今回紹介するのはこの作品
イニシエーション・ラブ (文春文庫)/乾 くるみ
¥626
Amazon.co.jp
僕がマユに出会ったのは、代打で呼ばれた合コンの席。やがて僕らは恋に落ちて……。甘美で、ときにほろ苦い筆致で書いた青春小説――と思いきや、最後から二行目(絶対に先に読まないで!)で、本書は全く違った物語に変貌する。「必ず二回読みたくなる」と絶賛された傑作ミステリー。
とにかく読んで驚いてください
ミステリーと書かれていますが人は死なないですし、そもそもが推理小説ではないので「ミステリーはあまり好きじゃないんだよな」という人にもおすすめです
これはあっさりとした恋愛小説の化けの皮をかぶった恐ろしいトリック本……
しかし、そんなことは初めは気にせずに素直な気持ちで読むとよりいっそう楽しめるはずです
気にするのは1度読んでから
巻末に載せられた大矢博子さんによる「解説~再読のお供に~」のおかげで伏線も回収しやすくなっているので、細かく仕掛けを読み解くとこが出来ると思います
人が死なないミステリはあまり緊張せずに読むことができるので好きですね
乾くるみさんの作品でいうと『イニシエーション・ラブ』や『セカンド・ラブ』のような叙述物や、『蒼林堂古書店へようこそ』や『嫉妬事件』のような日常ミステリ(『嫉妬事件』に関しては日常系かあやしいところではあるが)が挙げられます
作中で殺人事件ばかり起きていると正直気が滅入ってしまいます
そのための箸休めとしての役割が大きいですかね
しかしそれだけではなく、同時にミステリは人が死んでしまわなくても成り立つのだということを思い知らされます
叙述トリックと日常系はその代表と言えますね
日常系だと今、北村薫さんの『空飛ぶ馬』が気になっています
また暇のあるときにでも(ないけど)探してみようと思います
今日はここまで
2学期の授業が4日から始まるのでしっかり準備しなければ
最近追い込まれているという自覚がない気がするのでもっと気を引き締めなければですね
そいじゃまた。