新人物往来社編 「伊藤博文 直話」
小松緑編 「伊藤公直話」(昭和11年版)を底本として再編集した物です。
本人に直接聞いた話だけに、迫力があり説得力がある。
佐久間象山、藤田東湖、大村益次郎、吉田松陰、高杉晋作、西郷隆盛、の人物評に関して、あまり多くを語っていない。
吉田松陰をして、周旋家(政治家)の才能だけはありそうだと言わしめた伊藤博文ゆえ、現実感覚がない情熱だけの革命家はあまり好きではなかったのかもしれない。
そういう意味では、大久保利通、木戸孝允、岩倉具視、井上馨、伊藤博文が生き残ったのは日本にとって幸運だった。いや、必然だったのだろう。
それにしても漢文の素養がある人の文章は大変だ。知らない熟語がやたらと出てくる。
ただし、一字一字を見るとだいたいの感じが推測できることが漢字の良いところだ。