『ぼくとオペラハウス』
アンドレア・ホイヤー、宮原峠子訳
『ぼくとオペラハウス』
個人的お気に入り度:★★★
- Andrea Hoyer, 宮原 峠子, アンドレア ホイヤー
- ぼくとオペラハウス
クリスマス前のある日、
「ぼく」 はおじいちゃんにオペラを見に連れて行ってもらう。
演目はエンゲルベルト・フンパーディンクの
『ヘンゼルとグレーテル』 。
幕が開く前の序曲、がらりと変わる舞台に感心し、
幕間にはオーケストラピットや、
プロンプターの隠れている箱のことなどを教えてもらう。
おじいちゃんは最近までこのオペラハウスの舞台美術家だったので、
楽屋にも顔パスなのだ。
そこでぼくは、舞台が終わってから、
魔法使いのおばあさんの役だったおじさん(!)に会ったり、
大道具や小道具、衣装部に背景を描くアトリエ、
舞台の奈落、製作者たちの会議室と、
舞台裏をすみずみまで見学するのだった。
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オペラハウスを本当に訪れ、見学したような気分になれる絵本。
絵がこまかくて、
すみずみまで眺めるのが楽しい。
私は、3年間ほど、月に1、2回市民向け声楽講座で
練習していたことがあるのだが、
自慢にならないがオペラのことを全然知らないので、
ちょっと勉強しなくちゃなあと改めて思ったのだった。