『かぼちゃスープ』

ヘレン・クーパー、せなあいこ訳

『かぼちゃスープ』

個人的お気に入り度：★★★★

ヘレン クーパー, Helen Cooper, せな あいこ

かぼちゃスープ

ねことりす、そしてちいさいあひるは、

世界一おいしいかぼちゃスープを作る仲良し３人組。

誰が何をするかはいつも決まっていて、

ねこが切り分け、りすがかき混ぜ、あひるが塩で味つけする。

スープを飲んだ後の演奏会も、

ねこがバグパイプを吹き、りすがバンジョーを弾き、

あひるが歌うと決まっている。

そのあと、ねこが縫いあげ、りすが模様をつけ、

あひるが羽根を詰めた布団に入って仲良く眠るのだった。

ところがある日突然、

あひるがスープをかき混ぜると言い出す。

ねことりすは猛反対、大喧嘩の末、

あひるは家を飛び出してしまう。

夜になってもあひるは帰ってこない。

強がっていたねことりすだが、

その後、スプーンくらい貸せばよかったと反省し、

あひるを探しにでかけるのだった。

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なんといっても絵がかわいくて、きれい。

３人の暮らす白い家はティーポットみたいだし、

かぼちゃスープを作る３人は生き生きとしていて、

こちらまでうれしくなってしまう。

文章もリズミカルで、とても楽しい。

ちゃんと安心できるハッピーエンドだし、

（またケンカが起きそうなオチが、ちょっとだけ心配になるけど（笑））

寒い晩に読んでほこほこあったまりたくなるような絵本。