柳田さん?
しんやねん。
ノリスケ兄さんが、
「一人バレーボールの人が入院してる」
と言うた。
ひょっとしたら柳田さん?
そうかもしれん。
「あー」
と俺は声をあげたねん。
「柳田将洋だって聞いたよ」
「うー」
柳田さん、入院してるんか。
何やろ?ケガやな。
「どうもくも膜下出血らしい」
「うー」
ノリスケ兄さん、
五十音板を出してきたねん。
「ほんま?」
となりのナースエイドが書いた言葉。
俺は指さしたねん。
「どうもそうらしい」
「うー」
「五十音板使え」
「う、そ、や」
「本当らしいよ」
「え、え」
俺はうろたえたんや。
柳田さん、どないなる?
俺より先に死なないでほしいねん。
きばらんと。
「しんちゃん、どうしたの」
となりのナースエイドが、
個室に入ってきたねん。
「や、な、ぎ、だ、さ、ん」
「なに?」
「ぴ、ん、ち、や」
「そうなのね」
東京グレートベアーズのみんな、
どない思うてるやろか。
俺はきばってるねん。
くり、お空の上から見守ってほしいんや。
(この話はフィクションです)
