歯科医院は、患者と医師が信頼関係を築きながら治療を進める場所です。しかし、現場では時折、常識では考えられないような行動をとる患者に遭遇することがあります。今回は、実際に歯科医院で見られた“信じられない”患者の事例について紹介します。
まず、無断キャンセルを繰り返す患者がいます。予約を入れておきながら、当日になって連絡もせずに来院しないというケースです。これは医院にとって非常に困る行為であり、他の患者の予約枠にも影響を与えます。スタッフが準備して待っているにもかかわらず、何の連絡もなく姿を現さないというのは、医療機関への最低限の配慮を欠いていると言えるでしょう。
また、子どもの治療時に保護者が診察室まで入り込み、医師の指示を遮るように声をかけるケースもあります。「ちゃんと口を開けて!」「痛くない? 大丈夫?」といった言葉は、子どもを安心させるつもりかもしれませんが、かえって緊張を高めてしまうこともあります。医師が集中して処置を行っている最中に、保護者の声が割り込むことで、治療の妨げになることも少なくありません。
さらに、歯を磨かずに来院する患者もいます。中には食事を済ませた直後にそのまま受診する人もいるそうです。口腔内に食べかすが残っている状態では、診察や治療がスムーズに進まず、医師の負担も増します。歯科治療は清潔な環境で行うことが基本であり、患者自身にも最低限の準備が求められます。
そして、医師からの注意事項や治療後のケアを守らない患者もいます。歯磨きの習慣がない、指示された通院間隔を無視する、処方された薬を飲まないなど、自己管理を怠ることで症状が悪化し、再治療が必要になることもあります。こうした行動は、医師の努力を無駄にするだけでなく、患者自身の健康にも悪影響を及ぼします。
これらの事例は、歯科医院という医療の場において、患者の意識や行動がいかに重要であるかを示しています。医師との信頼関係を築き、スムーズな治療を受けるためには、基本的なマナーと配慮が欠かせません。歯科医院は、ただ治療を受ける場所ではなく、互いの協力によって成り立つ空間なのです。

子どもの頃から甘いものが大好きで、気づけばお菓子やジュースを毎日のように口にしていました。そんな生活を続けていたせいか、20代半ばで初めて大きな虫歯になり、歯医者に駆け込むことになりました。

治療の合間、歯科衛生士さんが私の食生活についても話をしてくれました。「砂糖や酸の強い飲み物が多いと、虫歯や歯の着色、歯茎の炎症につながります」と言われ、はっとしました。これまで「歯磨きさえすれば大丈夫」と思い込んでいた自分にとって、衝撃の指摘でした。

歯医者では、虫歯の治療だけでなく、歯を守るための具体的な食生活アドバイスも受けました。例えば、間食はなるべく時間を決めること、糖分の多い飲み物はまとめて飲むこと、食後には水で口をゆすぐこと。そして、野菜やカルシウムを多く含む食品を意識して摂ることが大切だと教わりました。

帰宅後、早速アドバイスを取り入れてみました。ジュースを控え、間食もルールを作って管理。食後には水で口をゆすぎ、夜はフロスも使うようにしました。すると、次の定期検診で歯茎の腫れが減り、歯の表面も滑らかになっていることに気づきました。自分の食生活が、ここまで歯の健康に影響するとは思っていませんでした。

この体験を通して、歯医者は単に虫歯や歯周病を治す場所ではなく、食生活と歯の健康の関係を教えてくれる場所だと実感しました。毎日の小さな習慣の積み重ねが、将来の歯の健康や全身の健康にもつながる――そう学んだ貴重な体験です。

先日、久しぶりに歯医者に行ったとき、最初に目に入ったのは受付や診察室の清潔さでした。普段はあまり意識していませんでしたが、コロナ禍以降、歯科での感染対策が格段に進んでいることを実感しました。

診察前に手指消毒を行い、体温を測るのはもちろん、マスク着用や待合室の椅子の間隔など、細かい配慮がされていました。診察室に入ると、歯科医師や衛生士さんはフェイスシールドや手袋を着用し、器具も患者ごとに消毒・滅菌されていました。これだけ徹底されていると、治療中も安心感が違います。

実際、私はクリーニングの治療を受けましたが、口を触る器具や水の出る装置までしっかり滅菌されていて、以前感じていた「ちょっと怖いな」という気持ちがほとんどなくなりました。歯医者での感染対策は、患者の安全だけでなく、スタッフの安全も守るためのものだと知り、驚きました。

また、感染対策は待合室だけでなく、日常生活でも役立つ知識に通じています。歯磨きやうがいをきちんと行うこと、口内環境を清潔に保つことは、口内だけでなく全身の健康維持にもつながるという説明を受け、予防の意識が高まりました。

この体験を通して、歯医者はただ虫歯や歯周病を治す場所ではなく、感染症対策や清潔管理の大切さを学べる場所でもあると感じました。定期的に通うことで、歯の健康だけでなく、日常生活の安全意識も自然に高められる――そんな体験でした。

歯医者での感染対策は目に見えるものだけでなく、日常生活にも応用できる知識です。安心して治療を受けるためにも、そして自分の健康を守るためにも、歯医者での工夫を知っておくことはとても大切だと実感しました。