「神が宇宙を創られたのは、価値あるものを生み出したかったからだ。
価値とは心を幸せにしてくれるものである。
自分以外の生命を作ることによって、神はその生命体の感情と思考を観察する喜びを知った。
そのうち彼らを幸せにすることが自らの幸せを生むことも知った。
これが愛の始まりである。
そして、神はその愛を具現化していく場としての宇宙を創られたのだ。
星を作り、銀河を作り、惑星を作った。
また、多様な生命体を生み出した。動物や植物、その中間種。
そして、五感で感じられる様々な概念を生み出した。
その愛を具現化していく過程で創造する喜びも発見された。
さて、小説を書くことは神が宇宙を創られたのと同じように小さな宇宙を創り出すことだ。
そして、その目的は愛である。読者は小説を読むことによって、未知の世界を体験し、新たな価値観を知り、魂を進化させるのだ。
それはオリジナルの物語でなければならぬ。
また、そのエピソードの中には作者の感情が込められたものであることだ。
読者はそこで新しい感動に触れるのだ。
それらをより正確に伝えるためにはわかりやすい文章が必要だ。
また、読者に最後まで物語を読み進めさせる力は、未知の世界を知りたいという好奇心である。
だから、常に何がこの先起こるのだろうかという期待を抱かせ続けるのだ。
それは知らない街を歩く時や、水平線の向こうを目指して進む船が感じる好奇心そのものだ。
大切なことは隠し続けることだ。それは神秘にも言えることだ。
神は言葉ではなく、五感に対してメッセージを送るものだ。
雨や風、虹や雲、人との出会い、様々な事象の中に大切なメッセージが隠されているものだ。
作者は自分の人生で得られた様々な感動を人に伝えていくのだ。
つまり、まず、どうしても伝えたいような体験があることが大事だ。
それを比喩や暗喩、美しい言葉、様々な技術で的確に伝えていくのだ。
読者はその物語を読み進めることで、心をより深く耕やし、進化させていくことができる、そういう小説でなければならぬ。
そのためにはより深い作者の魂の振動を選び出し書いていくことだ。
創作であれ、実話であれ、根底には、作者の感じた深い魂の震えが必要なのだ。
それが、人の心をも震わせるのだ。それが世界を変えていくのだ。
真理を伝えていく書を書かねばならぬ。
神や愛、反省や努力、想いの力、多次元の世界、転生輪廻、天使たちの活躍、地獄の世界、宇宙の同胞達について、それらを伝えていくための書だ。
愛を込めて書くことで普遍の傑作は生まれてくる。
それはどうしても忘れてはならぬ。
それが小説を書く上でいちばん大切な事だ」
聖アントニウス 2022・5・16
※長い間、ラファは最終章をどのように展開するのか悩んでいた。そして、やっと一つの気付きを得た。
更にその事で昨夜、アントニウス神からインスピレーションを頂いたと(涙)
少しづつ小説が形になってくる。聖アントニウスよ!ご指導ありがとうございます
…皆様と聖アントニウス神に愛を…