以前直したと思っていたレコードプレーヤー YAMAHA P-500MCの調子が悪くなったのでまたこの機種の修理風景をお伝えしたいと思います。
状態としては以前修理した時にはちゃんと直したのですが、今回は時々使用していて思った事がありました。
回転が安定しないんです((+_+))困ったよ。
裏蓋を開けて電子部品の確認を行う為、基盤の様子を見ていきました。
回転が安定しないのはコンデンサの数字が安定しない可能性を疑いました。
取りあえずは持っているコンデンサをいくつか電源周りから交換しました。
上の写真はターンテーブルが実際に乗っかっている軸の部分辺りの写真になります。
この軸の部分までついでだったので解体しました。
この回転部分の基盤は特別割れや大きな汚れもなくすっきりしていたので無水エタノールにて洗浄し、元に戻しました。
メカ部分は前回割としっかりグリス塗布部分を洗浄、グリスアップを行いましたので手動でもスムーズな動きです。
コンデンサを交換後、動作確認をしました。
動作は安定しています、微調整することなく一度最適な速さに合わせたら動いていく気配は感じられませんでした。
・・・・・その後2週間くらいのことです。
レコードが聞きたくなりレコードを再生!
LPレコード片面を終える頃の出来事です。
裏面を聞こうと思ってスタートボタンを押したら、なんと!!!!
大暴走!30cmのLPレコードは通常33回転です。
唸るようにモーターが回転!そのスピードは33回転どころか150回転ぐらい回っていたんじゃないというくらいの大暴走です。
慌ててストップボタンを押したら恐ろしいくらいにレコード針が連動して戻ってきました。
この時は本当に恐ろしく危険を感じました。
気を取り戻してもう一度再確認・・・同じ大暴走
2,3回やっているとなんだか落ち着いて回る時もあるようでした。
不安定要素がある状態です。
・・・さて
原因はなんなんでしょう?????
気分を整理しながら改めて裏蓋を外し基盤から確認をしていきます。
4本足の(合計8本足)のICの足部分が気になりました。
足部分を良く見てみるとコゲ?ているようにも見えます。
コンデンサも前回交換したものも含めて今一度全て確認しました。
コンデンサは問題ないようです。
大きい抵抗もいくつか確認、こちらも問題はありませんでした。
誤動作、大暴走の犯人はこのICの疑いは晴れません。
・・・で秋葉原の秋月電子さんで以前購入していた同型番のICを探したら残っていましたので疑いを晴らす為取り替えていきます。
故障の原因でなければまた元のものに戻す予定。
ICは上のものです。
上の写真が新品のIC4558です。
これに交換していきます。
ICを取り外した後の状態です。
上の写真は今回外したIC部品です。
拡大して撮影してみましたが、やっぱり足部分は結構焦げています。
新品のICに交換してみました。
直ればいいんだけどね!
こんな状態でしたが
ダイヤルで正規の止まって見える位置に合わせてみました。
おっ!なんと安定して回っていますよ♪
嬉しいなぁ~!
黒いのがしっかり安定しています。ホッ!
今回はもう一つ修理しました。
このターンテーブルのカバーの開けたら止まるところを修理しました。
樹脂からばねが飛び出ていてカバーが開けて固定できなかったのです
樹脂部分を埋め合わせし、ばねが出てこないように修理しました。
今、カバーが開いている状態です。
固定ができて直りましたよ♪
あとはゆっくりレコード試聴と聞く前にターンテーブルの僅かなくすみがきになりました。
よくわからないかもしれませんがすこしくすんでいるんです。
耐水ペーパー#2000、#3000にて研磨していきます。
その後液体の金属みがきでさらに磨いていきます。
その後、確認の為再生確認一応問題なさそうです。
レコードプレーヤーはアンプ修理の際の動作確認用、個人的な楽しみ用として1台持っています。
今回は本当に直ってよかったです。
昭和レトロとかヴィンテージオーディオとか最近の流行りですが、古いものほど普段使いならメンテナンスは必ず必要になります。
普段のメンテナンスとしてはホコリが故障の原因が多いので私はたまにカバーを空けてホコリ除去しています。