こんにちは。
途中まで仕上がってたこのブログの下書きが全部消えて絶望感でいっぱいの中、書き直しているぽわずいゆです。
今日は僕の将来の夢について、僕自身まとめておきたかったので書いてみます。
一番大きな夢は、
性同一性障害(以下、GID)の治療に携わる医者になること です。
理由は、僕自身がGID当事者だからという極めて単純明快なものです。
とは言え、これだけではあまりに抽象的すぎるので、少し具体化してみようと思います。
思い描いているだけなので、本当に実現できるのかとかそれは不可能だろうということもあると思いますが、目を瞑ってもらえればと…。
具体的なポイントとしては、
1.GIDのメカニズムの解明
2.GID治療の医療ネットワークの構築・強化
3.GID当事者の身体の性の疾患リスク管理
4.誰もが受診しやすい性医療の供給
といったところでしょうか。
文面は少しかっこつけてしまった感が…苦笑。
1.GIDのメカニズムの解明
GIDの脱病理化、GIDは病気じゃないよーという考えが進んできている中で、メカニズムという言葉を使うのは僕自身不自然な感じがしてます(では何故使ったのか)。
でもGIDに原因があるのなら、単純にそれについて知りたいなと思ったのです。
原因があるとするなら、恐らく複数の原因があるのではないかというのが、現時点での僕の見解ですが、根拠は特にないんですよね…。
2.GID治療の医療ネットワークの構築・強化
GIDの治療には大まかに言えば、1~数回度程度病院に行けば済む手術と複数回、長ければ一生通院することになるカウンセリングやホルモン治療があります。
後者の治療は全国どこでも受けられるという訳ではないので、当事者(特に地方在住の方)の負担は非常に大きいものになっていると思います。
この治療をなるべく全国どこでも受けられるような医療体制を作るサポートをしたいと考えています。
北海道には既に近い体制があるらしいので、それに倣ってどうにかできないかなと思っています。
3.GID当事者の身体の性の疾患リスク管理
2017年現在、日本でGID当事者が戸籍の性別を変更するためには手術で生殖器を取る必要があります。
しかし、世界的にはこのような手術を受けなくても戸籍の性別を変更できる流れが広がっているようです。
この流れの中での日本の状況に対してWHOからも指摘を受けているとかいないとか…。
なので、「いずれは日本でも手術を受けずとも戸籍の性別を変更できるようになる!!」と僕は考えています。
これ自体はとても喜ばしいことだと僕自身思います。
が、戸籍の性別が男性(女性)に変更されても、身体には女性(男性)固有の器官が残っているという状況が発生する可能性が考えられます。
ということは、例えば戸籍上は男性なのに子宮頸がんなどの女性特有の疾患を発症するリスクがあるのではと僕は思いました。
しかも、戸籍上の性別は変わっているので、企業などの健康診断では調べられない可能性が高いのと、当事者は身体の性別の検診に嫌悪感を抱く人も少なくないので、自主的に検診を受ける可能性が低いのではないかと。
これでは「病気が進行するまで気が付かない!!」なんて最悪な事態を想像してしまいました。
前置きが長くなってしまいましたが!!
このような疾患のリスクを減らせるように、当事者の嫌悪感に向き合った環境づくりをした医療機関で検診や治療を行えるような医者が必要だと思っています。
そういう医者になれたらと思っています。
4.誰もが受診しやすい性医療の供給
GID当事者を含む性的少数者が泌尿器科や婦人科などの性に関わる診療科を受診する場合、問診票に答えにくかったり、診察や治療に嫌悪感があったりするケースがあると耳にします。
そうでない方でも、泌尿器科や婦人科などの性に関わる診療科を受診するハードルは高いと思われているようです(確かに性の悩みとかを相談するのは恥ずかしいかも)。
そこで、様々な人にとって受診しやすい性に関する医療が行えたらいいなと思っています。
ちょっと長くなってしまいましたが、今のところ僕が描いている医師像はこんな感じです。
それではまた。