更新がしばらく途絶えておりました。
私生活のほうで昨年急遽転職することになりまして、そのためあたふたしておりました。

今回は趣向を変えDB構築の手順を記載しようかと思います。
今回構築するデータベース（DB：DataBase）はOracle19cでOracleはいろいろなところで使用されているDBの１つです。
わたしも長らく仕事でお世話になっていました。

一般的に自端末（Windows）にインストール・構築して、スキーマ作成までの手順をまとめていきます。

①OracleHomeのダウンロード/展開

Oracle公式ページへアクセスし、下部にあるWindows用のZipをダウンロードする。

ダウンロードしたzipを任意の場所で展開（解凍）する。
※展開した場所が後々OracleHomeになるので（若干ニュアンスが違いますが。）、展開場所は注意してください。
おすすめは「C:\OracleHome19c」フォルダを作成してその中に展開すると◎です！
わたしは「C:\oracle_home_19」というフォルダを作成し、展開しました。↓

②OracleHomeインストール

展開したフォルダにある「setup.exe」を実行する。

起動したインストーラを以下手順で設定していきます。

構成オプション：ソフトウェアのみ設定

データベース・インストール・オプション：単一インスタンス・データベースのインストール

データベース・エディション：Standard Edition 2

Oracleホーム・ユーザの指定：仮想アカウントの使用

インストール場所（Oracleベース）：任意の場所（私はC:¥app¥<PC名>をおすすめします）

設定した内容の確認画面がでます。修正が必要であれば戻って設定を変更してください。
設定内容に問題がなければ「インストール」ボタンを押すと、インストールが開始されます。

「Oracle Databaseの登録が成功しました。」と表示されたら「閉じる」ボタンを押しインストーラを閉じてください。

OracleHomeのインストール手順は以下で終了です。

③リスナの設定

次にリスナの設定をしていきます。

[

スタートメニュー]-[Oracle - OraDB19Home1]-[Net Configuration Assistant]を実行する。
以下手順で設定していきます。

実行する構成：リスナー構成

実行する処理：追加

リスナー名：LISTENER
（デフォルト値のままで大丈夫です！）

選択済みプロトコル：TCP
（デフォルト値のままで大丈夫です！）

ポート：標準ポート番号の1521を使用
（デフォルト値のままで大丈夫です！）

ほかのリスナーを構成しますか：いいえ

「リスナーの構成が完了しました。」が表示されたら「次へ」を押して
終了してください。

④データベースの作成

続いてはやっと、実物であるデータベースの作成に入ってきました。あともう少しです！

[

スタートメニュー]-[Oracle - OraDB19Home1]-[Database Configuration Assistant]を実行する。
以下手順で設定していきます。

データベース操作：データベースの作成

グローバル・データベース名：作成したいデータベース名を設定
データベース・ファイルの位置：基本的にデフォルト値のままで
高速リカバリ領域：基本的にデフォルト値のままで
データベース文字セット：JA16JISTILDE-Shift-JIS 16ビット日本語(ダッシュと…
管理者パスワード：パスワードを入力（※忘れないよう控えてくださいね）
コンテナ・データベースとして作成：今回はチェックを外してOKです。

生成されたデータベース情報が表示されるので「閉じる」を押して
終了してください。

⑤スキーマ作成

最後のセクションです。作成したデータベースにスキーマを作成します。
スキーマはこれから使用していくオブジェクト（テーブルなど）を所有する入れ物のようなイメージです。
≒ユーザと思ってもらってもまあ、さしあたりはないかなというところです。

[

スタートメニュー]-[コマンドプロンプト]を実行する。
以下手順で作成していきます。

sqlplus /nolog
を入力する。

conn sys/管理者パスワード@データベース名 AS SYSDBA
を入力する。

CREATE USER ユーザ名 IDENTIFIED BY "パスワード"

DEFAULT TABLESPACE users TEMPORARY TABLESPACE temp;
を入力する。
※ここで入力する「ユーザ名」≒「スキーマ名」と思ってください！
　本来ユーザ名ではなくスキーマ名と書いたほうが一貫性があったのですが、ぼーっとしており、「ユーザ名」としてしまいました…ｽﾐﾏｾﾝ

GRANT DBA TO ユーザ名;
を入力する。
※ユーザ名は↑で作成したユーザ名を入力してください。
　作成したユーザにDBA権限を与えるコマンド（クエリ）になります。

exit
を入力する。
SQLPLUSの接続が切れます。

⑥作成スキーマでのDBログイン

先ほどのセクションで最後、と言いましたが、最後にスキーマでログインできるか
チェックしてみましょう。

sqlplus ユーザ名/パスワード@データベース名
を入力する。
スキーマ作成するときはnologで接続しましたが、スキーマを指定して接続します。

接続できたらOracleの設定は終了です。
exitで切断する、テーブルを作る…などすきに操作してください( *´艸｀)

コマンドプロンプトでの操作がきつい場合は、A5m2やSQLDeveloperなどインストールして操作するのもアリです！
ちなみにA5m2のほうが操作はサクサクなのでおすすめはA5m2です。

Windows：Oracle19c構築手順まとめ