時点の理解度での一行まとめ】

2022/9/7:多くの場面でデメリットになることも、使う場面、使う方法によってはメリットになることがある。