　マルイ次世代AK47、いいね！　雑味のないスムーズな作動、その心地よさ。リコイルは相変わらず大したことないが、それすらちょうどよく感じてしまう。

　昔から、日本車ってよくできているが面白みがないと言われるが、マルイも同じで、まさしく電動ガンのカローラ、いやクラウンかな？　確かにわかりやすい面白みはないが、ほっとするよね。

　で、今度はAK47自体の問題だ。これは元々がこうなんだから、マルイが悪いわけではない。

　まずはグリップ。握りにくい、というか、スッポ抜けそうな不安感がある。形は案外いいのかもしれないが、引っ掛かりがないんだろう。AKMのグリップに変えたくなる。ただ、気のせいかスタンダードのグリップよりはフィーリングがいい気がする。あちらの方がより角ばっていて、先細りも急だった気がする。もう10年以上前なので不確かだが。

　次にくるのがサイトの雑さ。これで狙って撃てとはな。いくら大昔の大量生産銃とはいえ、もう少し狙いやすく出来るだろうに。

　サイトについては、狙い方が取説に出ている。

　やってみるが、サイティングに時間がかかる。慣れない一眼レフカメラでピント合わせをするようなものだ。これはあれだね、けっこう精密射撃をする時の狙い方じゃないのかな。リアサイトの照門が非常に小さいので、さっとサイティング出来ない。少なくとも私は自信ないな。なので私は、フロントサイトの頭を出す狙い方にする。精度は落ちるだろうが、素早く狙えないよりはいい。

　いずれにしても、こんなサイト、こんな設計思想の銃なんだね、AK47って。これで命が助かった西側兵士も多いかもな。

　マルイの解説書によると、AK47が制式採用されたのは、なんと1949年！　製造終了となったのも1959年とけっこう早い。以後もAKMとして作られたとはいえ、もう74年前の銃だ。38歩兵銃なんかの大戦時代の銃とそう変わらない骨董品ではないか。そんな大昔の銃を今モデルアップして売れるんだからねぇ。しかし、74年前とはいえ、この狙いにくさはどうだろう、天才でなくてもちょっと考えればわかるだろうになぁ。

　しかし、それ以外の点では、自分自身驚いたが、特段の不満はない。細身で構えやすいし、重量バランス（次世代にかぎった話だが）も良好。ストックの長さもちょうどいい（M16A2やベネリM3は長すぎて使いにくいね）。固定ストックだから全長は長いが、取り回ししやすい銃だ。

　あ、あと、セレクターやボルトハンドルが右側にあるというのは操作しにくいが、それがためにあの独特の操作スタイルになるんでしょ!?　レシーバーの下から左手を回す、アレね。だったらそれはメリットと考えないとね。

　では、いよいよ実射、かな!?

S2 ep19 AK47って、76年前なの？

S2 ep19　AK47って、76年前なの？