岩手県九戸郡洋野町

「マウント」として撮影し掲載準備しましたが、公開直前に厳密にはマウントではなく装飾系外灯と判明しましたので、まずその解説をいたします。

傘、ソケット基部(傘の上に張り出した部分)等に装飾的要素が見られ、「マウント」のシンプルさとは外見上少しかけ離れた要素がある事に今更気づき調べたところ・・。

笠松パルロシリーズ　←笠松電機(株)製品ページへのリンク(注・事業撤退済)

上記リンク先のパルロ・ブラケットB(KM-321)と断定いたしました。

商品写真より若干柄が長く見える個体もありますが、この町では延長ステーを設けるなど光源を道路中央に寄せる？拘りがあるようなので、特注で延長したのかも知れません。

因みにお値段は、形状が似ているD型の1490円～に対し6860円～と、4.5倍以上です。

ソケット基部(赤矢印部分)や傘形状の違い。

左の個体は楕円形の笠松電機のシールっぽいものが貼付されているように見えます。

傘は深く、装飾要素があります。アダムスキー型円盤に似ています。

傘内部の特徴がわかる個体。

メーカーWebカタログによるとこの製品には白、黒、金、銀の四色があります。

錆びたり塗装が剥げている個体ばかりでわかりにくいのですが、この町の器具の色は白と思われます。

一部シルバーの可能性もありますが、多くの個体で柄に僅かに白塗装が残っています。

交換したばかりなのか、界隈で一番きれいでした。

2022年春の北海道遠征の往路で立ち寄った岩手県洋野町・旧大野村中心部、村役場・旧国鉄(JR)バス駅付近のマウントです。

信州のマウントなどに比べると設置年代がかなり新しいようですが、洋野町の中でマウントがあるのはこの旧大野村付近に限られますので、これらマウントは2006年元旦の種市町との合併より前に設置されたものと考えられます。

2021年に発見した長野県天龍村平岡ダムえん堤見張所のマウントによく似たカバーが取り付けられています。

平岡ダムえん堤見張所

平岡ダムえん堤見張所

平岡ダムえん堤見張所

ソケット上部の形状が違い、こちらのほうが更に装飾的要素が強いです。

陸中大野の写真に戻ります

平岡ダムえん堤見張所の器具は鉄道型＋D型のような形状をしていますが、こちらはD型に似ています。

このような延長ステーが多く見られました。

岩手県洋野町大野(1）