Bonjour à toutes et à tous! 🥖🇫🇷
今、フランスのポワチエという小さな町でこの文章を書いています。
ロックダウン生活が3月17日から始まり、一ヶ月が過ぎたところ。
交換留学や語学留学ではないので、テストが終わらない限り帰国できない・・といった感じです。
私は一昨年の9月に渡仏し、現在大学3年生、最終学期を迎えました。(フランスの大学は3年制)
ポワチエという、日本では全く知られていない田舎の町の大学に通っています。
ボルドーの右斜め上、パリの左斜め下、といったところですね。
マクロン大統領が国全体のロックダウンを宣言してから、私は買い物と軽いジョギング以外、外出していません。
家族は日本に住んでいるためもちろん会えませんが、人間自体にそもそも会ってません。
強いて言うなら、家から歩いて2分の場所にあるCarrefour(スーパーの名前)で働いている兄ちゃんくらい。
よく笑って「Bonjour」って言ってくれるので、嬉しいです。その日の唯一の生の会話です(ビデオ通話以外)。
外出する際は、政府が指定した「外出許可証」のようなものを持ち歩かなければいけません。
プリンターがない人は(自分みたいに)、手書きで許可証を紙に書いて、日付とサインを加えます。
もし外で警察に止められて、許可証を持ってなかった場合は・・135€の罰金をくらうらしいです。💴
でも今はスマホでPDFを作成できるようになったので、手書きの手間は省けました。
まあ、田舎なので警察が回ってるのみたことないですけど笑
外出が許される理由は以下に絞られています:
・必需品の買い物
・止むを得ない仕事のため(医者、スーパーの店員など)
・診察のため
・子供や老人の介護をするため
・1時間以内、家から1キロ圏内の運動(一人で)
・政府から特別にされている
まず、私がこれを見て最初に思ったことは・・
洗濯物はどうすんの?!?です。
うちには洗濯機がなく、いつもバスで15分の場所にある学生寮まで行っています。
なので当初はネットで2時間ほど、洗濯物はどうすればいいか、というニュースを漁りました。
他にも同じ悩みをもった学生がツイッターなどでつぶやいていたのを覚えています。
しまいには「洗濯物 ボディソープで手洗い方法」(洗剤はいつも洗濯機についてるから)、「ドライヤー 洗濯物を乾かす」と検索してました。今はちゃんと寮に洗濯しに行っています。
もう一つ驚いたことがあります。
先月スーパーへ買い物しに行ったら、なんと、道端でパンのいい匂いがしました。
まさか、と思いその匂いを辿ったら・・案の定、パン屋さんが営業中!!
どうやらパンはフランス人にとって「必需品」に入るようです。
日本人の「米」みたいなもんなんだなと思って、納得しました。
そんな細かいことが色々ありながらもなんとか暮らしていますが、一つ日本のニュースや話を聞いていて気がかりなことがあります。それは、「緊急事態宣言」がされた今でも普通に会社へ行ったり、飲みに行ったりしている人がいるということです。
もちろん私たちは社交的な生き物なので、他の人たちと触れ合う時間が必要です。
止むを得ない事情で会社に行かなければいけないこともあるでしょう。
しかしその一方で、毎日感染者は増え、亡くなっている人も増えています。東京都内の感染者は3080人は超えました。
私はこう思います。
政府が「絶対に家から出ないでください」とは言っていないからといって、外出して良いのでしょうか?
自分が外に出た分、誰かが感染するリスクが増える。ご老人や、体が弱い人に感染するリスクも増える。彼らにとって、コロナウイルスは致命傷。お笑いのレジェンド・志村けんさんのニュースで、ハッとした人が増えたのではないでしょうか。
フランスでは今日の時点で、18,681人がコロナウイルスの影響で死亡しました。
そのうち、7,203人が老人ホームにいた方々。
他人は、みんな誰かの大切な人です。
自分の両親や、おじいちゃんおばあちゃんのことを考えれば、辛くても少しは家で我慢できるのではないでしょうか。
仕事も、上司や同僚と話して、なんとか在宅にできるのではないでしょうか。
その一人ひとりのお互いに対しての思いやりが、今後の日本の状況を左右すると思います。
今後も、ロックダウンの生活で感じたことや体験したことを勝手に書いていこうと思います。
もし気がむいたら、また読んでください。
A bientôt!👋
