雑節「八十八夜」・・・夏も近づく | ホシボシヲミツメテル ~spoken words about a great number of tiny stars

ホシボシヲミツメテル ~spoken words about a great number of tiny stars

宇宙や天文、「星」に関するものごとやコトバを拾い集めています。

今日は八十八夜だそうです。

立春からかぞえて88日目、この日に摘み取ったお茶が一番良い味を出すという八十八夜。二十四節気などとは別に設けられた、季節を把握するための暦日である雑節ということですが、お茶が日本の風習・文化と密接にかかわっていることから、むしろ二十四節気よりも知ってる人が多いんじゃないでしょうか。

考えてみると、二十四節気のうちの立春、春分、立夏、夏至、立秋、秋分、立冬、冬至あたりは天気予報などでも良く聞くし、啓蟄、清明も意外に耳に入ってきやすい言葉と思うけれども、それ以外は日常生活であまり聞かないような気もする。大寒、小寒あたりはまだ聞くかなぁ。

ところで、古来から使われている季節に関する言葉というと、なんだかすべて太陰暦に関連しているような気もするけど、二十四節気って実は太陽の動きに基づいて作られているんですね。1太陽年を24分割して、太陰暦の閏月を決める目安にしたそうです。また、季節の変わり目の目安でもあったとのこと。

夏の入り口を教えてくれる立夏は、今年は5月5日だけれども、その手前にいつも八十八夜が来るので、唱歌の「茶摘み」では「夏も近づく八十八夜」という歌いだしなんですね。

そういえば昨日あたりから日中の温度がけっこう高かったような気がする。確かに夏が近づいているのかも。


なお、二十四節気を含む暦について知りたい方は、国立天文台の天文情報センター 暦計算室サイトがオススメ。

天文情報センター 暦計算室


二十四節気については、サイト内の「暦要項」をクリックしてください。