ほしのいし | ホシボシヲミツメテル ~spoken words about a great number of tiny stars

ホシボシヲミツメテル ~spoken words about a great number of tiny stars

宇宙や天文、「星」に関するものごとやコトバを拾い集めています。

アポロが持ち帰って有名になった「月の石」。

もともと月にあった石だから「月の石」なのは当然なんだけど、何となくその名には神秘的なものを感じてしまう。


「月の石」があるなら「星の石」って(言葉が)ないのかな?と思い(星の砂なら沖縄とかに行けば見ることができるだろうけどね)、辞書など調べてみた。

古代中国では隕石のことを「星石」と呼ぶこともあったとのこと(漢語大辞典より)。このほか、「隕星」という呼称もあったらしい。


たしかに、星空から降ってくる(隕石が必ずしも夜に落ちてくるとは限らないんだけれども)物体は、星の欠片か何かだと思っても不思議ではなかったんだろう。

その意味で、「星石」というのはいいネーミングだなぁと思う。


中国の史書で最初に記された隕石についての記事は、紀元前722年から前481年の間の出来事を収めたとされる『春秋』で、紀元前644年に「隕石于宋五」と記載されているのが中国最古の隕石の記事だとか。


ギリシャ、エジプトなどでも天文が人々と切っても切れない関係にあったように、古今東西を問わず人は宇宙を無視できないんだよね。