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HM/HRミュージックにおける、いわゆる“様式美”の礎をつくり上げた、もっとも尊敬すべきロック・バンド。カタルシス全開のドラマチックな曲展開、エモーショナルなハイ・トーン・ヴォーカル、クラシック音楽のスケールを引用したメロディックかつファストな超絶ギター・ソロ――ディープ・パープルの音楽には、HM/HRの魅力がコンビーフのごとくムチムチと詰まっているのだ。
そしてパープルと言えば、なんといっても御大リッチー・ブラックモア(g)であろう。「ハイウェイ・スター」「BURN」における伝説的な高速ソロ、「スピード・キング」「スモーク・オン・ザ・ウォーター」でのヘヴィ&キャッチーなパワー・リフなど、究極の定番プレイを数多く生み出した天才ギタリストとして、いまなお全世界に圧倒的な影響力を誇っている。また、リッチーの他、デヴィッド・カヴァーデイル(3代目vo)やグレン・ヒューズ(3代目b&vo)、イアン・ギラン(2代目vo)、トミー・ボーリン(2代目g)など、多くのメタル・マスターを輩出していった点も見逃せない。
サイケデリック・ムーヴメント全盛の68年、ヘヴィ・アシッド・ロックの傑作『ハッシュ』でデビュー。この頃はまだ、プログレ的な知性を醸していたディープ・パープルであるが、70年リリースの『イン・ロック』の成功により、ハード・ロックの花道をバク進することとなる。以降、『ファイアボール』『マシンヘッド』『紫の炎』など、数々のメタル・アンセムを世に残していった。リッチー脱退後の76年に解散。80年代半ばにリッチー、ギランを中心に再結成を果たした。メンバー・チェンジを繰り返しつつ、現在も活動中だ。
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ディープパープルです。
HR/HMを語る上で最も欠かすことの出来ないバンドですね。
僕の最も好きなHR/HMバンドでもあります。
まあディープパープル知らない人なんてそうそういないのでこれについては説明不要ですね。
後に黄金期と呼ばれるパープル第二期が、1972年に初来日を果たし、そのときの東京・大阪でのライブを録音したのがこの「Live In Japan」
パープルといえば「Machine Head」「In Rock」など名盤多数、ベスト盤のレビューでもいいかなとも考えましたが、最終的にこれに決まりました。
数あるライブアルバムの中でもロック史に残る傑作と評される「Live In Japan」
それは30年前とは思えぬほどの録音状態の良さはもちろん、ライブ劣りしない、むじろアドリブ技術などライブで本領発揮するメンバー全員のポテンシャルの高さですね。
Tr.7なんかスタ録では4分程度の曲なのに、このライブ版では20分弱も演奏し続け、それでいて濃密でスリリングな演奏を聞かせてくれます。
テンション、勢い、演奏の安定性、どれを取っても不足なく、まさに黄金期、今聞いても瑞々しく感じます。
更にはベスト盤とも呼べるほど、パープルの代表曲ばかりのセトリ。
僕個人としてはChild In TimeとLazyが同じアルバムに入ってるだけで鳥肌物です。
まず初っ端からHighway Star。
疾走間抜群の楽曲で、そのドライブ感を保ちながらもパワフルなドラミング、まさにリッチーブラックモアのギター、そこから重なるキーボード、シャウトまじりのボーカル。
完全にやられます。
あくまでオーソドックス、それでいて存在感抜群の重みのあるギターリフと、元祖早弾きギターソロ。
イアンギランの、パワフルでスリリングで、説得力十分、問答無用のボーカル。
パープルには欠かすことの出来ないエキサイティングなハモンドオルガン。
それらがライブ盤ならではの臨場感、緊張感と、迫力を持って、重厚に、ドラマチックに、最後のSpace Truckin'まで突っ走ります。
その圧倒的パワー、まさに絶頂期パープルの魅力を余す所なく収録されています。
興奮冷める暇あらずですね。
死ぬまでに一度は聞いておきたい名盤です。


