膀胱炎の治療と予防には、鍼とお灸、そして漢方薬も使われています。
膀胱炎の原因菌をなくすことはできませんが、つらい症状を緩和したり体の抵抗力を助けたりするのに役立ちます。
また、冷えや血行不順など膀胱炎の間接的要因の改善にも効果があります。
東洋医学(漢方)の考え方では、膀胱炎を尿道炎や尿路結石、また前立腺炎などとまとめて、排尿に関する病ととらえています。
そして、排尿に関する病気は「淋(りん)」と呼ばれています。
淋は、「湿熱の邪」が膀胱などの器官とそこにたどり着くまでの経路に入って起こる炎症とされます。
そして、鍼灸治療と漢方薬の服用で直せる病気と認識されています。
「湿熱」とは、体内にある不要な水分と体内で生じる熱のことです。
鍼とお灸による治療では、まず「湿」と「熱」が発生した原因を調べます。
その結果に基づいて、「邪」を取り除くことが治療の柱となります。
鍼灸治療では、体力をつけて免疫力を高めることも目的とされます。
また、症状の慢性化を防ぐための体質改善も目指します。
さらに、東洋医学では冷え性を病気として扱うため、冷え性の治療も並行して行われます。
治療に使われる漢方薬には、八味地黄丸、牛車腎気丸、猪苓湯、竜胆瀉肝湯、清心蓮子飲などがあります。
主な効能は、免疫力の強化、血行改善、排尿促進、利尿作用、消炎作用、抗菌作用などです。
なかでも、利尿作用と消炎作用、利尿作用による細菌・ウイルスの排泄効果が高いとされる猪苓湯は、婦人科でもよく使われます。
漢方茶も、水分摂取と症状緩和に役立つものとして処方されることがあります。
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