高校に入って、バイオリンという楽器を始めて間近で見、勉強した。
仲良き友達がバイオリン専攻だったこともあり、バイオリン協奏曲を頻繁に聴くようになり、バイオリンという楽器の虜になった。
バイオリンを音色だけ聴いてるだけでもその美しさによってしまいそうなのだが、僕はその視覚的美しさにも着目した。
バイオリンを弾く姿を見るたびに思うのだ。「科学レベルで美しい」。
世の中にはたくさんの楽器があり、僕の周りでも様々な楽器を学ぶ学生達がいる。「他の楽器はダメなのか!?」そういうことではない。クラリネットにはクラリネットの魅力、ピアノにはピアノの魅力がある中で、バイオリンの魅力をピアノ専攻の観点からほんの少し考えてみたということだ。
1、バイオリン自体の魅力について
まずバイオリンのフォルム。これは美しい。滑らかな曲線、くびれ、f字孔、弓の木の部分と毛の部分の幅、弓の長さ、指板と木の部分とのコントラストまで、インテリアとして飾っておきたい感じまである。
そこに張られた4本の弦。
たった4本の弦だけど表現の幅の大きさは見るものを圧倒する。
そして、バイオリンの魅力とは何と言っても音色だろう。
例に挙げるなら、チャイコフスキー作曲のバイオリン協奏曲、冒頭部分。G線で奏でられた、万人を包み込むようなあの旋律を一度聞いたら止まらない。
そんな妖艶な音色と裏腹に弓を飛ばして力強く弾いたり、ピチカートしたり、色んな顔を持っている。
妖艶な音色、と一言に言ってもG線とE線だと全く違うし、同じ「ミ」でもD線のミとG線のセカンドポジションでのミでは同じ音でも音色は全く違う。
4本弦張ってるだけですよ?
本当に奥の深い楽器......
2、バイオリンを弾く姿の美しさについて
バイオリンに関して全く素人の僕がどうのこうの言っても仕方ない。
(それをいったらもう終わりですが。)
本題に戻ろう、バイオリン演奏中の演奏者の美しさである。
これに関してはもうプロの域にはいってるのではないだろうか。
①そもそも
イメージして欲しい。ここはファンタジーの世界。木々の間から光が漏れる水辺で、少女がバイオリンを弾いている。
そう考えるだけで美しい。絵になる。二年間は見てられる。
②次は現実の世界でのこと。
演奏会で独奏をする時、世の楽器は大きく2つに分かれる。
完全に横向くか、完全に正面を向くかだ。
でもバイオリンって、(演奏者が暗譜の時)体は正面向いてるけど、顔は斜め左を向いているということに僕は気づいてしまった。
顔って、斜めから見るのがいちばん美しいですよね。その上顎で楽器支えるから顎を引いてますし、小顔効果もある。何か咥えてる訳でもないからそのままの顔で弾ける。
しかも演奏者と目があって気まずい...なんてことも正面向かれてる楽器より少ない気がする。
③ギコギコ
管楽器って、楽器の音を出すことのエネルギーは肺からの空気じゃないですか。これって目に見えない。
バイオリンは、70センチ程の弓を上下させて音を出す。そのため、楽器を弾くためにかけられてるエネルギーがモロに目で見えるんです。要するに、その人の演奏をマジで聴きたいっていう時に、演奏に対して感情移入しやすかったり。
④構えェェェ
バイオリンは構えてる姿も見るだけで絵になりますよね。
添えられた左手と、弓を持つ右手、どちらも全く力まず、程よい肘の角度。しかも左手は下から、右手は上から。なんでなんだろう、その右手と左手の関係が、計算されてるかのようにどの角度から見ても美しい。まあ個人的には左後ろから見るのが好きですけど。
⑤ギャップ
バイオリン女子を語る上でこれは必須事項です。これはバイオリンに限ることではないですが、僕の体感的に「特に」バイオリンはこれがデカイんです。気の弱そうだったり大人しそうだったりって人がバイオリン持った途端バリバリ弾き始めるのって素敵ですよね。
⑥輸送中
人によっちゃ学校に一丁、家に一丁で持って帰りませんなんて人もいるかもしれないが、大体の人は学校に毎日持ってきて持って帰るだろう。
ケースを背負う姿、これもまた魅力の1つだ。
背負うのにちょうどいい大きさなのだ、背負ってるサイドじゃなくて見てるサイドにとっては。
まあ僕の思うところはこんなところです。
なんでこんな文章を書いたのかは知らない、きっと衝動的なものでしょう。
「んだよ怒、私の楽器の方が良いし!」「お前ピアノ専攻だろ!」「バイオリン知らんくせに語るな!」等々あると思いますが、あ、こいつバイオリン好きなんだなくらいに大目に見ていただけると嬉しいです。


