新人物往来社編 「伊藤博文 直話」 

小松緑編 「伊藤公直話」(昭和11年版)を底本として再編集した物です。


本人に直接聞いた話だけに、迫力があり説得力がある。


佐久間象山、藤田東湖、大村益次郎、吉田松陰、高杉晋作、西郷隆盛、の人物評に関して、あまり多くを語っていない。


吉田松陰をして、周旋家(政治家)の才能だけはありそうだと言わしめた伊藤博文ゆえ、現実感覚がない情熱だけの革命家はあまり好きではなかったのかもしれない。


そういう意味では、大久保利通、木戸孝允、岩倉具視、井上馨、伊藤博文が生き残ったのは日本にとって幸運だった。いや、必然だったのだろう。


それにしても漢文の素養がある人の文章は大変だ。知らない熟語がやたらと出てくる。

ただし、一字一字を見るとだいたいの感じが推測できることが漢字の良いところだ。



生出寿著 「勝つ司令部 負ける司令部(東郷平八郎と山本五十六)」


これは、司馬遼太郎が生涯を通して考えていた問題でもある。


世界の海戦史上、あれほど見事に戦った日本海軍が、わずか40年後に、なぜあれほど無能な戦いを繰り広げ、多くの市民、特に沖縄の人々を無駄死にさせたのか。


きれい事ではなく、真実の歴史を映像として残すべきではないか。

すべてが美談にすり替えられる前に。


「男たちの大和」を作った連中の顔を見てみたいと思うのは僕だけか。

坂本光司著 「日本でいちばん大切にしたい会社」


縁あって、最近ルビコンの決断の再現ドラマの助監督を三本続けてやった。

「近畿大学のマグロの養殖」「ヤマハの電動アシスト自転車」「東芝のLED電球」


6日から8日まで4本目のロケハンで地方に行っていた。

そこの社長がプレゼントしてくれたのがこの本だ。


紹介されている会社は、いずれも地方にある中小企業だ。

そこでの共通点は、社員を大切にしていることだ。

社員が仕事や会社について誇りを持っていなければ本当の意味での誠意ある接客は出来ないということだろう。


そして、お客の求めるもの、喜ばれる物を利益率が低くても開拓していき、大手企業との差別化を図ること。


かつての日本の善き社会を思い起こす話だ。

知的生活追跡班編 「この一冊で「読む力」と「書く力」が面白いほど身につく!」


色々なハウツー本、マニュアル本、指南本、ガイダンス本などなどのいいとこ取りをした本です。

当然あるだろうなと思ったらありました。


そして、「この一冊で「考える力」と「話す力」が面白いほど身につく!」も、もちろんあります。


パラパラ読みをするとだいたいの感じはわかると思うので、あとはお好みで。

松井彰彦著 「高校生からのゲーム理論」


ゲーム理論とは人間関係を分析する学問である、と書いてある。

初めて知った。


わかりやすい色々な出来事や状況を例にとり、ゲーム理論で解説している。


確かに、人間の行動を得をする状況をプラスとし、損をする状況をマイナス、どちらとも言えない場合をゼロとして図式化し考えていくのでわかりやすい。

それに、社会科学や経済学だけでなく色々なことで応用が利きそうな気がする。


残念ながらゲーム理論そのものに関してはあまり情報が載っていないので、関連本を読みたくなるかもしれない。